2007/4~8君がいるから

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2007/4/15(日):春が来た。

何というかまあいつものことだけどめちゃめちゃ忙しい年度末年度はじめ。
3月12日から4月13日まで家に一日中いた日がたったの1日(ミシェルをお医者に連れて行ったから)。あとは毎日学校に行っていた。土曜日も日曜日も。はい。狂ってます。

子どもたちには申し訳ないんだけど、また学年担任を持ち上げになってしまい、6年生の担任になった。今年で3年間連続担任の子が5人。小学校生活6年間の半分を私と一緒に過ごすってどんなカンジ?
…まったくもって、ごめんなさいとしか言いようがない。
でもま、私が校内人事をしたわけではないので、何とも複雑な気持ちだ。担任発表の時には、子どもたち、もんのすごい大歓声で迎えてくれはしたけれど…。ありがとうね、みんな。やさしいね。
学年担任を持ち上げようが持ち上げまいが、昨年と同じ事をしていたのでは、プロとしてダメダメだってことはわかっている。けれど、同じ人間のすることだから、底は知れているわけで。まあ、今年は、去年までのことを振り返らず、とにかく全力投球するしかないかな、と。私にとっても子どもにとっても、毎日があたらしい日なので、日々challengeして行かなくてはならないって事には変わりない。前進、あるのみ!ですね。

そんなこんなの春が来た。さて、今年もやったるぞ!


2007/4/20(金):その感謝は私にではなく

今日は、この春転退任された先生方を送り出し、転入された先生方を歓迎する会。
とはいえ、こういう会ってメインは送り出しの方。歓迎は二の次三の次ってカンジになる。仕方ないのかもしれないけれど、私の経験では、迎えられる時ってちょっと居心地が悪かった。だから私は今少しだけ考えていることがある。宴会嫌いの私なのだけれど。まあ、それはそれとして。

退職された教頭先生が、たくさんのお礼を言いに来てくれた。子どもたちからの手紙に、とっても感激したのだという。私が担任した子どもたちからの手紙。どの子の手紙にも、心の奥からの暖かさがにじみ出ていて、借り物じゃあない言葉で感動させられたと。その向こうに担任だった私の姿が透けて見えるのだと言うことだった。
「だからね、まずそれを先生にお礼言わなくちゃと思って」
と、まっすぐにわざわざ私の席まで来てくれてお礼の言葉をおっしゃってくれた。なんだか嬉しいような切ないような場違いなような……正直に感謝を受け入れられない自分。なんだかそういうのって難しいな。

5年2組は確かに暖かいクラスだった。いろいろな意味で、それぞれがそれぞれを受け止めあって、違いを認め合って自然に団結していた。ある意味それは私が子どもたちに求め続けたことだったけれど、一方で希有な偶然だったんじゃあないかなって気もする。何かの成果なのかもしれないが、あの子達は私がねらった以上の成長を見せてくれたから。あそこまでの集団の輝きみたいなものは、狙って簡単に成しえるものじゃあない。また、ああいう暖かなパーソナリティの子ども集団とも、そうそう出会えるものじゃあない。

だから、その感謝は私がもらっちゃあいけない気がした。

別な先生からは
「先生のセンスのよさってものを今更ながらに感じているんです」
と。これまたびっくり。センスって?
聞けば情報教育に関するあらゆる情報提供や、事務処理に関するExcelファイルや校内LANの活用方法などなどについてだとか。みんなにわかりやすく、使いやすい方法を考え抜いて準備してくれている感じがありがたかったと、お礼を戴いてしまった。

う〜ん。
そうか、そういうのをセンスというのか。私にしてみれば、やっぱりそれは私があまりコンピュータに詳しくないから、わからない人を置いていってしまうほどの知識を持ちあわせていないって事の幸運に他ならないと思う。
「わからない」私には「わからない人」が何を「わからない」と思っているのかが「わかる」。
「わかってる」人は時として「わからない人」が何を「わからない」と思っているのかが「わからない」。
その辺のトコです。きっと。

その感謝も、偶然に戴いてしまってなんだか恥ずかしかった。

でもまあいずれにしても、誰かが私を経由して嬉しい気持ちを抱くことが出来たらしいことに
今日の私は、たくさん………感謝。


2007/4/22(日):まだるこしい!

この日記には書くのよそうと思っていたのだが…。

今日は山のように仕事があるくせに動けずにいる停滞っぷりに任せて、この日記の整理をした。バックナンバーに過去の日記の未整理分を放り込んで、ついでにちょっぴり過去記事を読んでみた。
で、
「いい所ばかりじゃあない人生」こそが「人生のいい所なんだ」って気がして(…ん?なんだか哲学的?)
やっぱ、記録しとこって気になった。

私は4月11日の水曜日、5校時の体育の時間にこっぴどくケガをしたのだった。
ん―――…ケガっていうかさ、肉離れ?なのか打ち身?なのか。
いずれにしても、走って行く私と交差して走り去る子との足がぶつかったことは事実で
その瞬間、思いっきりハンマーで殴られたみたいな衝撃と共に
「ばちっ」
て音が聞こえて…右足ふくらはぎに激痛が走った。あちゃあ。
子どもに心配かけたくないから、その時は全身冷や汗が出続けつつも笑顔でやり過ごし
ケンケンしながら体育の授業を終え、放課後1時間の年休を取って病院へ。

まあね、いいんだけどさ。こういう展開にはもうなれてるし。私って絶対なんか変な色の星の下に生まれてるんだ。
とりあえず
「一ヶ月の加療を要する」
って診断書ももらっちゃったし、右足は日々内出血で、すごいことになっちゃってる。まるで腐ってカビの生えまくった大根みたいな色合い。あらびゅーてぃふる。……ふんっ。まあね。

「う〜ん、これはねー……長引いちゃいますよ、これは…」
と医師の弁。ちぇ、やんなっちゃうな。

まあ、痛いのはいいんだけど、なにが困るって物理的及び精神的な距離感というのもが……。
まず、教室が遠い。教室に行けば職員室が遠い。トイレが遠い。印刷室が遠い。
足の痛み故、右足で地面を普通に踏みしめることが困難だ。びっこひきながらの前進。通常の3倍はかかるような気がする。ちょこっと授業準備に職員室に行くって事が出来ない。あと1分でチャイムが鳴るというぎりぎりまで学級事務や教材準備をして一気に教室へ滑り込んで授業をしていた、ついこの間までのリズム感が異を唱える。
私の体内ストップウォッチは一日を通して
「チコク!チコク!チコク!チコク!!」
とアラームを鳴らし続けている。ううううううう。
ああ!まだるっこしい。まったくもう。

