2006/1~3あたりまえに終えていく日々

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2006/1/1(日):元日そうそうに

風邪ひいた。熱が出た。ニューイヤー駅伝見ながらあまりにもぞくぞくするのは寒さのせいだと思ってたのに。
だから今年は一人のお正月。実家に帰りそこねた。

今年の目標は…う〜ん。このHPにくっついてるハーボットに聞かれた。
「akyaの今年の目標ってある?」
そうねえ、目標ねえ。
「あきれるほどにポジティヴシンキング」
ってので。

そうそう。それでいきます。
今夜は一人で熱出してベッドの上。イイネ。久しぶりにのんびりたっぷり寝るよー。


2006/1/14(土):うたうたうた

合唱団にいつもの練習に行ってきた。今日は雨。久しぶりに湿度も上がってノドもらくらくと響いてた気がする。
歌を歌うことが日常になったおかげで、自分の体の状態を意識することが増えたのは何かいい傾向かも。だいたいにおいて行き当たりばったりの人間だから、自己管理だとか規則正しいナントカなんて事には興味がなかった。でも、今日もつくづく思ったのだけれど、絵を描くことと違って、歌や演劇などの時間と共に過ぎ去る芸術というのは全てが一発勝負で消しゴムがきかない。瞬時の時と共に経過する時間と空間の芸術。良くも悪くも過ぎ去ってしまう物だ。歌を他人様の前で歌うって、それでお金もらっちゃうなんて、度胸あるな、すごいな、厳しいことだなって思った。だからこそ、ウソでも合唱の舞台に立って歌っちゃおうなんて畏れ多いことをしてみちゃってる私としては、もすこしだけ自分の声に気を遣ってみなくちゃあイカンなと思った。
まあ、ただるんるんと歌う分には楽しいんだけどな。あんまりそんなこと考えずに今まで過ごしてしまったけれど…。ちょっと今日はそんなことを考えながら帰ってきた。

いつも無反省な私が、珍しく自らを振り返るような事を考えたのにはちょっとわけがある。
今日、「うた」という曲の練習をした。「母さんの樹」という合唱組曲の中の一曲なのだそうだ。なんと、1学期の通知票地獄にどんぴしゃりの7月17日「うみの日」に上演するんだって。ひえええええ。普通だったら、その頃の私は寝不足で声なんかでないはず。でも、どうしても参加したいって思ったから、よし、今年はこの声をきちんとコントロールするぞって決意したのだった。

「母さんの樹」っていう合唱組曲は…不当な労働条件に対する労働者として当然の争議権を主張して叶わず、どういう事か最高裁でも敗訴したという悔しい実話がベースになった物語を歌にしているのだとか。
多分、今も不当な扱いを受けて泣き寝入りする労働者はたくさんいるのだと思うし、中には、「それが社会経済の論理なのだから当然のことだ」と平然と言ってのける人もいるだろう。今、労働組合の組織率は低下の一途をたどっているし、イマドキには時代遅れな団体だって言う人もいる。現実的じゃあないとか、信条だけを振りかざしているワガママ集団だとか…。まあ、いろんな意見は聞くんだけどさ。
でも、人間らしい営みって何かって私はいつも考える。人間らしさって何だろう。一生懸命がんばってるおかあちゃんが、あたりまえにニコニコしてる世の中にならなけりゃ、それ、人間らしくないのとちがうかなあ?難しいこと言ったらきりがないけど、単純に、頑張ってる人はシアワセになれるように、そこの所を精一杯ナントカしたいってムキになって頑張っちゃう人って、すごく人間くさくて私は好きだ。
だから、「母さんの樹」…私も歌ってみたいなって思った。めずらしく、マジメに。単なる楽しみのためだけでもなく。
そう、「うた」って本当に勇気に希望に力になるのかなって…。それ、たしかめてみたくってさ。


2006/1/22(日):birthday

誕生日。すっごく久しぶりに日曜日の誕生日だった。教師という仕事をしていると、必ず子どもから
「ねえ、先生の誕生日っていつ〜?」
って聞かれる。別にどうってこともなく答えると、誕生日の日には必ずかわいいお手紙とか、手作りのビーズのアクセサリーとか、かわいい折り紙のクマちゃんとか…そういうかわいいプレゼントをもらえちゃう。教師ってありがたい仕事だなあ…ほんとうに。で、今年は日曜日。子どもには会わないけど、おめでとうメールをいろんな人からもらった。いくつになってもお誕生日って嬉しいな。せっかくだから今日は一日を自分のために使ってみようかな、と。

