邦題「フォロウィング」
原題「FOLLOWING」
2002/2/13@シネマ・クレール丸の内
評者 |
評価 |
ひとこと |
ほーく |
4 |
定番ミステリーだがコンパクトにまとめてある。 |
<コメント> |
「メメント」でブレイクのクリストファー・ノーラン監督の初長編作品。 ひとりで、制作・脚本・監督・撮影・編集までしたということだが、最近の新進気鋭の若手にはよくあるケースである。 ふとしたことから、ひとを尾行する楽しみに取り憑かれた作家志望の青年が、尾行対象者に気づかれたことから巻き込まれる事件を淡々と描いている。 1時間少々の作品なのだが、その密度は十二分に2時間ものに匹敵する。いや逆に、短いだけに冗長な部分がなく、すっきりしている。 画面はモノクロだが、舞台は現代。主題は、観察(覗き)。物語のオチとなるミステリーについては定番であるので、さほど注目することもあるまい。それよりも、物語上で彼らが発する台詞、彼らの信条に注目。特に、コッブの台詞はひとつの経験則からの社会学であり、それが仮に上っ面のものであっても興味深い。エンディングが、ホラーっぽくなっているのは監督の趣味だろうが、個人的には好みである。 |
主演 | ジョレミー・セオボルド@ビル |
共演 | アレックス・ハウ@コッブ、ルーシー・ラッセル@ブロンドの女、ジョン・ノーラン@警察官、ディック・ブラッドセル@禿げの男、ギリアム・エルカディ@家主、ジェニファー・エンジェル@ウェイトレス、ニコラス・カルロッティ@バーマン、ダレン・オルマンディ@会計士 |
監督 | クリストファー・ノーラン |
脚本 | クリストファー・ノーラン |
衣装 | |
アート・ディレクター | トリスタン・マーティン |
撮影監督 | クリストファー・ノーラン |
音楽 | デイヴィッド・ジュルヤン |
編集 | ガレス・ヒール、クリストファー・ノーラン |
OST | 未購入。 |
1998年作品 | 70分 |