一向に痛みは消えなくて夜も眠りが浅いしさ、子どもたちと遊びたいこといっぱいあるのに出来ないしさ。ちぇっ。

とまあ、そんなこんなで例外的休養を強いられている今日この頃。ああ、今日もベッドの上で時は過ぎゆく。右足はムクミきってぱっつんぱっつんですぅ。
やれやれ。


2007/5/12(土):久しぶりに

合唱に行った。4月下旬から咳が止まらず発熱及び頭痛にも悩まされ、はたまた恒例のヒノキ花粉とおぼしきぐじゅぐじゅの時期を経て「先生、もうしゃべんない方がいいよ」と授業中に子どもたちに心配される始末のガラガラ声も、ようやく少しはまともになったかな…と。

全く学期始めから足はケガするわ、しつこい風邪ひくわでついていないったら…って、実際の所は、こうやって文字にあらわすほどの悲壮感はいつもの事ながら全くない。いつものようにへらへらと日々を送っていたわけだ。
頭痛いし鼻呼吸出来ないし、夜になったら咳で眠れないしで、ひたすらぼおぉっとしたオツムだったけど、まあ、それでも、教室に行けば毎日元気な子達が迎えてくれる。そもそも、今回の風邪は4月末から我がクラス中に蔓延していて、教室中でゴホンゴホンしてるのに、みんなちっとも休まない。
咳をしながらもへいちゃらでいる子。
医者によってから学校に来る子。
休めっていうのにどうしても学校に行きたいってきかないものですから…なんて電話が朝から来たりして、なんだか申し訳ないような気もする。
子どもたちが楽しくって教室に来るのに、私がちょいと風邪引いたくらいでへこたれた顔なんか出来るわけがない。朝からみんな咳ばかりして、教室中が咳の輪唱合唱でにぎやかだけれど、みんななんだかにこやかだ。今年も…不思議と明るい我がクラス。でも、決してやかましいというのではなくて、なんだか…ほんわかしてる。不思議。

今日は市内の陸上記録会もあった。我がクラスからもキュートな男子2名女子1名の3名が参加し、それぞれの参加種目で1位2位4位と好成績をあげていた。どの子も私にとっては本当に可愛い子たち。目に入れても痛くないってのはこういう時に使うんだろう。我が子に抱く思いとはまたちがったいとおしさ。
例によって大声で叫びまくり応援しまくって声はもうガラガラ。あ!今日合唱行くのに!と、途中で気づいたが…時すでに遅し。

合唱練習はヤレヤレな混声4部合唱を今回も数曲うたって、なんだかな、なカンジだった。私的には結構な高音部もありの楽曲なのでどの曲もお気に入り。自分でも最近新しい発見なのだが、微妙な音階の変化や移調などが多い曲が快感になりつつある。ある意味それって中毒性を持っているように思うのだが……。
が、これってまあ、難しいからって言えばそれまでなんだけれど、同じパートの中でも時に奇天烈な音程の狂いが生じているのがわかる。音がとれていないのに、高音を張り上げて 自分の世界で一生懸命歌い上げている方がそばにいると、背中がよじれるような、発狂しそうに気分悪い音責めの苦しみを味わうことになる。それが4声合わさった日には…………ああ…みんな「そうとうがんばりましょう」な世界だ。

さて再来週は「関東うたごえ交流会inぐんま」とか。なんか、その舞台で歌う歌の練習がほとんどなかったように思うんだけど…ま、いいのかな。


2007/5/19(土):頭痛雷家事オババ

低気圧が通過していたり、大気が不安定だったりするときって必ずめちゃくちゃ頭痛だ。吐き気を伴い時としてめまいが止まらなくなる。なんなんでしょうこの病弱っぷり。ああん。ひよわぁ〜。
…って、当然ながら全然そんなのガラじゃない。ちぇ。
しかし今日は頭が痛い。なんだかもうめちゃめちゃあたまが痛い。バファリンさまおねげえしますだの今日この頃だが、午前は組合の総会だってのにどうにもこうにも起きられないキリキリ頭痛だ。幸い委任状を出してあったのをいいことに、ごめんなさい〜と口の中でぶつぶつ言いながらひたすら寝てた。しかし午後からは大学の同窓会幹事会に回り番の学校代表で行かねばならず、もう今だけ効けばいいやとバファリン4錠飲んで出かけた。キケン〜。

帰宅後たまってた台所の洗い物をして、ふたたび布団へ。あああたまいたい。いたい。いたい。しかし、夕刻になるとこれが嘘のようにけろりと直ってた。ん?これってなんなのさ。
今日のお天気は、朝方雨、午前中は晴れたり曇ったり昼近くからしばらく雷雨、夕方から晴れだった。このお天気のせい?う〜む。

なんだか腹立たしいぞ。ちぇ。

まあそんなこんなで、今夜も合唱練習に行ってきた。喉の状態は大分戻ってきたかも。来週の舞台では気分良く歌えるといいな。


2007/5/20(日):母の日に?

先週やすちょから母の日に贈り物をしたからとメールをもらった。そのブツが昨日とどいたんだけど、なんていうかさ、さすが我が子っていうか…。このチョイス。母の日に我が子からこれ贈ってもらったの、多分、世界中でもワタシだけじゃあないかしら…。

SONIC EXPLORERって。包みを開けてすぐに思い出した。これ、そういえばワタシ見たことがある!
    これ!

ARABAKI ROCK FESTIVALに行った時、FMのインタビューステージに登場したMartinが持ってた!
「アメリカのスパイはサ、イマ、みんなこれ使ってるんだヨ」
かなんか言ってたかな。

対象年齢8歳以上向けのこのスパイツール、否、フィールドツール。すっごく楽しい。遠くの鳥の声や工事中のおじさんの声や国道を走る車の音や風の音や…その方向へ向けるだけでえらくリアルに聞こえる。まるで居ながらに世界を我が身に引き寄せる気分。
今朝はこれを持って近所をExplorerしてみた。遠くの草むらにキジがいた。そっちへ集音マイクを向けると、わお!リアルにキジ君のおしゃべりがワタシの耳に飛び込んでくる。
森の中ではいろんな鳥たちの鳴き声がなんとまあにぎやかなこと。雀のちゅっちゅっちゅってのやオナガのぎいいってのやピチューチュチュッチュってのや、あれ、遠くに聞こえる別の鳴き声は…空へ向けると、ぴちぴちぴちぴちり……ヒバリだった。
いやあ、スゴイ。これ。

ま、もちろんこんな使い方もあったりして。  うっひょぉ〜〜〜〜すごい鼻息!


