丸の内八重洲ビルヂング



 東京駅から丸ビルの前を左方向に少し進むとこの「丸の内八重洲ビルヂング」があります。 1階部分の外壁が石材なのですぐにわかります。丸の内を何の気なしに歩いていて見つけたものですが、 後日調べてみると解体されることになっていました。


 このときにはすでに内部に入ることはできず、外壁を一通り眺めるだけに終わってしまいましたが、 それからまたしばらくして訪れたときには工事用シートで全体が覆われていました。

 ビルの玄関部分です。「丸の内八重洲ビルヂング」の表記がありますがこの「ビルヂング」の表記は、 英語の"Building"の"d"を含む発音を日本語に直す際に「ジ」(日本式ローマ字でzi)ではなく、 「ヂ」(日本式ローマ字でdi)を当てたためとされています。最近のビルでは「ディ」が採用されていますが。
 また、竣工当初は単に「八重洲ビルヂング」だったのですが場所的に八重洲側にあると誤解されるために 「丸の内八重洲ビルヂング」となったようです。

 ビルの東側側面には特徴のある地下フロアへの入口があります。
 このビルは現在取壊し中で、ここまで画像はその直前の7月に撮ったものです。


 計画によれば隣の二つのビルと合わせて取り壊され、さらに古い「三菱一号館」 というレンガ造りのビルを復活混在させた高層ビルに建て替えられるとのことです。
 
 新「三菱一号館」は2009年(平成21年)に竣工し、 今は美術館として開館しています。  

(2006年8月)



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