2007/1~3風のように

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2006/12/31−2007/1/1(日-月):今年も一年ありがとう。今年も一年よろしく。

さて、今日で2006年もおしまい。大掃除はあと一部屋、1Fの和室が残ってるんだけど、今朝はとりあえずお正月のお料理の材料を買いに出た。お魚屋さんでアタマの付いたおっきなエビちゃんと、毎年お正月にしか食べない蒲鉾を購入。びっくりしちゃったんだけど、このお魚屋さんは朝5時から営業してた。私が出かけていったのは7:00頃だったのだけれど、もうぷち渋滞してる。ひゃあ〜大晦日ってカンジ!なんかこんなどうでもいいことにもわくわくしちゃう。次には農産物の産直のお店で三つ葉と大葉とパセリと真っ赤なにんじんとしいたけと蓮根と筍とブロッコリーと鶏肉とお蕎麦。それと、つきたてのお餅も買った。ほんと、つきたてなの。あったかーい!両手に抱えたら気持ちいい。ビニールに包まれたのし餅に思わず頬ずり。お正月さんありがとうな気分。
さて、帰宅後は明日帰省するというやすちょのベッドの毛布とシーツを洗ってお布団を干して、和室を片づけた。さあ、お料理するぞぉ。
干し椎茸と昆布でとった出汁にかつお出汁を合わせて、年越しそば用とお正月の煮しめ用とお雑煮用に分けた。八頭とごぼうと蓮根は下ゆでした。静かに出汁を温めて、鶏もも肉を入れて、味醂と白醤油で味を付けてお煮しめを作った。薄味で、出汁のいい香りの、これ、大好きなんだー。
豚肉の固まりをたこ糸でぐるぐる巻きにして下ゆでしてから、ショウガとネギとお酒と三温糖と一緒に圧力鍋でしゅうしゅう。そのあとふたを開けてからお醤油をたしてことこと…。これは行く年来る年が始まる頃までゆ〜っくり煮ておいて、明日の朝オーブンで焦げ目をつける。akyaんち風角煮。ほろほろで香ばしくってオイシイの。
で、年越しそばのおつゆを作って、天ぷら揚げて、お蕎麦をゆでて…。今年も一年ご苦労様でした。
紅白はジェイクのとこだけ見て、あとはFMを聴きながらのんびり年賀状づくり。あ〜あ、毎年こんなコトしてるから元旦になんかつかない私の年賀状。皆様ごめんなさい。
初詣には近くの橘神社に行きました。今年も良いことがたくさんありますように。日々精進いたします…。

てなかんじで

あけましておめでとうございます。ああ、いいお正月。風もないし、月は明るいし星はつめたく光ってる。
あたらしい年のお星さま、あたらしい年に出会うひとたち、地球とすべての生きものたち、そして小さなきっかけと葉陰にひそむ魔法たち………どうか今年もよろしくね。

夜明け前の窓から榛名山を望む…お月様がいた。


2007/1/3(水):お休み気分

風が穏やかで明るいお正月。のんびり本を読んだり、お餅焼いてかじったりしてる。

午前中にやすちょが東京へ帰ってなんだか部屋がすうすうする。一人にはもうすっかりなじんだけれど、なんだか変なカンジ。

また今年もてんこもりお年賀状をいただいた。クラスの子どもたちの年賀状も最近はほとんどパソコンで仕上げてあったりして、時代感をしみじみ。ときどき手書きのイラストの年賀状が混じってたりするとうふふと笑ってじっくり眺めちゃう。それと、印刷の年賀状でもほんの一言添えてある言葉にニヤニヤ。
「今年も笑いの絶えないクラスにして下さい」…ああ、そうだよね、私もそう過ごしたいな。
「2年連続で先生のクラスでとってもラッキーでした」…私も、可愛い子達と二年も一緒にいられてシアワセ♪
「6年生も先生がいいなあ」…う〜ん。さすがに3年連続はないだろう…。
「今年も私たちの責任でいて下さい」…ん?責任?何か責任とれって?…担任の間違いだよね?ね?どきどき。
中に数通、ぜんっぜん知らない人からの年賀状が混じってて、う〜む…と腕組み。どう考えても知らない人なのに。でもちゃんと私の住所書いてあるし。DMでもないし。メールじゃあないんだからウイルスがついてるわけでもないだろうし。(いや、送り主さま、失礼)「今年もお互い良い年にしましょう」って書いてあったりして。はい…。どなた?
懐かしい友だちや恩師からの年賀状は何度もじーーーーっと見つめちゃう。たいていの方は美術関係の方なのでほとんど文面がなくて写真や絵のお年賀状なのだけれど。ああ、みんな元気かな。あいたいな。全然進歩のない私をお見せするのはちょっとなぁ〜ってカンジでもあるけれど。