2007/5/25-26-27(金-土-日):途切れない時間と思い

金曜日の5校時は国語の授業。…ごく単純な発問と指示、5年生でも4年生でもやってきたプリントへの書き込み……でも、発言しようとしたのは二人だけ。
子どもが、成長する。少し視野が広がって少しはにかんで少し臆病になる。そして少し…たぶん、怠惰になる。
私は少し焦るし、何かに少なからず怒りを覚える。その何かは子どもの中にも私の中にも社会の中にも学校の生活の中にも少しずつ潜んでいる何かなのだ。ゆっくりと考察し語れることではあるのだけれど、今日は時間がなかった。
私は悲しかった。2年間、大切に時を過ごしてきた子どもたちが、少しずつ変容してここにいる。
ちょっとだけ、まずは子どもたちに怒りを表明しとこう、と、授業しながら、決めた。
「プリントにも記録してあって、わかっているのになぜ手を挙げて意見を言えない?
誰かの意見をただ聞いてりゃそれでいいのか?指名されれば言えることなのに。
じゃあ、先生がひたすらべらべらしゃべってりゃそれでいいのか?授業ってそんなモンじゃないぞ!」
とりあえずそこまで言って教室を出た。すぐに出張に行かなきゃならなかった。ゴメン、子どもたち。せっかくの週末の最後の一時間がこれじゃあ台無しだ。でも、あえて、台無しにしよう、と思った。

出張は情報教育主任会。すでに経験済みの校内ネットワークや掲示板などの設定法や活用法だったから、退屈でぼんやりと時を過ごす。頭の中では今日の授業の一つ一つがぐるぐると渦巻いている。

出張先から直接高崎へ。朗読劇「この子たちの夏」の読み合わせ。朗読劇って難しい。これが普通のお芝居ならもっと自然に言葉を伝えることが出来るのに。
お母ちゃんの焼かれた学校の校庭の土をいじりながら思い出を語る、長崎の子の文があった。私、そこを読みたかったなあ。
ちょっと後悔しながら…学校と子どもと戦争と…その哀しさがだんだん重みをまして胃に応える。

そして学先生のトコへ。明日のコンサートで初ソロされるtettuさんとの音あわせ…は口実で、単に私は誰かと話したかったから、学先生にメールして、おじゃますることにした。で、25時過ぎまで。帰宅してシャワー浴びて26時就寝。

土曜日。4時に目覚めた。5時までぼんやり過ごして、それから起きて出かける準備。
今日は倉渕の「はまゆう山荘」へ。関東地域のうたごえサークルの交流会。そこでミニコンサートをする。
もう何度も歌ってきた歌ばかり。着なじんだシャツみたいな歌だ。勝手に口をついて歌詞が出てくる。なのに…突然、涙がこみ上げてきた。
「どうして 平和のため いくさをするの? どうして 言葉があるのに 話し合わないの?」
はまゆう山荘ロビーの小さな急ごしらえのステージ。50人くらいのお客さんのその向こうの遠くに突然、私のクラスの子どもたちの笑い顔が、精一杯に走る子どもたちの動きがくっきりと映し出されたのだ。大好きな子どもたち。その子たちが、やがてどこか遠い地で、またはあの明るい校庭で、平和維持の旗の下に傷つき、倒れる若い兵士となる日が来る?いとしい子を残し無惨に焼かれる母となる日が来る?
怒りが胸一杯に広がった。私って何が出来るんだろう。こんなところで歌なんか歌ったって、何が変わるんだろう。
私がいくら、「教え子を二度と戦場に送らない」と願ったって、私たちの手の届かない所で、自分は絶対に戦地になんか赴くはずのない人たちによって法案が可決され、いま、私たちの世界はどんどん「平和維持の戦い」に向かって歩み続けている。あの、笑顔の愛おしいT君が、おしゃれの大好きなRさんが、みんなみんな、あんなに無邪気な子らがいつか戦争で死ぬ?いつか戦争で見知らぬ誰かを殺す?そんな日が来るなんて、ぜったいにいやだ。悔しさにおぞましさに、涙が溢れてしまって我に返った。

今は、そんなこと考えている場合じゃあない。私は聞き手でなく歌い手だ。個人的な感情にのまれずに、ただ表現し、歌の思いを的確に伝えることだけ考えて淡々と歌おう、そう自分に言い聞かせる。なんとか表情を作り直してソロを歌う。   子どもがすこやかに育てられること…自然が大事に守られていくこと…
子どもたちの、そしてすべてのいのちの尊さを歌う歌。歌詞が、いけないんだ。ああ、どうしよう、続くオブリガートのところで、頬が引きつっていった。もういつものようには歌えない。子どもたちの顔が次々に浮かぶ。いやだ、早く終わって欲しい!そう願うように歌い終えた。散々だな、もう。

なんだかな、自分で歌うたいながら、その自分が歌の世界にのまれていっちゃっててさ、ちぇ。まったくもう。
自分にむしゃくしゃしてしまう。

日曜日の今日。家に帰ってきて思うのだ。
そりゃ、私たちの歌は平和を守り育てる思いをひたすらに歌い続けているのかもしれない。けれど、実際、ほんものの平和のために、何か出来ているのだろうか。駅前行動をして、STOP戦争の出来る国!と訴えている?南京大虐殺を歌って中国公演に出かける?…その行い自体は大したものだとは思うけれど…それは何かが、どこかが違う気がして。

ぼくらに出来ることは、なんだろう?

でも、ただひとつ。明日の授業を思いながら。
私は教師なのだから
「本物を見抜く目」「仲間の素晴らしさ」「にんげんらしさ」を子どもたちに手渡していく。それは私に出来ることのはず。
そこだけは決して譲ることなくくじけることなく守り抜こうと、今日は一日中、それだけを思っていた。


2007/6/1(金):え〜?もう6月に?

4校時の終わり近い時間、
「よし、じゃ、これが出来た人から給食の用意ね」
と言った時に
「え?もう給食!?」
とリアクションが来たら今日の授業はまずまずの成功、と思っている。
3時間目の始まり7,8分のところで
「おなかすいたぁ〜」
の声が聞こえたら注意信号。少し気を引き締めて、子どもの注意を引きつけるような活動や発問を増やしていく。

今日の授業は成功だったのかな。子どもたちは一斉に
「え!?もう終わり!?はやぁ〜!!」
とびっくりした顔をしていた。算数の授業。集中して夢中になって授業に向かっているときって、時間なんかあっという間に過ぎちゃう。夢中になっているときって心地いい。そんな毎日を過ごしたいと思う。

今日はプール開き。月曜からプールに入るよ、お天気が良いといいね、って話すと、子どもたちが
もうプール?6月?まじでぇ?わー、はやっ!6月だ。えー!もうプールはいるの?…。
とあっちこっちでつぶやいている。そうか、子どもたちにとってもあっという間の4月5月だったんだね。12分の2=約分して6分の1…残りがもう6分の5…1年なんかあっという間なんだ。

