小石川植物園

 正式には「東京大学大学院理学系研究科附属植物園」といういかめしい名前の植物に関する研究施設ですが、 一般にも公開されています。そのためかここに入園するためのチケットはちょっと変わっていて、 正門前のタバコ屋さんで買い求めるようになっています。


 この植物園の歴史は古く、江戸の昔に幕府によって造られた薬草園が元になっていて、 日本最古の植物園ということです。そして赤ひげ先生で有名な小石川養生所のあった場所でもあります。 園内のほぼ中央にふさがれてはいるものの旧小石川養生所の井戸というものが残されています。 明治になってから東京大学の施設となりました。

 茗荷谷駅から白山にかけての坂の多い地形そのままに、園内の高台には薬用植物の栽培地のほか 多くの樹木が自然に近い形で残され、そして低地には池や湿地のある日本庭園がしつらえられています。


 一番上の画像は正門を入って高台に上ったところにある研究室などの本館建物で 一般には立ち入りはできません。1939年(昭和14年)の完成です。

 そして左の建物は園内に残る最も古い建物で柴田桂太教授の研究室であった「柴田記念館」です。 1919年(大正8年)に建てられました。


 この日の主目的は国の重要文化財であり、東大医学部の前身である「旧東京医学校本館」 (現在は「総合研究博物館小石川分館」となっている)を見ることにあったのですがあいにくと改修工事中であり、 内部はおろか外観さえも見学不可能でした。
 1876年(明治9年)に完成していますが1969年(昭和44年)に本郷からこの地に移築、 保存されているものです。

 後日改めて見学した際の状況がこちらです。 「旧東京医学校本館」
 

(2008年5月)



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