で、せっせと返信を書いて毎日郵便局通い。さあて、もうすぐに3学期だなぁ。大っ嫌いな、寒くて短くてお別れのある3学期。大切に過ごそう。


2007/1/4(木):戦闘員ホジーネの弱点

私がいままでに関わった子どもたちって、いったい何人くらいいるのかなあ。と、ある日ぼんやり考えてみた。600人あまりの生徒がいた中学校で全員と美術の授業で関わっていたからざっと5年間で1400人。その後の小学校では毎年約40人の子達の担任をさせていただいた。その間クラスの半分持ち上げ1回と中2年おいての再担任1回とまるまる持ち上げ1回…で、だいたい250人?その後の中学校では1学年200人強で他学年半分と部活関係も入れて 、う〜ん。…そして現任校でだいたい100人。合計すると、ええと…まあ関わりの深さに差はアレ、2000人以上の子どもたちと関わってきたわけだ。へえぇぇ。
そのうちいまでも年賀状やらメールなどで、つながりが続いてる子というのはその1割にも満たないけれど、それでも、この仕事ってつくづく恐ろしいなあと思うには十分な数だと思う。学校で子どもたちを教えるって事は少なくともその子の人生のうち、毎日数時間の時を共にすると言うことだから、ホン のちょこっとの関わりっぷりでは済まされない。特に小学校の担任って、日によっては45分×6時間+α…の時間をべったり一緒にいるのだ。ごめんねえ、みんな。って、そんなカンジだ。まさに。

でも、子どもたちにとってもモチロン貴重なその時間だが、申し訳ないけれど、それは私にだって勿論・勿論・勿論、貴重な時間のひとこまひとこまだ。お互いに大事な時間を共有しあっている。偶然の巡り合わせとはいえ、出会ったからには、せめてその時間をよりよいものとして過ごしたい。そんなことをいつも考え続けている。

さてと。
今日はそんな出会いの中で、すでに元担任と教え子という関係でなく、「その頃」を同時に体験した仲間というスタンスでつきあってる、二人が遊びに来てくれた。Sappyと りょーちゃん。Sappyはこの定例になりつつあるアソビをオフ会って言ってるけどね、そうね、オフ会だね。まさに。オンラインでは可能なら毎日だってのぞき見しあえる…あ、でもりょーちゃんとこはSNSだから 行けないか。
午前中は、りょーちゃんとこのW_Deep Impactにびびったり、謎のホジーホジーに???だったり、久々Space Warp復活に歓喜したりしつつ、のんびりまったりと過ぎゆく時。素敵でした。
でもね、私にとって何が衝撃かって
いつもの煉瓦のピザやさんでご飯食べ終わって、ちょこっとトイレに立って戻ったら、もうお会計が済んでいたなんて!

きゃああぁぁ。いつのまにこの人達ってこんな大人な人になっちゃったの?ええええええ!?
かるぅくちいちゃな脳みそがぐらつきました。私はどんどん置いてかれる気分だ。みぃんな大人になっちゃってえ。
その後お買い物して帰宅してSappy持参の秋田県版MONOPOLYで破産してお夕食。じゅうじゅうお肉をたくさん食べた。じゃんけんでは一回しか勝てなかったけど。2回も勝てたりょーちゃんはなぜか泣いてたけど。
そうかあ、もうこんどの日曜日には成人式かあ。何かさ、すこぉし、言葉を失ったなぁ。

