din ROMANIA 〜ルーマニアからコンニチハ

7.Nov

すごく寒い中、プレック・ラ・ピアッツァ

冬の寒さも本格的になってきた。久しぶりに市場へ足を運んでみた。
野菜も冬の旬のものが並ぶようになり長葱が出回っていた。

一本ちょうだい、と持ち上げたら葉っぱの中から氷がポロリ。あらら凍ってる。

次に蜂蜜屋さんへ
蜂箱から削ぎ取ったようなブロックの蜂蜜がラップに包んで売ってあった。

どうやら舐めるというよりモグモグ食べるものらしい。
ザクッ、モグモグ・・・・噛んだら舌の上でジワ〜ッと溶けた。そのあと巣の一部のようなものが口の中に残る。

あとで人に聞いたら、それは蜜蝋なので胃で消化しないから吐き出しなさいって。
飲み込んじゃったよ。

冬にの蜂蜜は20パーセント程の水分を含み、サラサラしていて、クリスタルのように透明感があるという。春〜夏は水分が飛んでしまい、純粋な蜂蜜になるそうだ。自然豊かなルーマニア産の蜂蜜は品質が良く、特にアカシアの花の蜜が美味しいとブカレストで会った養蜂業者が教えてくれた。

蜂蜜を市場で買うときは味見をさせてくれる。それぞれ色・味・香りが違っていて、好きなものを選んで買えるのがいい。果物屋さんでも高価な輸入梨を「絶対甘いから食べてみな」と言って実をかじらせる。スイカもその場でカットして味を確かめさせてくれる。

食品だけではない。

ルーマニアでは音楽CD・カセットを買うとき、どれでも試聴させてくれる。日本では試聴コーナー のお薦め品しか聞けない。気に入ったら買えばいいし、嫌いだと断っても問題ない。

たとえば生理用ナプキンだって1袋ではなく、中身を開封して3枚だけ買うことも出来る。
(日本でも薬局なら紙おむつ2枚とかバラ売りするけど、ほとんどしない)

『好きなものを、必要なだけ、欲しいときに』 このルーマニアのスタイルが好きだ。

日本じゃサービス第一、お客様本意と謳っておきながら注文にはニッコリ笑って「ご容赦くださいませ」なんていう融通の利かない店が多い。

本当のサーヴィスってなんだろう?
試聴または試食して本当に欲しいものだけを選んで買い、持参のビニール袋に詰めながら、放り投げられたつり銭を受け取りながら思うのだった。