6月 覚え書2001年6月へ 

6月4日(月)19:00 

KOtoDAMA企画 『羊の宇宙』

 原作 夢枕獏 脚本 佃典彦 演出 寺十吾

出演 児玉信夫 小林勝也 石橋祐 他

新宿スペース・ゼロ 前売4,000円

観劇理由:この組み合わせはいったい何事!?目を疑った…。

観劇前:前回の芸術小ホールからゼロに。

タマオくん、やるときゃやるね〜。2001.2.24

浦一弘さんが出られなくなったそうで残念。2001.3.15

観劇後:老博士の一部の奔放さとカールの笑い方で、自分の中の

イメージとちょっと違和感があって、戸惑う。

  自転車上の老博士とカールのやりとり、眠れないカールが

羊を数えるところ、少年と羊の会話?あたりが佃作品らしい感じ。

羊達の存在感が人物同士の隙間を埋めているようで(笑)良かった。

普通の大人からは持て余されるような少年の役を児玉さんは

自然に演じていた。

6月8日(金)19:00 

桜樹舎★すぎうら事務所 VOL.10豪華(?)短編集公演

「ディジュリドゥ・ライブ」  伊東珠生・本間康夫・石黒健太

『クワガタ村に雨が降ります』

  作・演出 すぎうらとしはる 出演 すぎうらとしはる

『トルソー(Rin-Kai 改定版)』

 作 すぎうらとしはる 演出 伊東珠生 出演 ザ・アブストラクトスペース

『東京ナガレ者』

 作・演出 佃典彦 出演 すぎうらとしはる

新宿タイニィアリス 前売2,000円 全席自由 一段目上手

観劇理由:『東京ナガレ者』観たかった!2001.5.1

観劇前:しみじみと情けなく、切なさで笑っちゃうような一人芝居を期待。2001.6.8

観劇後: 観客3人だった。かなりツライ;

『クワガタ村…』

なぜクワガタなんだろう…。私小説のような感じ。

…神社の境内…初夏の陽射し…地面に空いた穴…木綿糸で虫釣り…は、

クワガタじゃなくてセミだったっけ;

『トルソー…』

これも私小説な感じ。ジワジワでツライ;

『東京ナガレ者』

床?へ上がる時にはちゃんと履物を脱ぐ、律儀なオヤジ。

でも駄目オヤジ。

全然切なくならない(笑)

“花とゆめ”“ビックリマン・シール”“団鬼六”“シンナー”

“イカンガー”とか、“はなとこばこ(表記が判らない)”とか

なつかしー。(花とゆめの前にもう一個あったけど思い出せない;)

引出しから受話器とか、ポケットには110円とか、細かいけど

裏切られなくて嬉しい。

6月14日(木)14:00 

『バルコン−革命夜話幻想館―』

 作 ジャン・ジュネ  訳・演出/渡邊守章
出演 篠井英介 錦部高寿 久松信美 山中聡 西牟田恵

大石継太 池田有希子 塩野谷正幸

世田谷シアタ−トラム 全席指定 6,000円 前売 G-16

観劇理由:出演者にひかれて。

観劇前:山中さんのHPで知った情報。チラシ探さなきゃ。2001.2.6

観劇後: 九割がた寝てしまいました;;;

将軍とその牝馬はなんだか楽しそうで哀しそうで良かった。

山中さんの声は、他が謎めかしく押さえ気味なのに比べて

張りがあって、それが役ともその外見とも、合っていた。

塩野谷さんは目が怖い。

篠井さんはきらびやかではないけれど、美人で自信と威厳と

抜け目のなさがあった。

6月14日(木)19:00 

『贋作・桜の森の満開の下』

作・演出 野田秀樹 

出演 堤真一 深津絵里 古田新太 京野ことみ 入江雅人 野田秀樹 

大倉孝二 犬山犬子 荒川良々 宮川大輔 平沢智 黒沢あすか 

東地宏樹 金子あい 川端良香 松下哲 松島正芳 朱門みず穂 

住吉世メ子 白井圭太 石村実伽 朝川真帆 宮下今日子

蟹江一平 福寿直子

新国立中劇場 当日券 Z席1,500円 2階3列−13番

観劇理由:ちづさんのリクエストにより。2001.5.31

観劇前:そういえば、大倉さんが出るんだった;