弱点:どんな攻撃にも弱い。私に似ている。ある意味、それ。
参照→http://homepage1.nifty.com/nexus/neiger/

Sappy&りょーちゃん、またね、近いうちにおいでよね。スペースワープの電池が切れないうちに。


2007/2/2(金):ただいま。

半日と半日と二日、学校を休んだ。祖父が亡くなったので。

98歳の誕生日を迎えたばかりのお祖父ちゃん。その息が静かに途切れようとしている時、ずっと私はお祖父ちゃんの表情を見つめながら、つめたく小豆色したお祖父ちゃんの足をさすっていた。
お祖父ちゃんの表情はとても柔らかかった。
私がお祖父ちゃんのために、ではなく、お祖父ちゃんが私のために、つめたい体を差し出してくれているんだなあ、きっと。と、思いながらそうしていた。誰かが、何かが、その時を備えてくれたのだと感じていた。今、感じ取り学び取る時なのだ、と思った。

お祖母ちゃんは大きな声で泣いていた。何度も。胸にいたいほどの、小学生のような泣き声だった。
「いいなぁ、おじいさんは。さきに死ねて」
つぶやいたその言葉には、もう差しこむ隙もなく人生の真実を感じた。
お祖母ちゃんは91歳。我が儘いっぱいなお年頃、なのだ。
そおかぁ。

私は何にも出来ないが、とりあえず出来ることは手伝わせて戴いて、忌引きの特別休暇を終えた。帰省した息子のジャズギター演奏を聴けてちょっと嬉しかったり、実家のハイスペックなPCをいじれて楽しかったり、十年以上顔を合わせていなかった従弟妹たちと会って懐かしかったりと…大往生のお祖父ちゃんに色々なプレゼントをもらった。

そして今日、教室へいったら、黒板いっぱいにカラフルなチョークで

お帰りなさい先生

の文字が。
「自習おわったー!」「プリントがんばったよ先生!」「せんせいおひさぁ〜」「やっと先生の顔が見られるぅ」…なんていう文字が、まあ黒板中に書き散らされて華やかなこと。たった二日半の休暇で大げさだぞおまいら。な気分もありで、まぁなんだかわかんないけどイラストもいっぱいで。
「ただいま」って言おうとしたらとりあえず涙が出そうだったので…、今泣いちゃうと、この先ことある毎に泣いちゃいそうだから、あえて平気なふりして言葉は飲み込んで黙って笑ってた。
この可愛い子たちとの生活もあと2ヶ月を残すのみ。でも、まだまだ、泣いてる場合じゃあない。

写真とったから、お祖父ちゃんに見せよう。ありがとうお祖父ちゃん。


2007/2/10(土):やせる?

私って健康のためのナントカって嫌い。
我慢して痩せるとか綺麗になるために我慢するとかってアリエナイと思う一派。我慢したら楽しくもHappyでもないじゃん。そんなことが長続きするわけがない。健康のために サプリとるとか、痩せたいからジムに行くとか、ダイエットするとか、さいてー。あ、勿論それは、私にとって、のことだ。他の人が何をしようと何に価値を持とうとそれを否定するものではない。 念のため。

でも、その私が、今、密かに、痩せてみようと思っている。それは、何となく、実証してみたくなったから。なんかさ、この年齢で健康的に痩せるって事、そんなに難しいのだろうか?って、ふと思って。何をやったら一番痩せるのか、ちょっと急に気になりだして。そう思いだしたらなんだか興味津々で楽しくて。

さ、まずは何からやってみようかな。炭水化物を減らす?糖質を減らす?脂質を減らす?夕食を減らす?
ウォーキングを増やす?ジョギングを増やす?ヨガを始める?筋トレをする?…う〜ん。 基本的に「減らす」とか「増やす」とかワザとらしいのって無理って気がするな。なんか、楽しいことや嬉しいことの結果として、何かが減ってたり、増えてたりする方法が一番って気がする。さあ、作戦立てるゾ♪