子どもたちと一緒に毎時間を充実させたい。どの授業も夢中にさせたい。え〜!?とか、そうかぁ〜!!とか、子どもたちの素直な発見の喜びの傍らで時を過ごしたい。だからせっせと授業準備をする。作戦を練る。
…あー!でもでもでも、時間と体力的精神的余裕が足らないんだよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!出張と研修と会議と校務とで、朝から晩まで大忙し。その上もうじきに迫っている修学旅行の準備で子どもたちの計画カードを見直したり、教員のための班別行動のチェック一覧表を作ったり、しおりの見直しをして打ち込みをしたり、印刷したり…。図工や情報教育の教材整理したりとか、出張の資料作ったりとか、もうじき6月4日だから虫歯ゼロ賞の賞状準備とか、なんかさ、なんか…………ああもう、授業のための時間が欲しい!私の子どもたちのための時間が欲しい!……そうだ。私は今とにかく時間とタフな体が欲しい。一日が72時間になって、3時間睡眠でもバテないくらいの超人akyaになりたい!全部全部きれいさっぱり仕事して、笑顔でいっぱいの授業をしたい。授業をしたい。そのために教師っていたんじゃあなかったのか。そのために学校ってあったんじゃあなかったのか。サービス雑務が多すぎる。

まあとりあえず、今日の帰宅時間は23:50……とりあえずまあ、とりあえず…で、6月1日の今日この頃…。


2007/6/11(月)  乾杯。

今日は修学旅行の代休でお休み。いやはや、無事終わってよかった。修学旅行。準備始めは私もなんとな〜く楽しみだったんだけど、準備を進めるうちにだんだん憂鬱になってきていた。なにしろ、この学校の修学旅行ってやたらめったら制限多すぎ。。。
まずは「アレをしてはいけない」「コレをしてはいけない」の数々の注意書きがずらり並んだ旅行細案にげんなり。修学旅行って「旅行」なんだから、もう少しユルくてもいいんじゃない?っと、首をかしげること多数。
たとえば、びっくりだったコトの一つに、『1日目鎌倉の班別行動では担任が財布を預かっておき、子どもにはお守り一つと鳩サブレー代しか持たせてはいけない』とか、さらに『鳩サブレーは大仏前の支店でしか買わせてはいけない』という…なんか…営業提携?それとも営業妨害?な約束事が出来ちゃってる。何じゃこりゃ!
理由はお財布を落としてしまったら大変だから、とか、夜のお買い物時間が取ってあるのでお金を使いすぎないようにするために、とか、歩いている途中でおみやげを無くしてしまったらかわいそうだから、とかなのだそうで…何というか…過保護またはよけいなお節介にあきれまくり。

確かに修学旅行は小学校生活最後の旅行なので、子どもたちがアクシデントに見舞われたらかわいそう、という気持ちはあるが、自分の財布の管理ぐらい自分で出来ない6年生ってなにさ、ってのが私の感覚だ。無くしてカナシイ気持ちになってもそれこそが勉強であろうが。なんでもかんでもこっちでお膳立てしてやらなきゃあいけないお子様ランチな子どもにしちゃあいけないと思う。第一…鎌倉土産が鳩サブレー「だけ」!?なんだそれ……。

旅行計画を確認しながらいちいち首をひねり、げんなりし、そのうち腹立たしくなって今年は去年とは大分違う計画にしてしまった。去年まで「おやつ持ち込み禁止」だったそうだが、食べていい場所のルールを子どもたちに確認させてOKにしちゃったし、鎌倉でのお土産購入場所も大幅に増やした。これで豊島屋本店限定鳩三郎も、江ノ電グッズも買えるし、大仏君ストラップもちっちゃな鎌倉彫グッズも買える。もちろん自分の財布はずっと子どもに管理させる事にした。チェックポイントの通過もスタート円覚寺と記念撮影の高徳院以外は選択制にした。せっかくの修学旅行なのだから、もっと子どもの自主性と発想を生かして行動させたい。そこには多少のリスクもあるかもしれないが、そこに対応できるような教員の配置計画と危機対応と、子どもへの事前指導を徹底しておくことこそ本来の姿じゃあないのか。それこそが勉強なんじゃあないのか。「勉強の一環だからこそ管理する」に重きを置くのでなく、「勉強だからこそ主体性と責任の大切さを学ばせる」にシフトしたかった。もちろん安全管理は大切なのだが、それとこどもたちをがんじがらめにすることとは違うだろうが…。ため息が出た。こういうのを「感性が鈍い」っていうんじゃあないかなと思う。

幸いなことに子どもたちはとってもよい子だから、きちんと約束は守ってくれ、お菓子の食べ方で問題が起きたことはなかった。やっぱりお土産を無くしちゃった子やお財布を落とした子もいたのだが、どちらも自分の責任だからと気持ちを立て直して行動できた。お財布を落とした子には残額がいくらくらいだったのかを尋ねてお金を貸してあげた。それくらい手伝ってあげてもいいかなと。

心配だったのはあまりに子どもたちがハイテンションで、あっちでもこっちでも笑顔いっぱいにはしゃぎまくっていたので、何か事故が起きやしないかとハラハラしどうしで…。でももちろん、無事に行ってきた。みんなすっごくいい顔してたな〜。修学旅行の2日間、どこで出会っても。

てなかんじで、代休の今日、私は自分へのご褒美として祝杯なのだ。
おつかれさん、私。自家製鰹タタキとカワハギ肝溶きダレのお刺身…めちゃめちゃうまいです。乾杯。


2007/6/16(土):リトルナイン

少年野球やってる子が6年生には5人いる。みんなこの三年間で担任させてもらった。みんないい子。素直だし、正直だし。優しいし。

ずっとこの子達の野球する所が見たかった。で、今日は応援に行ってきた。

応援って好き。頑張っている姿を見るのが好き。真剣な表情を見るのが好き。教室でリラックスしている時の表情と、ユニフォームに身を包んで円陣くんだ時とでは、子どもたちの表情が全然違う。だから、私はスポーツの応援に行くのが大好き。

グラウンドに着くと、もう試合は始まってた。ユニフォーム姿の子どもたち、誰が誰だかわかんない。ちょっと背の高いあの子はきっとHiro君だろう。そうするとあの背番号0のキャッチャーはTakaか。うわあなんだかいつもより二回りくらい大きく見える。やる気のオーラがそう見せるのかな。
たしかAreは3塁を守ってるって聞いてた。ああ、あの身のこなし、まさにAreだ。でもなんだか変だ。足を引きずってる?
「さっき、走り込んだ時にクロスプレーでやっちゃって」
と、お母さんが心配そうな声で教えてくれた。えー…大丈夫かな。
ちょうど守備についていた子どもたちをぐるりと見やる。ん〜、Masaはどこだ?Hajiは?…わかんない。みんなでも、一生懸命に次の打者の出方を見ている。遠くからでも子どもたちの真剣さが伝わってくる。