観劇後: 満開の桜の下を粛々といく、鬼たちが幻想的だった。

      やっぱり“大倉さんは大倉さんだ”った。

擬音が可笑しすぎる;

初めて野田さんの舞台を観た。面白いけど判らないところも多い。

ラスト近くで夜長姫が消えるところ、私の席からは裏が見えた

けれど、ものすごい早業。あっという間だった。

6月15日(金)19:00 

立身出世劇場 『市会議員・今井陽平』

 作・演出 関秀人
出演 関秀人 原尚子 今仲ひろし 井之上チャル 

みなみさゆり 岸本奈津枝 他
下北沢 駅前劇場 前売2,800円 入場整理番号33

 観劇理由:一度観ておかなきゃ。2001.3.15

 観劇前:おかだまるひさんからDM来た。

 観劇後: 関さん、ひげの小学生には笑った。

花屋店長のオーバーオール姿は、足長〜い!

いろんな登場人物がいて、それぞれの肝心なエピソードだけ

じゃなく、全体につながっているのが良かった。

主役の役者さんのことを全く知らなかったのも、良かったかも。

チャルさんはいろいろやっていて、大変そうだ。

楠木の弱点…オーバーアクションなので狭いところが苦手。

6月20日(水)14:00

Vamp Show』

作 三谷幸善 演出 池田成志

出演 堺雅人 佐々木蔵之助 橋本潤 河原雅彦 伊藤俊人

 手塚とおる 松尾れい子

渋谷パルコ劇場 全席指定 ウィークデイ・マチネ6,500円 K-16

観劇理由:手塚さんと佐々木さんが同じ舞台に立つのかぁ。

観劇前:いくらになるのかな。2001.2.13

ちづさんにチケットとってもらった。2001.4.24

  観劇後: 怖いというより心臓に悪かった。伊藤さんの一瞬の亡霊?シーンとか。

松尾さん演じる彼女のめった切りと駅員室からの視線は

それぞれ違う怖さだった。

手塚さんの駅員役は、卑屈でねじれていて思わせぶりな怖さ

だったけど、結局は“ただの人”だったのね。

6月20日(水)20:00

故林広志プロデュース 「当時はポピュラー 3浜口麻衣子(18才、学生)」

作・演出 故林広志
 出演 松本キック(大川興業) 牧田明広(明日図鑑) 伊藤美穂(動物電気)

 長田奈麻(ナイロン100℃) 犬飼若浩(ガバメント・オブ・ドッグズ)

 三谷智子 広川三憲(ナイロン100℃)

    [親族代表]嶋村太一(劇団桃唄309)竹井亮介 野間口徹(ピチチ)
    [暴動mini]丸山和則 三浦竜一
 新宿シアターTOPS 指定席3200円 D−9

 観劇理由:観ない予定だったのにE−1グランプリで興味倍増;2001.5.20

 観劇前:でも、故林さんの手口に載せられたくはないんだよな〜。

 観劇後: …サージェント…ペッ…

面白かった。でも期待していたほどではなかった。

“エッセンスは好きだけど全体は薄口でちょっと物足りない”

といったところ。

シチュエーションコメディ、コントと芝居の中間の感じ。

最初のトナカイの角でどうゆう反応が起きるかで、

その回の客席のノリが決まると思われる。

私が観た回は、密かにクスっていう“皆さん慎重”な感じ。

でもソデからの出入りの度に角が気になるっちゅーの(笑)

個人的には、マンデー役の牧田昭広さんが、スタジオライフの

藤原啓児さんに似ているのが、ものすごく気になった。

テンポが合わないのか、途中居眠りしている人がちらほら。

細かい間とかネタで引っかかって笑わせられるのが、

ちょっと悔しい。

 