まあ、そもそもそんなに大食漢でもないし、体脂肪率もBMIも標準値の私。ここ数年体重の変動もない。 あ、でも年齢とともに体脂肪だけは着々と増えているな…。う〜ん。痩せるのかなあ。でも面白そうだから、やってみる。ふふふ。とりあえず目標は2ヶ月。さて、体重が何キロ落ち、体脂肪が何%減るのか。それとも全く効果なしか?さて♪


2007/2/12(月):仲直り

すごく元気でかけっこも速くて、わりとかっこよくて頭も良くて性格も明るくて…そんな子だって辛い時はある。

かくいう私だって、いつも頭から離れない気がかりのふたつやみっつやよっつやいつつくらいは…いやもっといっぱいなときも…ある。ちぇ。

きょう、ちょっとクラスの子と話をした。その子、話しているうちに悔しくて頬が赤くなってくる。言葉に詰まる。息を吸う。また話し始めるけれど、目が赤くなって声が詰まる。
なんとまあ、我慢強い子だ。そしてプライドの高い子だ。

そっか。そりゃ悔しいよね。あのね、いいんだよ、悔しかったら、泣いていいんだよ。我慢しなくってね、いいからね。悔しかったり悲しかったりする時、人間はいっぱい涙をこぼして泣いていいんだよ。
軽く肩をなでたら、ううっと震えて一気に涙があふれ出た。一生懸命袖口で涙をぬぐって泣いてた。いい子だなあ。

話をして、まあ、ちょっとしたふざけ半分の行き過ぎで、本当は仲良くしたい仲間なのに、悔しくって許せなくって…ということだってわかったから、
もう一度、嫌かもしれないけれど、今話したことをその子の前でも同じように話せる?
と聞いたら返事がなかった。
泣いちゃうかもしれないけれど、それでいいんだよ。泣くほどのつらさを隠しちゃあだめだ。誰も笑ったりなんかしないよ。きっと、そんなに辛かったなんてみんな気付かなかったんだと思う。仲間だもの。きっとわかる。だから泣いちゃって大丈夫。話そうよ。
そしたら頷いた。
ふーん。えらいな。きみは。じゃあ、呼んでくるね。

仲直り。笑顔のこともあるし、しんみりな事もある。今日はみんな辛そうな顔。


2007/2/16(金):インフルエンザ

「あのね、ヨシ君はB型にかかっちゃったんだって」
「え!?ちがうよ、先生、ヨシはO型だよ!」
…いや、そりゃ血液型だから。
「?????」
ん?マジだったの?ジョークかと思って突っ込んだのに。ごめん!
って、子どもたちにはその程度の理解のB型インフルエンザなのであった。

B型インフルエンザが大流行している。もうすでに学年閉鎖が2学年。校内全学級中の過半数が学級閉鎖をした。

………でもうちのクラスは…なんとなく元気…っていうか、いつも元気。かも。

数名は熱を出したり咳が続いたりして欠席したのだけれど、他の子達は…元気。というか、脳天気。ん?担任譲り?

今週は我がクラスのある2階は6教室中4教室が閉鎖されていた。なんだかがらん…とした廊下の響き。にもかかわらず、わが5年2組がいる北校舎への渡り廊下へ歩を進めると異常に…やかましい。笑い声がけたたましい。きゃあきゃあいってる。たった1クラスしかいないのに。
……ったくもう、うるさっ!とつぶやきつつも、まあ、元気が何よりか、っとにんまりしてしまう。

朝の健康観察では、私が一人一人の表情や顔色を見ながら呼名する。
「はい。げんきです」
とか
「咳が出ます」
とか
子どもたちが答えていく。今週初めは「風邪気味です」とか「咳が出ます」とか「喉が痛いです」っていう返事が、やはりいつもより多いかなと感じたのだけれど、金曜日の今朝は風邪気味の子は3人だけ。
「花粉症です」
とか
「けがをして足が痛いです」
などという子もいたけれど、あとはみんなニコニコと
「はい!げんきです!」
「げんき!」
と、いかにも元気そうだ。う〜ん。ほんとに大丈夫なんだろうか。