攻守が入れ替わって、バッターボックスに次々と立つリトルナイン。あ、あのちょっと首をかしげた歩き方は絶対Hajiだ。集中しろよ、Haji!キミが集中した時のすごさを私は知っている。お母さんお父さんの次くらいに知っている…つもり。だからもう思わず声が出た。
わあ、アレ誰だろう?逞しい背中に見えるけど、あれってMasaだよなぁ。うわぁ〜〜Masaだ!カッコイイ!がんばれ!がんばって!
一打席ごとにドキドキしてしまう。カラぶっても討ち取られても走って戻ってくる姿を見るときゅっと胸が痛くなる。

試合は…結局無得点で敗退。みんな悔しそう。子どもたちに声をかけようにもコレは辛いな、と、ささっと保護者の皆さんにあいさつして車に戻ろうとしたのだが
「せっかく先生に来ていただいたんだから、子どもたちにあいさつさせますから」
と…え〜!?あいさつ?…いいのになぁ………。

「応援に来てくれてありがとうございました。れい!」
号令をかけるキャプテンのAre君。泣いている。足が痛むのか心が痛むのか。
やだなあ。こまったなあ。こういう時にうまいことは言えないよ。でも、正直に言った。
「かっこよかったです」
負けたけど。でも、やっぱり「シンケン」はかっこいい。「ゼンリョク」はかっこいい。

クラスの子達にも見せたいと思った。修学旅行のバスの中で、みんなで歌を歌っている時、ワザと寝たふりしてたあの子にも、クラスの仲間が司会してるのに、後ろで平気でべちゃべちゃしゃべってたあの子にも。全員が目標に向かって力を合わせて円陣組むことの大切さ、心意気の素晴らしさ。理屈抜きのかっこよさ。

次の試合っていつなのかな。また応援に行きたいな。もっとたくさんで行きたいな。子どもたちもつれて。みんなで声をそろえて、全力で応援したい。負けでも勝ちでも、大声で応援したい。


2007/6/17(日):桐生高校吹奏楽委員会

今年も桐高の吹奏楽定演を聴きに行ってきた。もう教え子はみんな卒業しちゃっててステージには一人もいないけれど、akya脳内OS上のスケジュールプログラムソフトには定例イベントにセットされてる。桐高吹奏楽委員会の定期演奏会。いいんだこれが。

桐高の演奏はcleverだ。いつもそう思う。高音が膨らむ時にも無理してる感がない。各パートのアンサンブルがすごくしっくりとまとまって高まっていく。全くもってセンスがいい。センスがいいのって指導する先生に因るんだろうな。いや、そうに違いない。っていうか、こういう視点はどうかって話だが、だいたいにおいて、市川先生の後ろ姿があまりにも素敵だ。市川先生を視野においた演奏を見られるだけでも相当にいい。って……いえ、失礼しました。
いや、それは冗談としても(いや、冗談では決してないのだが)桐高の演奏はいつも見事にダイナミズムが効いて、しかも音がきれいだ。爽やかだ。まあ、今日は細かな所でいくつか、アレ?ってなとこもあったけど、なんと言ってもまだこの時期なのだから、きっと秋のコンクールまでにカンペキに仕上げるのだろう。

いいなあ。やっぱ同じ時を生きる仲間と一緒に一つものを仕上げていく経験って素敵だなぁ。私ももう一度そんな仲間が欲しいな。まあ、合唱団には所属しているんだけれど……親子で歌う合唱がどうこうというのでは決してなく、やっぱり学校時代の仲間が作る集団の力って、ね。あ〜。いいなぁ。うらやましいなあ。

2部は例によって高校生パワー炸裂なエンターテイメントなお時間。すてき。今回私的に一番笑ったのは「よーこ」でした。うわあああ、キモカワイ…いや、単にキモイ。すてきぃ。

いいなあ高校生…毎年聞いているからアンコールの桐高校歌も大分覚えちゃって、ひょっとすると歌えちゃいそうだ。来年は客席から大声で歌っちゃおうかな。うそうそ。思わずちらっとSappyを見てみた。歌ってるかなって。羨ましいなって…。これから秋田まで帰るのかなって。むちゃやるなぁ〜。いや、その価値は十分にある演奏会だと私は思いますけれどもね。

そんなカンジで今年も満喫した。もちろんおっきな声で叫んできたさ。テキーラ!!


2007/6/24(日):おいしいもの

今日は月に一度の自分にご褒美Day♪
って要するに美味しいものを食べまくる日。かな。
…まあ基本的に食いしんぼで好き嫌いなしのakyaであり、シアワセにも旬のお野菜が手軽に入手できる環境に暮らしているので、日々たいていのものを美味しい美味しいと食べてるのだが……。

しかし今日は特別版!!

ってことでまずはakyaが県内の食べ物屋さんの情報ならイチオシで信頼を置いている中沢社長BLOGのオススメパスタやさんへ。…旧群馬町で現在は高崎市のパスタール。種類豊富で活気があってイタリアンならではのいい匂いでいっぱいのアットホームなお店。私、こういうゲンキなお店って大好き。で、いろいろ悩んだ末に、今日のオススメメニューにあったチキンとなすとモツァレラチーズのトマトソースパスタを食べて、ランチセットのトマトのミルフィーユ(超美味!)を食べてトラジャ珈琲を戴いてもう頬ゆるみっぱなし。
そして隣の
煥乎堂旧群馬町店へ。で、ずっと欲しかった星野道夫さんの写真集をついに買ってしまった。う〜。ちょこっと散財?来月末までしっかり生活できるかしら。ま、いいや。満腹なシアワセが財布のひもまでゆるめるぅ。
お次は前橋の
南蛮屋さんで珈琲買ってぜにやさんでケーキ買って帰宅。

ほらほらほらぁ。

ぜにやさんのケーキのお味は間違いなく前橋NO.1だと思う!今朝、
ぜにやさんのご主人のBLOGで桃のケーキを作りますって情報を得てさっそく戴いて参りました。なんと、丸ごと一個の桃が素敵なケーキに!!
「ペーシュ・ミニヨン」っていうケーキです。写真の真ん中の。ほらね、もう、まんまるの、桃!
さてさてお味は。。。うわぁぁぁ…も。。もも。。。もー…感涙。


2007/7/7(土):777

今日は777じゃあないか!ってことで何かいいことが一つでもあったかと思い返してみた。

………土曜日なのに朝から出勤して仕事した。

………車がまたもや壊れてピットイン。

………大切な人の事故報告。

………大切な一日をやっぱり自分だけのためには使い切れないことを思い知って断念。

おい。

いいこと一つも思いつかない。コレはマズイ。

こういう時こそ私の得意技、positive thinking発動!

