小石川植物園の西のはずれにありますが敷地は別になっています。
本来の名称は「東京大学総合研究博物館小石川分館」といいますが、東京大学の前身である 東京医学校のころの建物です。東京大学に現存する建物としては最古のもので、1876年(明治9年) に完成しています。始めは本郷にあったのですが1965年(昭和40年)に解体され、 その4年後に小石川植物園内に移築されました。もちろん国の重要文化財となっています。 |
当初の姿は現在のものより一回り大きく、屋根上の塔には時計が四面にはめ込まれていたそうです。 館内に当時の姿の建築模型があります。 二階部分が朱色になっていますが、この塗装は東京国立文化財研究所の調査により、 1911(明治44)年当時をそのまま復元したものだそうです。 |
博物館としての展示物は主としてタイプライター、計算機、製図道具などの教育研究器材、 東大建築の図面と模型、動物の骨格標本、工学機材などです。 展示品の中になぜかアルコールランプで使用する吸入器がありました。 レトロなもので子供のころ風邪をひいたときに使った懐かしい記憶がよみがえりました。 |
(2010年 7月) |