私にも記憶があるけれど、自分が元気だと学級閉鎖ってワクワクするものだ。うちのクラスの子達も、他のクラスが学級閉鎖になったという情報を入手するびに、
「え〜〜〜いいなあああああ!!!!!!!」
「まじでぇ〜〜?ずりぃ〜〜〜〜!!!!!!!!」
と叫び声を上げていた。まあさ、その気持ちはわかるって。
しかし、じゃあ、オレも、と病気になられてはワタシは困るのだ。学級閉鎖なんかして授業を遅らせてる場合じゃあない。学年末のこの大事な時期に…。だから、とにかく子どもたちにはしつこいくらい毎日風邪予防指導をしている。基本は早寝早起き朝ご飯!部屋の中で縮こまっていないで元気に運動もすること。汗をかいたらすぐ着替えること。自分は元気でも人混みではマスクすること。そして帰宅したらまずうがいを天井向いて15秒以上。手洗いはしっかり手首まで。好き嫌いしないでお肉も野菜も食べること。どんなに遅くとも 夜10時30分には熟睡していること。
好き嫌いの多い子が目立つ我がクラス。給食モリモリ完食チャレンジと称して3週間残さず食べたら賞状&給食デザート山盛り券を出すなんてイベントも始めた。

そして、元気に学校に来る子達が「やっぱり学校に来て良かった!」と実感できるように、色々と作戦を練った。隣のクラスの子が休んでるってのに みんなはがんばって風邪もひかずに学校に来てるんだから、きっと、きっといいことがあるよ!って呼びかけて。
毎日の教材研究に通常以上に気を遣う。わかった!そうか!と言わせる展開を考える。子どもが活躍したり考えたりするおもしろさを意識させるように発問を工夫する。学活道徳にはエンカウンター、理科では食塩の結晶実験。図工ではたくさんの材料を教室中にずらりと並べて、作品づくり。社会の勉強では沖縄のサトウキビと北海道のてんさいの味比べなんかもしてみたりして。さらにサプライズ!2組の子だけでマーチング練習もした。私は1クラスだけじゃあ当然、練習は中止だろう、と思っていたのだが、特別講師の先生のご都合もあり、1クラスのみの練習となっったのだった。オマケに、リズムを覚えるまでは本物の楽器をさわらせてもらえず、ずっとノートや机や床をスティックで叩いていたリズム隊にも、ようやくホンモノのドラムをさわる許可が下りたのだった。これには子どもたちも大興奮!おちおち休んでる場合じゃあないゾ!ってな気分になったようだ。
今日は休み時間も給食後も、音楽室からは子どもたちの異様なテンションの「こんにちはトランペット」大合奏が響いていた。リズムパートが加わると、こんなに華やかな演奏になるんだね。全然上手じゃあないけど、イイ!すごく、イイ!

「やったぁ!」「ちょーたのしい!」って声が毎日響く我がクラス。この陽性のテンションが風邪なんか吹っ飛ばしてくれるといいな。喜びや笑いは人間の抵抗力を高めるそうだから、きゃっきゃと笑う子どもたちの声でぱんぱんに膨らんだ風船のような、この教室の雰囲気を大切にして、インフルエンザ勝利宣言を出したいものだ…!

ああ、この子達、土日の間に風邪ひいちゃったりしないかな。心配だなあ…。って実は私は風邪で声が出ない。でも子どもたちにはうつさないようにしなくちゃあって、毎日マスクとイソジンうがい。

ん?今度は他学年でA型が流行りだしたって?うきゃあ…。


2007/2/18(日):雨

外には満開の梅の花。雨が降ってる。

異常気象。地球温暖化。まさに。去年、我が家の梅が満開になったのは3月15日。驚いた。一ヶ月早く、今まさに満開の我が家の梅。去年は3月下旬にも暖炉に火を入れた日記が残っている。教室のストーブだってよく使っていたから(私が寒がりなので…でも子どもたちがアツイから消してって言うので渋々消火してたっけか)去年は週に一度の給油じゃあ追いつかなかった時期もあったのに…今年は冬の間にまだ30リットルしか給油してない。最後に給油したのっていつだったかな。1回に10リットル入れる。それ、ストーブのタンクに半分以上入っていてここ最近使ってないなあ。一年で一番寒い2月の筈なのに。