………土曜日を生かして仕事がはかどった!………早めに故障に気付いて事故を防げた!

………なんだかな。こういうのって時に白々しい。やせ我慢みたいだ。
いいや。今日は正直に行く。思いっきり正直に。

ねえ、みんながあなたのことをどれほど大切に思ってるか知ってるよね?お願いだから痛みに耐え抜いて、もう一度帰ってきてね。7月29日はあなただけを思って歌いますから。病室まで聞こえるくらいまっすぐに大きな声で。ホントにもう。馬鹿なんだから。

っと、もうひとつ。ほんとのほんとの所は

生きててよかった。とにかく命があって、よかった。あなたは私にとって、そして私たちにとって、たった一人のかけがえのない人です。前にも言ったとおり、超貴重品なんだから。もう、なんでもいいから、とにかく一刻も早く顔が見たい。会いたいな。学先生。


2007/7/8(日):走る

心にもやもやしていることがあると何をやってもうまくいかない。仕事ははかどらないし、胃にはなんだか重たいおっきな石ころが詰まっているみたいで。

ふて寝して、やけ食いして、どうにもならないことに憂鬱になっても仕方ないぞと自分を励まして、開き直ってまた仕事して、やっぱりためいきついて。

仕方ないからTシャツに着替えてハーフパンツはいて

走りにでた。

走る。右足と左足が地面を蹴る。肺の奥まで空気が入れ替わる。体中へ酸素が駆けめぐる。ふう。

ようやく自分が自分の入れ物の中に納まったカンジ。
走るしかないよね、やっぱり。こんなときってさ。


2007/7/16(月):完了!

所見書き終わった…あ〜疲れた。

どの子もみんな個性的なので、書くことは山ほどあるのだが、それを決められた枠に収めるのが難しい…。しかも、1学期の所見だからただべた褒めするだけじゃあなく、2学期3学期へとつながるような学習や生活面への課題もわかりやすく提示したい。でも、あまり露骨に書くとがっかりされちゃっても困るので言葉を選ぶ。…時間がかかるぅ。
実際はみんな本当によい子なので、何も注文なんかつけたくはないのだけれど…当たり障りのない、無難な言葉の羅列された通知票なんてどうかなと思うから、よい所を詳しく、課題をさりげなく、どの子にも書いてあげたいと思って、毎学期、ない知恵を絞る。ああ疲れた。

でも、これで、学期末の課題からはまず解放されたと言ってよいと思う。あとは木曜日に7月分の出欠席を学校で入れて、私の名前のハンコをぺたりと押せば通知票は完成!その他には夏休みの図工関係の課題一覧を明日学校で作って、全校児童分印刷する。夏休みの情報教育研修に向けてのマニュアル作りをすすめる。そういえば、情報教育がらみでは宿題付きの出張もあったなあ。そのレポートも作らないと。今学期最後のお便りも書かなくちゃ。あ、夏休みの勉強塾とかのプリント印刷もしとかなきゃあ。……あ〜。実はなにげにやることいっぱいあるよ……。ま、いいか。ぼちぼちひとつひとつ片づけるしかないね。

ま、今日家でやるべき仕事は完了。う〜ん、いい気分。空はどんよりと重い雲がフタをしてるけど、まあ、台風はどっかいっちゃったみたいだし、そうだ、ちょっと走ってこようかな…。


2007/8/18(土):描き続けよう

夏季休業もあと1週間。私のなつやすみは来週ようやく2日だけ、とれる。出張の合間に1日ずつバラバラで、2日。

今年の夏季休業日も忙しくて、勉強塾・水泳教室・マーチング・水泳強化練・会議・研修・出張…とそのくり返し(またはその2本立て3本立てなど)で、あっという間にココまで来てしまった。夏休みに日頃出来ない自分なりの勉強をして2学期への英気を養うなんてのは、もう昔の話。今時の教師は、熱中症にならぬよう必死に水分補給しながら夏休みを働ききる…そしてそのスキマを縫って家族サービスして、2学期を惰性で迎える。大げさでなく、これが実情だと思う。

私に限って言えば、この夏休み中、何の予定もなく1日中家にいた日はまだ0日。土曜日も日曜日も何かしらの予定があったのだ。狂ってると言いたくなる。フジロックに行っていた4日間も、前夜祭を除いて毎日下山してたし。マーチングのリハとか本番引率とかね。まあ、自業自得なところも多い。すべての土日を合唱の舞台に立ったり、朗読劇の舞台に立ったり、リズム構成を創る会に参加したり…。寸暇を惜しんでアソんだってカンジ。

けど、だから、この夏休みが後悔いっぱいかというとそうでもない。なんだかよくわからないけれど、これはこれでまあ、私らしい夏の過ごし方なんじゃあないかと。教師生活はおそらくあと十数年で終了であろうから(年々待遇悪化のこんな仕事を定年まで続けるなんてまっぴらゴメン)まあ、それくらいなら全力疾走してやろうじゃないの、ってカンジだ。

で、ときどき思うのが、退職したら何をするかって事だ。たぶん…毎日ぼーっとなんか性格上してられないだろうから、今の自分の両手にのってる財産を使うとすると、おそらく一番打ち込みたい事って「絵」だと思う。今はあまりにお金が無くて絵の具もキャンバスも買い続けられない状態だけれど、自由に自分だけのお金を自分のために使えるご身分になったら、きっと描き続けたいと思う。
しかし!いくら美術教師の私だろうが、絵って、描き続けていないと描けなくなっちゃうものなのだ。センスとか、持ち味とかは一生磨き続けられるだろうが、描写力はどんどん落ちる。そこに最近焦りを感じている。だから、毎日小さなクロッキーでも何でも必ず描き続けなくちゃと…。描ける環境が整った時に描けない自分にだけはなりたくない。
だから、息をするように、歯磨きをするように、音楽を聴くように、絵を描こうと思う。

小さなスキマを縫って…この夏休みの多忙は、ちょっと心を引き締めるきっかけをくれた。
描き続けよう。


2007/8/19(日):なつのおもいで

新潟に行ってきた。SappyとRyoちゃんとYouくんと。みんなもう10年の付き合いか。10年前はみんなかわゆい小学生だったのにねー。
Sappyはこの前会った時よりずいぶん痩せたなーと、おばちゃんは心配になっちゃったね。うん。でもまあ明らかに毎日を存分に楽しんでいる感が声のトーンからよくわかる。Ryoちゃんは、相変わらず優しくてよく気がつく所は子どもの時からずっとおんなじ。でも、仕事の話になると、なんか表情が冴えなくって心配になった。でもまあ、そうやって世の中を知りながら人間って大人になっていくのかな。Youくんは会うの2年ぶりくらいか…相変わらずほそーくて、でもだんだんキャラが個性的に際だってきたカンジで面白かった。みんな会うたびにオトナになっていくので、何かさみしいような嬉しいような。

