日比谷にある「三信ビル」の解体を知り、かろうじて現状を捉えておくことができました。 そしてその後、歩くともなく歩いているときに「丸の内八重洲ビル」を見て、これもまた解体間近であることを 知りました。さらに周囲をよく見れば、「丸ビル」は建て替えられ、そして今、「新丸ビル」が建て替え工事中です。 すでに付近のビルの何棟かは建て替えられて、新たな景観を作りつつありました。 丸の内とはつまり外堀の内側、かつての大名家の上屋敷のあったところです。 明治の後期になって岩崎弥之助率いる三菱グループによりビジネス街として開発されました。 当初、ビルの高さは31mとして揃っていました。またカンバン等も取り付けないことになっているようです。 三信ビルについてはこちらで紹介しています。 |
(2006年10月記) |
【丸の内八重洲ビルヂング】 |
【第一生命館と農林中央金庫】 |
【明治生命館】 |
明治生命館は第一生命館ビルと同じくお堀端に面した重厚な建物です。竣工したのは1934年(昭和9年) のことで、その重厚さゆえに1997年(平成9年)、昭和の建造物として初めて国の重要文化財に指定されました。 |
現在は明治安田生命保険相互会社の所有で、2004年(平成16年)、背後に地上30階の 高層ビルを竣工し、明治生命館とともに「丸の内 MY PLAZA」と名づけています。つまり、 ここはスクラップにされずにすみました。 |
外壁には巨大な柱が並んでいて上部には古代ギリシア・ローマ風の「アカンサス(ハアザミ)の葉飾り」 があります。 |
明治生命館は休日に一般公開されていて、営業室、応接室、会議室など重厚な施設・家具を 見学することができます。内部も大理石を多用し、木製の家具とともに外部同様重厚な雰囲気でした。 ちなみに床面大理石の一部にアンモナイトの化石 がありました。 |
【東京銀行協会ビルと日本工業倶楽部ビル】 |
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