湾岸方言編 レッスン 2

〜アバーヤショップで〜

客:サラームアレイコム こんにちは。
店員:ワアレイコムサラーム、マダム いらっしゃいませ、マダム
客:(アバーヤを指さして)ハーズィ チャム? これ、おいくらなの?
店員:アルバアミーヤット ハムスィーン ディラハム、マダム 450ディラハムです、マダム
客:ラーワッラー ガーリー ワーイド まあー!ずいぶん高いわね。
店員:ナアム、マダム。アルアバーヤ スタイル ジャディーダ はい、マダム。そのアバーヤは新作でして。
客:アーハル チャム? お勉強してくださるわよね?
店員:ゼーン、アルバアミーヤ ラヒース わかりました。400で…安いでしょう。
客:ラーラー ワッラーヒ ワーイド。ハラス マーアリードハー えーなによ、高すぎるわ。わかりました、
けっこうよ。
店員:オーケー、マダム。カム トリーディーン?  ちょっとお待ちをマダム…じゃあおいくら
だったら?
客:サラーサミーヤ 300ってとこね。
店員:ムスタヒール、マダム! マダム、それはちょっと無理でございます。
客:ハーダー ル クリプ ムーヘロー、ハフィーフ、
  ミヌウェーン?
この生地はよくないわね、薄いじゃない
どこのよ?
店員:ハーダー ヤーバーニー。テビー クリプ サウディー?
   ラキーン クリプ サウディー アガッル…
   アルバアミーヤット ハムスィーン ディラハム。
こちらは日本製です。サウジの生地のほうが
よろしかったですか?でも少しお値段が
張りますが…450ディラハムです。
客:ハギーガ ガーリー ワーイド。ヤッラー アーティニー
  サラーサミーヤット ハムスィーン マア クリプ サウディー
ほんとに高いわね。さあさあ、サウジの生地の
やつを350でよこしなさいよ。
店員:サラーサミーヤット サバアイーン、マダム。
    ハーダー アーハル
370で…マダム、これが限界でございます。
客:ハラス  わかったわ。

こちらも意訳バンバン入ってます。1,2行目の挨拶はアラブ世界では定番ですね。直訳するとあなた方の上に
平安あれですが、おはよう、こんにちは、さようならどんな挨拶もこれでできます。入ってきたほうが1を言って
中にいるほうが2で返すと決まっています。電話でも使えてかけたほうが1、うけたほうが2です。

アラビア語でこれは男性名詞はハーダー、女性名詞はハーズィー、わからない場合はハーダーでOKです。
チャム(カム)はいくらですか?の決まり文句。チャム、ハーズィーと逆に言ってもかまいません。
5行目のラーワッラーはうそーとか信じられないという意味で、ガーリーは高い(ちなみに安いはそのあとにでて
くるラヒース)、これは買い物でよく使うでしょう。ワーイドはとても(レバノンで言うクティール、エジのギッダンです。)

6行目でアルアバーヤとなってますが、このアルは定冠詞の英語で言うTheにあたります。スタイルはあれ、英語
じゃないと思った人もいるでしょう。日本と同じように英語もそのまま使われたりします。モデルやテレフォン、
バッテリーとかいろいろあります。アーハルもかなり使われます。直訳は最終の、最後のという意味でラストプライス
ということです。

9行目のワッラーヒはワッラーと同じ意味です。ハラスもよくきくでしょう。おしまい、終わりという意味ですが、ここでは
もういらない、けっこうよとなります。マーアリードハーは3つの形からなっていて否定のマー 私は欲しいの
アリード、そしてそれ(つまりアバーヤ)のハーです。直訳すると私はそれを欲しくないになります。

12行目のムスタヒールはimpossible!という意味の他、ラーワッラーのようにうっそー、信じられないにも使えます。
クリプは生地です。ヘローは前回のレッスンででてきたヘロワの男性形。ここでは良いという意味に使われています。
ムーは動詞以外の否定文につけます。(レバノンではムシュ)ミヌウェーン?これまた定番。どこの出身?どこから?
で使われます。ヤーバーニーは皆さんお分かりでしょう。テビーは前に出てきたトリディーンと同じ意味です。
アガッルはガーリーの比較級の形です。詳しい文法の説明はここでははぶきます。

15行目のハギーガは湾岸では良く使われます。ほんとにという意味があります。ヤッラーも良く聞くでしょう。
色々な意味があって、さあいこう、じゃあまた、ほれほれ(せかす)、など。ここではカッモーン!お願いよぉ!
といったかんじでしょうか。アーティーニーも便利な表現で私にちょうだいという意味です。

こんなんでわかったでしょうか。買い物の表現は値切りの場面が多く登場する湾岸ではかなり必須になって
くるので覚えておくと役立つでしょう。また英語で言うよりアラビア語で言うほうが、ぼられる率も低くなります。