新潟に行きたいって思ったのは、家で遊んでてもスペースワープとミシェルをいじるくらいしか(まあ、どっちもそこそこいじり甲斐はあるのだが)することないし、またはボードゲームして私が悔しい思いをするのも目に見えている(ヤツラメどんどん賢くなって私はもうとっくにかなわない)ので、車好きな彼らにどっかつれてってもらうのがいいかなと。そしてもちろん私も別な意味で車好き(単にドライブ好き)なので、中越沖地震風評被害の新潟へ、枯れ木も山のにぎわいしに行こうかと。

行きの関越自動車道でまず驚いたのは車通りが少ないこと。もうお盆休みを過ぎて海水浴シーズンもぼちぼち終わりとはいえ、まだまだアツイ夏休み中のそれも日曜日だって言うのに、寺泊お魚市場通りでスイスイ車が動いてしまうってアリエナイ。あらまあ。本当に地震の影響で足が遠のいてしまってる?それとも放射能漏れ隠蔽疑惑効果?
う〜ん。
お魚市場で浜焼き買って海岸へ。朝方ちょっと用事があって忙しく、ビニールシートを忘れてきたことに途中で気付いた。でも、ま、いいか、と、草むらに座ってみんなで海を眺めながらぼんやりと浜焼きを食べた。Sappyの選んだ「焼き鯖」は感動のうまさだったが、あれを一人で、しかもゴハンやビールのおつまみとしてでなく食べるってちょっとエキセントリックだ。敢えてネタを狙う、さすがSappy大物だ。っていうか、こんど寺泊に行く時は、私、アレをお土産に絶対買って帰ろう♪超ウマかった!(ええと、半身くらいなら)
そして私にとっては毎年恒例の(?)寺泊水族館へ。8月いっぱい入場無料とあって、ここは駐車スペースを奪い合う盛況ぶり。あ、ここ入れられるなぁ〜、と思ったスペースに、別の車も狙いを定めていたりして…まあ、こっちの方が先に到着してたんだから優先権はこちらにあるかな…と思った時、Ryoちゃんの
「向こうは家族連れだから…譲っちゃうか…」
のひと言。いや、キミはえらい!ってか、さすがRyoちゃん!いい人だ!

民宿食堂でお昼してそこのテレビで24時間テレビやってること初めて知った。テレビと切り離された生活を長年続けていると学校で子どもたちと話さない限り、どんどん世間とのギャップが激しくなる。欽ちゃんとダンス甲子園をちょっと感動して見たけれど、新種の深海魚探すって何?ただの環境破壊にしか見えなかったんだけどなぁ。やっぱり私とテレビは相性がよろしくないとみた。うむむ。

SOWA美術館でトリックアートを見た。今まで、面白そうだなーと思っていたけれど、まあ、いいか、ってカンジで、見に行ったことなかったんだけど、これがまた結構楽しめた。まあ、こんなトコでも美術教師の悪い癖で色遣いの不味さやデッサンの狂いなんかが気になっちゃってしょうがなかったんだけど、でも、観光地としてはまあよいユーモアだと思うし、商業的美術の一つのあり方としてうまいやり方だと思った。全部触れる美術館ってのも、私にとっては新鮮で。楽しかった。

帰りは途中からドライバーSappyの真骨頂。いや、ホント、ステップワゴンが別の乗り物に思えたのは私だけでしょうか。間違いなくもうちょっとでみんな空も飛べたはず。いやいや、オーナーRyoちゃんの心中はずっと焦りの空を漂っていたことでしょう。ずっと運転させちゃ悪いから、ってことで休ませてあげたはずなのに
「やすまらねぇ〜」
と笑いながらのひと言が笑ってなくて笑えた。

夜はみんなでお料理。Ryoちゃんが持ってきてくれたジャガイモとタマネギで出来るもの…ということで新じゃがのほっくほくなコロッケを作った。それとYouくんリクエストのお好み焼き。まあ、ホントにこの人たちはいつもの事ながら手際がよい。我が家に来てくれるお客さんの中で一番キッチンでの動きがよいのではないか。キャベツとネギざくざくとタマネギみじん切りと山芋の皮むきと…下ごしらえが済んだらもう私の出番はほとんどなし。みんなが楽しげにお料理している横で調理器具を洗ったり、台を片づけたり、調味料を出したりするばかりで。
「お好み焼きが食べたい」
のYouくんがホットプレートにどんどんお好み作って、私はひっくり返し役専門。
「こねてみたいカンジ」
のSappyがコロッケ種を形作り始めると3人でめいめいやんやとそれぞれに種を手に乗せて、いろんな大きさのコロッケ登場。Youくんがテーブルで作業してる間にSappyが手をコロッケもどきにしながら衣つけてRyoちゃんがじゃんじゃん揚げて、あっという間に夕食完成!いや〜写真にとっておくんだったなー。

お好み焼きも具だくさんでボリュームたっぷりに美味しかったし、新しいおじゃがのいい匂いがいっぱいのコロッケも売り物に出来るくらい美味しかった。う〜ん、今回もおなかいっぱいだあ。最後は恒例の(?)じゃんけんできれいに平らげてごちそうさま。

この夏の楽しかったこと日記がまた1ページ増えた☆
Sappy、Ryoちゃん、Youくんありがと。Sappy、お空に飛び立たないように気をつけて秋田へ帰るんだぞぉ。

 

       ええと、お好みタネは2 2日夜食にてようやく消費致しました。←normaltypeとorientaltype→ ごち。


2007/8/20(月):ふるさと

今日は出張で母校の島小学校へ。わあああああ!なつかしい!

