din ROMANIA 〜ルーマニアからコンニチハ

11.Sep

一週間ほとんど家から出なかった間に街はすっかり秋の様子に変わっていた。

枯葉が円を描いて飛んでいく。

2日もお湯が出ないのでアパートの管理人サンドゥ家に行き、お風呂を使わせてもらう。
首筋、肩、背中のコリがひどくて吐き気がするとアウレルに話したらマッサージにいくようにすすめられた。ブラショフにも東洋マッサージがあるの?ブカレストにはインド式やヨガのたぐいがあると聞いたけど。あると断言するアウレルにおまかせしながらも半信半疑でダニエラの付き添いのもと、いざサロンへ。

調べていったところは診療相談所だった。ほらやっぱり違う。しかしジュデツル(地方)スピタル(病院)でできるだろうととのこと。行ってみると当然のごとく、そんなことはやっていないという。やっぱり。「あそこならやってくれるわ」とキッパリ言う女医さんの言葉を信じて近くの病院へ。

歩き回って疲れたしマッサージはさぞかし気持ちいいだろうと期待が高まる。「脈を取りますから服を脱いで」普通の診察がはじまる。しかも脈を取るのに服を脱ぐ!?と思ったけれど言われる通りにする。消毒された手足、胸に器具をはめられ計測結果がペーパーでツツーッと出た。正常。そりゃそうよ、風邪はもういいんだもん。 「熱を測りますよ。はい横になって、吸ってはいて、あーん」もう風邪はいいんだけどな〜と思いながらもスーッハーッ「何ともありませんよ、大丈夫」ダニエラが目的はマッサージだと伝えると「ジュデツルスピタルでやってくれますよ」なんだ、また戻るのか。

しかし、ここの診察料金は無料で薬の処方をしてくれたのでファルマチエ(薬局)で購入。紹介状のようなものを書いてもらいジュデツルスピタルへ。「明日の午前中に来てください」といわれてガックリ。そのころはもっと回復してるだろうからもういいや。

ダニエラの手料理で夕食を取り、薬を飲もうと開けてみるとロケット型・・・これって座薬!?ダニエラに、これは水で飲むのかと聞いたらダメよと笑われた。間違いなく座薬だった。マッサージを受けて心地良い眠りにつくはずの今夜、座薬を入れて寝ることになってしまった。

今夜は雨が止みそうにない。 アメリカのテロ事件から一周年のこの日、テレビでは追悼番組が数チャンネルで行われていた。日本の放送では目にしなかった衝撃的な映像がたくさんあって、危険ギリギリまで現状を伝えるカメラマンの根性に驚く。現場の絶叫など音声の記録はスチールカメラにはできないことだし編集も出来ない。こういう状況で私だったら何を撮るだろう?

チャンネルを変えると日本のアニメーション『未来探偵コナン』(だったっけ?)がドイツ語で放送されていた。