邦題「プレッジ」

原題「The Predge」

2002/9/28@シネマ・クレール丸の内 〜2002/10/11


評者   

評価  

ひとこと

ほーく

 その言葉が彼を縛り続ける。

<コメント>

「あなたの魂にかけて誓える?」

 そう詰め寄られて、「NO」と言える人間がどれだけいる?そして、その魂への「誓約」をあっさりと裏切ることができるか?あなたは。

 己を厳しく律する者ほど、それは裏切れないものだ。それを裏切るとは己を否定することと同値であるからだ。

 この苦境に陥った人間を怪優ジャック・ニコルソンが鬼気迫る形相で体現する。そして、その姿を才人ショーン・ペンが冷徹にえぐる。そして、映像は哀しいまでに、美しい湖・峻厳な冬などの自然を捉える。

 この作品のラスト、あの人物の傲慢な発言に怒りを覚え、あのエンディングを受け入れた者は、「プレッジ」(誓約)を重んじるひとであろう。

(鑑賞済みの方へ)

 余談だが、「インソムニア」とテーマに共通項があると思われるので、この作品に強く共感した方にはお薦めしたい。

minonomiさん@「シアターF.通信」の評へは、こちら(ネタバレ)

お茶屋さん@「チネチッタ高知」の評(鬼の対談)へは、こちら(ネタバレ)


主演 ジャック・ニコルソン@ジェリー・ブラック
共演              ロビン・ライト・ペン@ロリ、サム・シェパード@エリック(ジェリーの上司)、ベニチオ・デル・トロ@トビー、アーロン・エッカート@スタン(ジェリーの後輩)、ヴァネッサ・レッド・グレーヴ@アナリース(被害者の祖母)、ミッキー・ローク@ジム・オルスタンド(失踪した少女の父)、ハリー・ディーン・スタントン@フロイド(ガソリンスタンドの店主)、ヘレン・ミレン@精神科医
監督 ショーン・ペン
共同脚本 ジャージー・クロモロウスキ、マリー・オルソン=クロモロウスキ
原作 フリードリッヒ・デュレンマット
衣装 ジル・オハネソン
美術 ビル・グルーム
撮影監督 クリス・メンゲス
音楽 ハンス・ジマー
編集 ジェイ・キャシディ
OST 未購入。
2001年作品 123分
  http://www.gaga.ne.jp

http://www.walkerplus.com/kyushu/latestmovie/mo1326.html


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