先週はどういうわけか想定外の仕事が割り込む一週間だった。
忙しくて悪いけど、今週中にあげて下さい、とデザイン頼まれた月曜日。
火曜日は日直で早朝から出勤すれば、予期せぬお客様で朝から大騒ぎ。(あ、不審者とかではありません。念のため)
水曜日。研究所に行けば、研究報告会の代表発表者にご指名を受け、紀要原稿+パワポ制作をしなくてはならないことに。
退勤しようとすれば突然「あの〜、遅くなりまして…」と、ガラス屋さん来校。え!?どっかのガラス修理頼んだの?私、そんな話聞いてないけど?
突然の電話で、演奏依頼をされた金曜日。私の声を使ってくれるのは有り難いけど、う〜ん。

そんなこんなの未完仕事を山のように抱えた日曜日。でもね、今日は私、決めたんだ。自分のやりたいことしかやらないよーっだ。だって1年に1回しかない誕生日だよ?こんな日くらい好き勝手を許してもらえるよねぇ?
だからのんびりのんびりの日曜日。ドライブして洋食屋さんでご飯食べて珈琲買ってちりめん山椒も買って本読んで餃子作ってケーキ食べて後はゴロゴロ。きっと明日からこのシワ寄せできゅうきゅう唸ることになるんだろうけど…まあいいや。きっとなんとかなるさ。そうそう。合い言葉は脳天気。


2006/3/26(日):あたりまえに終えていく日々の

いやあ、この日記をまた随分長いことさぼったさぼった。私の特質の一つに「楽天性」「陽性」というのがあると思うのだけれど、この冬は大好きなかけがえのない友を亡くしたりして、めずらしく…すっかり無気力になっていたのね。その他にもなんだかいろいろとストレスになることが山のようにあって…。人間関係や仕事がらみや…うーん。コンピュータが壊れて新しいノートを使うようになったのだけれど、そっちにこのsiteのdataを移して更新する気力も起きず、しばらくハーボットもほったらかしだったし、掲示板もごくたまにしか覗かず…書き込みに来てくれた皆さんごめんなさい。失礼をば致しました……。まあ、じんせいってやつにはそんなこともあらあな。ってカンジでしょうか。
でも、教師という仕事をしていると、毎日子どもたちの前ではリフレッシュした自分でいなくてはという思いが働くので、意地でもやけクソでも前向きに笑ってやる!って自分を奮い立たせることができる。どんなに辛くたって、何より自分に負けているヤツは何もつかめない。そうさ、そのとおりさ、ちっ。
てなカンジで、教室ではいつも以上に高らかに笑い、授業に夢中になり、毎晩深夜まで子どもたちの自主学習ノートに目を通して細かくコメントし、子どもたちを「わかった!」と言わせることに没頭していた。仕事が終わったら何にも考えず逃げるように布団にもぐり込んでひたすら何も考えずに眠り、朝はなるべく早く起きて外をぐるりと廻ったら、さっさとゴハンを食べて仕事に行く。その繰り返し。この3学期はいつもの年以上に短く感じた。そうやって冬は終わったらしい。ふう。やれやれ。

まあ、そんなこんなで平成17年度は終わろうとしている。修了式の日は子どもたちと大好きな歌を3曲大声で歌って終わりにした。子どもたちの顔!!1年を終える満足感と解放感とで充実してパンパンに充ち満ちた顔をしていた。子どもって素敵だなあ。いつももぎたて新鮮そのものなんだ。ありがとね、今年も。
昨日の夜は研究所のみんなとおしゃべりしてけらけら笑って、ロイズのチョコをもらってうきうき。めんどくさいことばかりだった研究所だったけれど、なんだか部活動みたいなノリで、すっごくいい仲間に恵まれて楽しかった。次は10月に会おうねって約束した。違う学校の仲間でも、一つ事にみんなで向かって心からしっかり向かいあったから、こんな風に気のおけない仲間関係になれたのかな。いや、そもそもメンバーに恵まれてたよなあ…。ありがたい!神様、素敵な仲間と出会わせてくれてありがとう!
今日は久しぶりにTanyとドライブして沖縄焼きそば食べたり珈琲買ったり夜は餃子ぱーてぃーしたりですこしるるんとしたカンジ。やのあきこピアノもiTunesにもらったし、こーちゃんみっちゃんの朝摘み苺を食べながら今こんな日記書いてみてる。ようやく、この一年間頑張った、達成感みたいのをじわじわと感じてきたかなあ。

私は都合で欠席したのだけれど、職場の反省会に向けてとられたアンケートをみたら、「今年一番感動したことは」の欄に5、6人の人が「ひばりの矢」の子どもたちの姿、とか、その中での先生の歌声って書いてくれてた。そうだね、いい一年だったんだな、今年も。そう言ってくれるあったかい職場の仲間に囲まれて、今年も終えようとしているんだから。

さ、来年度も頑張るか。

こうやってひとつひとつ、あたりまえに終えていく日々の有り難さを、かみしめてみたよ。今夜。


 2006/3/31(金):ありがとう!