…パッー警部よ!>ウソ

6月26日(火)19:00  THE・ガジラ 『ベクター』 

作・演出 鐘下辰男

出演 KONTA 近童弐吉 千葉哲也 久保酎吉 下総源太朗

 平井真軌 加地竜也 宮島健 他

世田谷シアタートラム 電話予約 自由 優待割引2,000円

観劇理由:話とキャストに興味。

観劇前:自由前売でも安いと思っていたら、ちづさんが招待ハズレの優待を

利用してくれたのでもっと安くなった。ありがとう!

でも、ちづさんにKONTAファンだと思われていた。

私はアンチなんだってば;2001.6.14

 観劇後: 千葉さんと下総さんのウザイやりとりが、結構好き。

久保さんも渋い、そして怖い。

          いつ、はちきれて吹き出すか判らない、膿のような状況。

なにかが麻痺しない方が、おかしいのかもしれない。

6月27日(水)14:00 『永遠 彼女と彼』 

 作 岸田理生 演出 山本健翔

 出演 岸田今日子 渡辺謙 他

 新宿紀伊国屋サザンシアター 予約5,000円(ペアチケット10,000円)

観劇理由:岸田さんと渡辺さん観たい.

観劇前: まーじなるさんとペアチケットで。

渡辺さんの台詞が不明瞭との感想が多くて、ちょっと不安。2001.6.26

観劇後: 睡眠不足で『バルコン』の二の舞になるのではと、

冷や冷やしながら観ていたけど、意外と大丈夫だった。

でもラスト近く、這いつくばっていたはずの謙さんが

ふと気がついたら立ち上がっていた;

かなりそのシーンには引き込まれていたはずなのに。

          岸田さんが光、謙さんが闇に思えた。

影に飲み込まれて、やっと自らを見た感じ。

6月27日(水)19:00

NANYA-SHIP+TOTO−NET企画 『砂の上の幸福』

作 佃典彦 演出 北村 壽子

出演 中原和宏(STRAY DOG) 里村孝雄(劇団1980) 石塚智二

原口健太(劇団桟敷童子) 神田 剛 多門優(THE SHAMPOO HAT)

久川徳明(劇団翔航群) 日高恵 小貫央美 町田謙介 南谷朝子

下北沢ザ・スズナリ 全席自由 (整理番号付) 前売¥3,500 

観劇理由: 佃さん書き下ろし!

他の情報はなにも知らないけど観たい!2001.2.24

観劇前: 詳細判って、尚さら観たい。20001.4.4

初日と楽日ととったのが吉と出るか凶とでるか?2001.6.26

小川輝晃(ピンズクラブ)さんは降板。2001.6.27

観劇後: チラシ裏の佃さんのコメント「今回のテーマは幸福についての

考察…」というのを読んで、勝手に“室内での恋愛もの”という

イメージを持っていた。

自分の発想が“幸福について=恋愛について”だったのが、

悲しくて悔しい。

舞台にポンコツ車(ジープ)、佃さんらしい乾いた場所。

ミーナがなにげなくコンパクトを片手に口紅をひくところが、

印象的だった。

それだけで、その暮らしがミーナにとって“当然のこと”だと

判った気がする。

ラストの演出は痛ましい印象が強くて、少し違和感がした。

あの門の開いた先に見える4人?には、変なリアリティのない

行進をして欲しかった。

もっともっと、おとぎ話のように現実が幻か判らないような。

『東京ナガレ者』の質草になった父は“一流の板前になった

息子の味噌汁”を、不幸な3兄弟は“一流のシェフになった

末弟のポタージュ・スープ”を、それぞれ飲みたいと願っている。

次は“一流の中華の達人になったカアチャンのフカヒレ…”か?

本当の自分を忘れちゃった人、どっかへ行っちゃった人、

その人を待っている人、差別用語でくくられる呼ばれ方をされる人、

とか、よく出てくるなぁ。