この建物の存在を知ったのは偶然のことでした。日比谷公園の管理事務所を見に行くために
交差点をわたったとき、振り返ると周囲の風景になじまないこのビルが目に入り、ひきつけられました。
望遠でよく見ると三信ビルディングとあり、とりあえず外観だけ撮影しておきました。
後日調べてみるとすでにこのビルは解体が決まっているということでした。 そして外観よりも中のアーケードのたたずまいに興味を感じたのですが、すでに立ち入ることができない との危惧もありました。 |
その後、だめならば外観だけでも再度見ておこうと朝一で訪ねると、ドアが開いたのです。 テナントの店はほとんど撤収していて通路は暗いのですが、「まにあった!」と実感しました。 (この画像を撮影した2日後には日比谷公園側の半分と二階には立ち入りができなくなっていました) 画像の中の店は最後まで営業していた「ニューワールドサービス」というレストランです。 |
昭和初期、1930年(昭和5年)に竣工したオフィスビルです。すでに70数年の年を経ていて、 東京大空襲にも耐えています。2階まで吹抜けの長いアーケードと円弧を描いて配置された中央の エレベータホールが特徴的でした。(詳しくは本館の“廃なもの”のページ: 廃になりかけている建物 を参照してください) |
(2006年6月) |