昨夜からどうも耳鳴りが止まらなくて。両耳の奥で、バケツの底を毛布で叩くようなぼわぼわぼわぼわという音がずっと響いてる。右耳は外からの音は聞こえないくせに、こういう音だけはじっとうごめいているカンジでいらつく。ああ、もう!…いまいましいけどまあ仕方ない。
その程度の不調はもう日常茶飯事なのでいちいち気にかけるのも腹立たしいから、今日は努めて日々を楽しむことに専念。朝から教室をキレイに片付けて、お昼ご飯はEl Keroで食べた。ペルー料理のお店。

ポルトガル語やスペイン語圏の外国籍の児童が多いうちの学校には、子どもたちの日本語支援とその家庭への連絡調整をして下さる先生がいらっしゃる。私はこのK先生が大好き。厳しいけれど子どもたちのことを真剣に考えてくれている。いつもものすごい量の翻訳を、ポルトガル語とスペイン語両方版にすることを頼まれてるし、その上市内に転居してくる外国籍の児童を持つご家庭が転入学前にはK先生の所へぞろぞろと来るので、いつもはとっても忙しそうだけど、でも、話をするととっても気さくな方だ。スポーツジムの優等生でもあるK先生にはいつも怠け者のakyaは叱られっぱなしだけど…「努力しないから、できない。やればできる。いいなあって言うのならやればいい。みんな努力しないからできない。わたしは努力した。それだけ」ずばりとそう言い放つK先生。きゃあ!かっこいい!

K先生はペルー出身の方なので、市内のペルー料理屋さんを時々紹介してくれるのだ。私は今回が3回目。何度食べても感動のcevicheというシーフードのマリネが食べたくて、「ペルー料理行かない?」と誘われると、万難を排しても(!?)ご一緒させてもらっちゃう。ここ最近、たくさんの外国籍の方が就労のため来日しているそうで、市内には11店ものペルー料理のお店があるそうなのだ。El KeroはK先生の行きつけのお店なのかな?私は今回が2回目。
メニューは私には全く読めないスペイン語が並んでる。でも、お馬鹿なakyaも3度目なので、いくつかの簡単な単語は覚えた。arrozはご飯、papaはじゃがいも、choritosはムール貝、mariscosはシーフード、picanteは辛い、などなど。lomoは牛肉でlomo saltadoは牛肉と玉葱とフライドポテトを炒めたヤツ。ペルーではご飯と一緒に食べる定番のメニューらしい。そしてボリューム満点のpollo、鶏肉のお料理。中でもpolloナントカ(?鶏の炭火丸焼き)は、どう考えてもクリスマスのローストチキンなんかメじゃないゼ。って感じだ。ジューシーで香ばしくてとにかくがっついてしまいたい感じだ。とにかくどれをとっても……ンマイ!!K先生と一緒にゴハンを食べに行くと全然読めないメニューの中から私たちごのみなのであろうペルーのお料理をどんどんチョイスしてくれる。5人で5〜6品、どれもみんな量が多くて、男の人が一緒でも食べきれない。定番のインカコーラもどーんと1本もらっても、飲みきれない。ああああお腹がきついよお…。で、「一人あたり1500円」だった。え!?お安過ぎませんか?

これ!これがセビーチェ(ceviche)。レモンの酸っぱさと、唐辛子の辛さと、紫玉葱の風味と、あとなんだろう…サッパリとしてぴりっと辛くて、いくらでも食べたくなっちゃう。ペルーの人はこれが二日酔いに効くとかで、朝からセビーチェ売ってる店があるって。K先生談。ほぉぉ。

でもってこれがペルー料理を食べに来たらいつもみんなでいただくINCA KOLA。インカの名にふさわしくゴールドな輝き。けっこう甘い。でも、辛いお料理のお口直しにはこれがぴったり。2.25リットル入りで、どーんとでかい。長い。ちょい離れた席の人にもひょいとつげちゃうよ〜。重いけど。

この1年は、個人的にはけっこうしんどいことも多かったのだけれど、かなり頑張ったなあって自分では思う。忙しくて忙しくて、忙しくて……ある日ふと鏡をのぞいて「うわああああ…このおばはん、だれ?」って思ったことも多々。。。。
でもナントカやってのけた。今年も。体力的にはキツイことも多いけれど、まだまだやりきれることはやってのけるぞ!ってなカンジで来年も頑張ろう。
ああ、セビーチェ。おいしかった。ナマイキなガキンチョたち、あたたかな職場の皆さん、ワガママを聞いてくれるあなた、そこで笑っている花々、ふわりと匂う風、私をヤル気にさせてくれる色々なものたち、本当にありがとう。17年度は本日をもって無事に幕を閉じました。