5月 覚え書2001年5月へ 

4日(金) 14:00開演 遊気舎 『月影ホテル』

 作 魔人ハンターミツルギ 演出 久保田浩

中野ザ・ポケット 前売予約3,800円 C−11

観劇理由:遊気舎はとりあえずチェック。

観劇前:大王作でない遊気舎公演は初めて観る。

観劇後:チラシのイメージからもっとSFチックなかぶりもの系かと

思っていたが違った。

さほど無理なくいろんなキャラが登場して、飽きなかった。

久保田さんの赤影の扮装をした村松役も妙ではあるけど、

羽曳野の伊藤や圭茂木のようなまるっきり別枠のキャラではないし。

地味な姿で登場したうべんさんは、その分あのキュウピィの

ような“うるうる目”が強調されて、とても可愛いと思う。

後半の変身も抑え目だったけれど、あのオチにはほど良い感じ。

      でもって、そのうべんさんの役と関わる役で林真也さん。

『世界で一番速い女』『JULIO』でも気になったので注目。

今回貰っていたキャラはかなり美味しいのでは。

  魔人ハンターミツルギさん。

以前船に乗らずにこの世を彷徨うことになってしまった人…って

設定なのかと思っていたら、単に延々と寝ていただけの人だった。

4日(金) 19:00開演 

『以蔵のいちばん長い日』A hard boiled version

制作=バーサス・エンターテイメント/b-line 作・演出 吉崎ひろと

出演 吉田智則 東風平千香 武田義晴 外谷俊弥 杉本貴代司 

津原弾 大崎あゆみ 倉貫匡弘 片山雅彦/古賀 豊

新宿シアターモリエール 前売3,000円(全席自由)

入場整理番号59 後ろから3列目中通路右側二つ目

 観劇理由:吉田さんが“おっさん”ではない事を確認する為。2001.4.11

観劇前:これほどなにも知らずに観る事は珍しい。

観劇後:智則さんは“汚いおっさん”ではなく、“ちょっと汚れた兄ちゃん”…役が上手い、イキのいい役者さんだった。

シンプルな黒いセットでの芝居が、動き・台詞・物語、

“鮮やか”という印象。

近藤勇役の武田義晴さんが、誰か知り合いに似ているなぁと

ずっと気になっていて、終演後やっと気がついた。

中学の美術の宮本先生。顔もしぐさも似ている。

仁義切るって、本当にあんな風にするのだろうか。

テンポは別として。あのテンポでなくても相当大変そう。

16日(水) 14:00開演 宇宙堂『星の村』

 作・演 渡辺えり子
出演 渡辺えり子 もたいまさこ 大沢 健 山崎清介 観世葉子

 新谷一洋 金井良信 土屋良太 他
下北沢 ザ・スズナリ 全席指定 当日4,500円 A−13

観劇理由:キャスト興味深い。

とくに渡辺さんともたいさん、観たい。2001.3.15

観劇前:サンサル・プロデュースの延長かな?

観劇後:ものごとを深く考えたくない私には難しかった。

えりこさんはサンサルの時と印象が同じ。

もしかして今後何を観ても同じになってしまうのだろうか?

えりこさんの役も、もたいさんの役も登場シーンでは何故?と

思ったけど後から納得。

     『モナミ』『萩家の三姉妹』に引き続き、土屋良太さんがいい感じ。

10日(木) 19:00開演 

AGAPEstoreトキ絶滅カウントダウンSPECIAL

『Big Biz〜宮原木材 危機一髪!〜』

 作 後藤ひろひと 演出 G2

出演 松尾貴史 粟根まこと 八十田勇一 松永玲子 後藤ひろひと 

新宿 スペース・ゼロ 予約4,000円 Z−19 

観劇理由:AGAPEstoreはとりあえずチェック。大王作・出演だし。

観劇前:トキ絶滅カウントダウンSPECIALって…?。2001.2.11

観劇後:なにはともあれ、面白かった。

思わせぶりでもの哀しげな導入部が、期待を裏切らずに

大団円に繋がる。

無理だろう、変だろう、という所をつっこんだらキリが無いけど、

ドキュメントじゃないんだし。

無駄なフォローで墓穴掘るようなことをしないところが良い。

座長・松尾さん、いいかげんな役を演じているとき、なんだか

若返っている気がする。

粟根さんの結城役の、振り回された挙句に「何もしていないのは

お前だけだよ」…が〜〜ん(¨|||ってとこが好き。

八十田さん、困り役、格下甘え役は定番?

