二重ガラスの内側が結露していることから、かなり冷え込んでいることが伺える。
9日間メールをチェックしていなかった。起きるなりインターネットを借りて日本語でチェック。相当数溜まっていたメールのなかに祖母の危篤の知らせがあった。
昼ごろMAXTAXIでブラショフに帰るつもりでコーヒーを飲みながらゆっくりしていると寒気がしてきた。どんどんどんどん寒くなって毛布を借りて包まるほどになってきて体の内側から気分の悪さがこみ上げてくる。熱を測ってみると37度。帰るのは明日に延ばしてもう一晩泊めてもらうことにした。
一眠りして目を覚ますと熱がグンと上がっていて39度を越えている。垢は体温を保護する膜のようなもので一気にそれを落とすと体が冷えるらしい。でも風邪じゃないみたいで変なの。熱もここまで上がると意識が朦朧としてくる。
日本人S氏が「日本人にはこれが一番!」と梅干入りの「おもゆ」を食べさせてくれたり熱い玉子酒を飲ませてくれたおかげで汗がダラダラと流れる。ロディが汗で濡れたパジャマを何度も着替えさせてくれた。
もし朝一番でブラショフに帰っていたら一人ぼっち寒いアパートでうなっていたかも。そう思うと大変ありがたかった。トイレのために起き上がるのもヨロヨロなのに下痢が続いて夜中に吐いたり、すっかり重病人。
あろうことか人様のお宅で体調はさんざんだった。