 

スタッドレスにも履き替えてあるのに、雪も降らない。雪道なんか大嫌いだからいいけれど何だかな。

これくらいあたたかかったら、あわびももう少し長生きできたのかな。
あわびが息を引き取ってからちょうど一年になる。私の腕の中で激しく痙攣して苦しそうにしていたあわび。最後の最後まで、呼びかけると小さな声でにゃあと返事をしていたあわび。最後には声も出なくなって、でも一生懸命答えようとして口元だけがにゃあと言っていた。
ありがとう、あわび。頑張ったね。ありがとうあわび。いい子だったね。ありがとうあわび。よく生きてくれたね。大好きだよあわび。いいこだね。ほんとうにいいこだね。と、最後にはお礼の言葉しか出てこなかった。

あした、あわびの命日。お墓は梅の花の下。


2007/3/9(金):油断大敵。否、油大敵。

先週、エコーってのをにゅぐにゅぐとやってもらって、石が見つかった。胆管にひっかかってた。胆のう壁が厚くなってると医者は言う。炎症を起こしているのだと。ここのところの高熱の原因がわかったわけで、薬も飲んで、とりあえずキリキリな苦痛はおさまった。熱も下がったし。お医者さんってすごいなあ。

でも一週間後の今日、検査で、ワタシの胆のうにはまだいくつかの石たちが楽しそうに集っているのがエコー画像に映ってた。仲良しこよし。
胆石って肥満の人に多いの?ホント?高コレステロールな方とか中性脂肪の多い人とか?えっ!ワタシちがうよ!オイオイ!なカンジなのですが。 血液検査でもコレステロール値だって中性脂肪だって全然標準値…どころかその標準内の下の方。医師が言うには「体質遺伝でしょう」って。…またワタシのびょーきコレクションが一つ増えた。やれやれ。

が。一番カナシイのは、
「脂っこい食べ物は出来る限り控えること」さらに「まあ出来ることなら油分はカットくらいの気持ちで、食事を用意した方がいいでしょう。いつまたこの石が悪さするかもしれない状況になっちゃってますから」
と医師にアドバイスをもらったことで。ワタシってそんなにアブラ好きってほどじゃあないけれど、オイルなしのパスタとかってさみしくない?オイルなしの炒め物。オイルなしの煮込み料理。オイルなしのお肉料理。オイルなしの…。いろいろなメニューがワタシのオツムの中のレシピから削除されていった。delete_delete_delete_delete…。

「あの〜、職場は給食でいろんなお料理がでるんですけどぉ、それはー…?」
「ん〜?ああ、先生なんでしたっけ?そうですねえ、子どもたちの前で先生が食べ物のえり好みはまずいんですかねえ…。でもま、それが原因で授業中に急な腹痛で救急車ってのも困るでしょう?まあ、 当分の間は適当に残してですねえ…ま、工夫してみて下さい、ね」
えー…。まあ、給食で、そんなに激しく脂っこいのってないとは思うけどね。ちぇ。

でもま、おなかは痛くなくなったし、油抜きでも美味しいお料理ってのを追求してみりゃよいという事よね。でもなぁ。ブロンコのハンバーグ食べたいしなあ。ごちやのペペロン麺も食べたかったのにぃ。…のにぃ〜〜〜〜!!


2007/3/9(金):Thank you.

先生、今日はね、呼びに行くからね、お客さんだよ。あ〜、きんちょうするぅ。

朝から何人かの子が、そんなことを言いにくる。にこにこしてる。合奏「キリマンジャロ」を、担任の私をお客さんに招いて披露してくれるというのだ。
今日は今年度の音楽の授業が最後の日。音楽は専科の先生が指導して下さり、私は空き時間。2Fの音楽室の下にある職員室にいると、いつも素敵な歌声や合奏が聴こえるのだが、私はここぞとばかりに慌ただしく子どもたちのノートや宿題に目を通したり、テストの採点をしたり、教材準備をしたりしているので、音楽室からの音にゆっくりと耳を傾けることはほとんど出来ない。
何をやるのも嬉しくて盛り上がってしまう、我がクラスの子どもたち。ここ数週間は、音楽の授業のたびに、景気よくキリマンジャロの演奏が階下の職員室へ響いてきていた。授業の終わり頃を見計らって教室に戻って子どもたちを迎えると、「超タノシイ!」と笑顔満面で教室に駆け戻ってくる子どもたちの、嬉しそうにそして満足して紅潮した笑み。それを見ると「廊下は走っちゃダメですよ」なんて無粋なことは言えなくなっちゃう、私ってダメ担任。