駐車場に車を止めて、あまりに小さく見えるブランコや滑り台や…1周きっと150mくらいの、小さなトラックを見つめながらゆっくり歩いた。校庭を胸を張って行進した運動会の日…あれは確かまだ新採用の先生のたどたどしいオルガンが行進曲だった。そう、小さな足踏みオルガンを校庭に出して、生演奏の「大きな石」が行進のBGMだったんだ…子ども心にも、新採用の先生のがんばりが伝わってきて、一生懸命歩いて手伝ってあげなきゃあって感じだった。今だからわかるけど、きっと先輩先生が、新採用の先生を何とか一人前にしたくて、あえて大役をあずけて一生懸命アシストしていたんだろうな。あの先生、今どうしているんだろう。

校舎はもう建て替えられて、私がいた頃の木造校舎ではなくなっていたけれど、北の窓から見やる景色は間違いなくあのころの夏の色を輝かせていた。段ボールの端切れで芝滑りをした裏手の土手。草いきれが匂うように輝いている。その向こうには利根の豊かな流れ。「せんどうさぁああああん!」とみんなで声をそろえて向こう岸の船頭さんを呼んで、クラス全員の16人で渡し船に乗った。船頭さんが長くて太い竹の竿を川底に突き立てて、ぐいっと押しやり、竿を引き上げて、また突き立てて…ぎいっごごぉ…と舟を漕いでくれた。担任の先生がアコーディオンを担いでいって、みんなで「利根川の歌」を歌った。

今日は驚いたことに、会議の終わったあと、希望者で渡し船に乗りに行くというオプション付きだった。ウン十年ぶりの渡し船。なんとまあ、舟の後ろにモーターがついてた。時の移り変わり。川岸の丸い石が夏の陽に真っ白に焼けて光っていた。それはあのころと同じ。

子どもの頃ランドセルを背負って1時間もてくてく歩いた学校への一本道を車で走り抜けて帰ってきた。まわりの景色が何もかも小さくしぼんでしまったかのような不思議な感覚を覚えた。さよなら想い出。


2007/8/22(水):息抜きが…?

 

 

 

 

 

 

 

 

ええと…大丈夫かワタシ。

ちなみに、本名フルネームで入れてみた。

 

んー……。

 http://maker.usoko.net/nounai/

 ええ、おなじみのトコです。


2007/8/24(金):夏休みだから!

今日はこの夏ようやく2回目の「まるまる家にいる日」……の予定が、やっぱり、出かけてしまった。だって、貴重な夏休み(って、実際は今日で終わり。明日明後日は普通に土曜日曜の休日だものね)なんだもの!

ってわけで、今回の早起きは4:00_AM…夏休み恒例の那珂湊岩牡蠣襲撃に!

もうおなじみのR50をひたはしり、 もちろん目指すは那珂湊漁港のお魚市場。で、いつものコースでヤマサ水産直営回転寿司の大ネタに朝っぱらから歓声上げて、アラ汁の濃厚な旨味にため息ついて、超でっかい岩牡蠣をその場で開けて貰いかぶりつき、お土産もしこたま買い…で、まだ朝の9時過ぎだってのに「帰路」につく。何でしょうこれ。

今日はいつも通過している笠間の焼き物通りでちょこっとお買い物。前々からお魚をのせる長さのいい案配な陶器を探していたのでした。で、素敵な風合いの粉がけなお皿を見つけて購入。やったぁ!すてきい。今年はこのお皿で秋の旬を優雅に戴いちゃうぞぉ!

さらに帰路帰路でちょうどお昼時刻。どうしようか相方と話し合う内にふと思いついたのが
「あ!そうだ!Ryoちゃんが前に話してた桐生の美味しいステーキやさん!」
早速EZwebに活躍して貰い、目指す店は「ガウチョ」であることが判明。やぁ〜こういう行き当たりばったりにこそ、ITCは活用されるべきだ。うん。早速ケータイアプリの助手席ナビに頑張って貰い、例によって「ルートを外れています」な声を聴かされまくりつつ、それでもよたよたと目的地に到着。

で…。OH!何これ!この肉のかおりのよいこと旨味の濃いこと!焼かれ具合は見事にミディアム。これ、注文を受けてからマスターが炭火をおこして焼いてくれたのだ。今まで食べたステーキって何だったんだろう!のびっくりなおいしさ。お店から出て初めて、
「あ…写真とっとけばよかった…」
と気付くほどの、理性なんか軽くすっとぶうまさ。ああ、今日はまだ半日しか経っていないというのに、こんなにうまいものばかり食べ続けてバチが当たらないかしら。

そして帰宅は4:00_PM…早速インターネットで美味しい岩牡蠣の食べ方検索。那珂湊土産の殻付き生岩牡蠣を、贅沢にも生食以外で食べてみようという趣向。もう何回となく足を運んで、ようやくこの岩牡蠣を料理してみようと冷静に思える境地まで辿り着いたのね。だってね、殻を開けたらね、もう何も考えずそのままレモンをきゅっと搾ってがぶり!きゃ〜海をまるかじり!ってのがパターンだったのね。そう、ようやく、味覚の五里霧中から抜け出せる程度の数の牡蠣を食べつくしたんだと思う。ワタシ。

さて、で、どんなカンジかというと…
 

なんと申しましょうか、罰当たりなほど美味かった…岩牡蠣の酒蒸し&殻焼き&フライでございます…。オイ、何やってんのさ、生で食べろよ!な岩牡蠣をあえて加熱調理したら、また今まで食べてきた牡蠣って何だったの?なオイシサ…。ああ、ワタシ幸せですぅ。この牡蠣、一つ一つの粒がかるぅく8cm超えの大きさ。牡蠣フライなんか、がぶりと大口開けてひとかじりしたあとに撮った写真が↓

    ………こんなです。…え〜と、とろけてます。牡蠣も理性も。

さらにもう一つお土産に買ってきたものを…

 

今が旬の花咲カニでございます。
ずっしり重くて身がぎゅっと詰まってて、カニミソがまた…
あ゛〜〜〜〜〜。

ええと、人格崩壊級美味です。

…夏休みだって実際の所3日しかとれなかったし、もう3日後には2学期がスタートだし…もうやけっぱちだい。
これくらい贅沢な一日を過ごしても、バチは当たるまい!そうだとも!

おうおう、2学期だろうと3学期だろうと卒業学年だろうと何だってやったろうじゃあないの。これだけいい思いすればあと1年くらいは余裕だね。おう。働きまくってやろうじゃあないの。
…と、身に余る贅沢三昧なグルメホリデイに昇天気味の…さらにビールなんか1杯しか飲んでいないのに、酔っぱらいがクダ巻く如くに大風呂敷ぱああっな人が、約一名。はい。ワタシです。そうさ単純で何が悪い。ふん。

とまあ……。ねえ、今日ってこれ、夢じゃあなくて?いいえ、お願い、夢ならさめないで、な一日でしたの。


2007/8/25(土):夏休みだから!2

今日はOcean's13
久しぶりに王道娯楽映画を映画館で見た。いいね、オーシャンズ。筋書き通りにきっちりと事が運ぶ爽快感。胸のすくしてやったりの満足。もう、にまにまで帰って 来た。

けやきウォークには全く興味がないけど、紀伊国屋とUnited Cinemas はいいねぇ。平日に早く帰宅出来る時にはこれからも寄ってみたいかもって思った。まあ、滅多にないことだろうが。
そして、レイトショーだと終演後にお店はみんな閉じてるから、ごみごみした人の中へ足を踏み込む必要がない所がいいな。うん。

 See you when I see you!