右の写真は2008年2月に製作した大型のデジタルクロック。
2008年9月27日ロードショーの映画 「イキガミ」 で登場するはずです。
■TTLで構成した1Hzクロック発生回路
というわけで、自作でトライしてみました。ますば時計用の32.768Khzの水晶発振子
を入手しましたので、これを基にインバーターで構成した発振器と4ビットバイナリー
カウンター4個で1Hzを作り出しました。
●TTLで発振させる時のご注意事項
・インバーターはアンバッファータイプを選択。74HCU04とUがついているもの。
・Rs抵抗が無いと発振しない。
・コンデンサの容量は大きくしないと発振しない。
20Mhz水晶の場合 20pF程度のところ、47〜100pFが必要。
・コンデンサの容量を大きくしすぎると発振安定に時間がかかる。
以上のように低周波数の水晶は発振させるのに工夫が必要です。
次に分周器ですが、4ビットバイナリーカウンター×4連では2の15乗で1:32768と
なり1Hzが得られます。
74HC393は14ピンでバイナリーカウンターが2個内蔵されておりますので、これを
2個、シリアルに接続しますと最大1:65536の分周器となります。この15ビット目が
1/32768で1Hzとなります。
この構成で、他の時計と比較したところ、約24時間で1秒以内の誤差に収まっており、
まずまずの精度が確認できました。
|