さてと、お呼びが掛かって(教務主任の先生から頼まれてたWORD差し込み印刷の仕事もそこそこに)職員室を飛び出し音楽室へ駆け上がって(だから、廊下は走っちゃいけませんってば。ハイハイ=カラ返事)みると、子どもたちが一斉に拍手で迎えてくれた。なんだか授業参観に来たお母さんの気分。

演奏は…なんだかもう胸がいっぱいになっちゃうほどの子どもたちの一生懸命さ。この胸のドキドキをどうしたものか、困ってしまった。子どもたちの音楽好き(って、何でも好きなのだがこの子たちは)と、指導して下さった専科の先生の的確な指導力とが見事に結晶して、これだけ見事な演奏が創り上げられたんだと思う。
4グループに分かれていたので、4回キリマンジャロを聴いた。それぞれがみんな真剣な顔。演奏に夢中。ちょっと、途中からもうどうしようもなく涙が溢れてきた。こんないい子達と、あと2週間でお別れ。そんなこと、あまり意識せずに仕事してきているはずなのに、どうしても今日はそれを意識しないではいられなかった。
別れたくないな、このままずっと、3学期の次は4学期、5学期、6学期とやって、卒業までこのクラスのそばにいたい。そんな我が儘が首をもたげた。無性に寂しく悲しくなった。そしてそれにもまして、子どもたちの表情の美しさに感動した。きりきりと胸が痛んだ。
そして、この可愛い子達を、私と同じように真剣に指導して下さった、専科の先生の素晴らしさに、感謝の気持ちでいっぱいになった。やばいぞ、これって。泣いちゃうじゃあないか。ナントカしなくちゃあと、ひたすら視線を泳がせる。リズムからどうしてもずれてしまう大太鼓のT君を見たり、いつもの怠け癖で練習をさぼっていて、本番ばかり必死になるもののリコーダーを持ちつつ一つも満足に吹けていないC君を見たりして、無理矢理笑顔を作ろうと必死になった。

卒業学年を担任した時ですら、「泣いて卒業なんかするんじゃあないよ。これだけ立派にやりきった、そういう誇りを持って胸を張って笑って卒業するんだよ」と子どもたちに言い続けていたくせに。ああ、どうしよう。もう涙が止まらない。まだ2週間あるのに。泣いている場合じゃあないのに。まいったな。もう引っ込まないや、この涙…。

ああ、ありがとう2組のみんな。どうして子どもってこんなに素敵なんだろう。
あ、今日って3月9日。さんきゅーの日だったんだね。そっか、ナミダの言い訳はそこにこじつけよう。このナミダは感謝の涙ってことで。君等とのお別れがつらいからじゃあないぞ。


2007/3/10(土):電車遠足。

今日は新木場へ。ちょっと素敵な電車遠足。

体調はまだ本調子じゃあないなとときどき感じる。でも、そこに一緒に歩く人がいてくれると全然平気。足取りはふわふわと軽くなる。

新木場って木の匂い。ヤニの匂い。由緒と現代がせめぎ合ってた。
訪れたのはSTUDIO COAST. MUSEと深呼吸しに。初めてのともだちとおしゃべりをしに。

 

ロックンロールの音圧が体を揺さぶる。弾かれて跳んだ。
どこまでも音域の高みへと続く麻縄に搦めとられる。そんな夜。
ちょっとはしゃいで知らないガイジンさんとロボットダンスしたよ。

帰り道は気付けば高崎駅…。あ、寝ちゃったな。うーん、ソンしちゃった。