松永さんの皿袋←→サラは、皿袋の訳わかんなさの方が好き。

大王は楽しそう。

11日(金) 19:00開演

サモ・アリナンズプロデュース 『ホール アンド ナッツ』

作・演出 倉森勝利 構成 小松と倉森勝利ブラザース

客演 児玉信夫(KOtoDAMA企画) 皆川猿時(大人計画)

 ユセフ・ロットフィ(劇団テヘラン)

下北沢本多劇場 前売3,800円 H‐18

観劇理由:いろいろ頑張っているらしい児玉さん。

まさかサモアリに出るとは。

観劇前:なんとなく生理的に駄目なんじゃないかという気がして

これまでは避けてきたサモアリ。不安だ。

観劇後:なぜサモアリを避けていたかと言うと、すでに懐かしい

“スライム・ピープル”(大王や転球さんたちとのやり逃げ

ゴミ公演→本人達談)の事が引っかかっていたから。

でも考えたら大王や転球さんたちの公演も、その後(それ以前も

あるけど)ちゃんと観てるんだし、サモアリだけをよけていたのは

間違いだったかも。

途中から、これはどうゆう結末になるのだろうと考えてみても

予想がつかない。

前日にみていたAGAPEが大団円だっただけに、あの結末は

全く予想していなかったので(気が)参った。

児玉さん、結構重要な役。馴染んでいるのが不思議だ。

 

15日(火) 19:00開演 

「E−1グランプリ」2001第2回戦2日目 

下北沢本多劇場 全席自由2,800円

本選の優勝賞金は100万円という演劇祭の第2回戦2日目。

出場ユニット(出場順)

 べっちん 蜜 ずん☆ずん 親族代表 

bird's-eye view THE SPECTACLE MANIAX

観劇理由:MOTHERの若手が出場。チーム名はTHE SPECTACLE MANIAX

観劇前:E-1HPで、THE SPECTACLE MANIAXの稽古風景取材があり、

最有力候補とか書かれている…大丈夫なのか;

観劇後:2番目のユニットの途中から観劇した。

1ユニットを選んで投票するなら棄権するつもりでいたが、

ユニットごとの用紙に面白ければ○をつけ投票、その○のついた

票数の多さで順位が決まるというので、3ユニット目から投票。

ずん☆ずん…無印。

どのように笑わせたいのか、ポイントが判らない。

 親族代表…○。

ツライかハマルか、どっちだろうと恐る恐る観たらはまった。

上手い。判りやすい。“おなまたさん?マスコット”私も欲しい。

本と役者の良さ、両方で圧倒的。

 bird's-eye view…○。

いつのまにか非日常。身体と言葉と感覚を使って笑わせてくれる。

『音を操る男』、「シェリーに口づけ」のアレンジは嬉しかった。

あねさんは“プッチモニ”、ちづさんは“大阪弁”、私は“置いといて”

が、耳に引っ掛かった。三者三様(笑)。

   THE SPECTACLE MANIAX…無印。

キャラネタを寄せ集めただけのようで、精彩がない。

物を取りに行ったり、ネタを仕込みに行ったり、いちいちソデに

引っ込むのが気になる。校庭にソデは無いよね。

阿川さんのコンパクト技は横向きに見せて欲しかった(笑)。

あれで20分なのかな〜長く感じてしまった。

優勝は親族代表。やっぱり侮れない親族代表、っていうか故林広志…さん。出ると判ったときに、胸騒ぎがしたんだよな(--;。

2位はbird's-eye view。ふむふむ。

3位は蜜、後半しか観ていないけど、ふ〜ん…。

で、4位にTHE SPECTACLE MANIAX。5位ずん☆ずん。6位べっちん。

結果発表・表彰式で全ユニットが舞台に並んだ時、ピシッと並んでいたのは

親族代表だけだった。

緊張ではなく、自信・貫禄・落ち着いた闘志に見えた(笑)。

16日(水) 19:00開演  

劇団M.O.P 第36回公演 『黒いハンカチーフ』

作・演出 マキノノゾミ 客演 岡森諦(劇団扉座) 山内圭哉

新宿 紀伊国屋サザンシアター 全席指定4,500円 13‐21

観劇前:渋いチラシなのに見てると笑ってしまうのはなぜだろう?2001.2.21

観劇後:途中休憩の時に山内さんと岡森さんは別の役になるとリーフで判明。

岡森さんはともかく、山内さんはきっと鬘でも付けるのだろうと

思っていた。しかし…女性秘書役だとは予想できず、笑わせられた。

女形をされることをすっかり忘れていた。

仲間の裏切りはまず無いだろうと思って観ていたので、ラストの

更に上手が居たというオチには見事に引っ掛けられてしまった。

17日(木)19:00開演
 OMSプロデュース 『その鉄塔に男たちはいるという』

作・演出 土田英生
出演 土田英生 水沼健 奥村康彦 尾方宣久 金替康博
中野ザ・ポケット 前売3,000円 

入場整理番号016 B−9か10位

観劇理由:まるきりMONOだと思っていいみたい。

観劇前:評判良いので観たいけどこの期間ではな〜。2001.3.15

観劇後:土田さんの当て書きの為かなのか、水沼さんと尾方さんの役の

やりとりはMONO『なにもしない冬』と同じようだった。

気になっていた奥村さんも、とぼけた感じは『なにも…』と

変わらず。よりホワッとして可愛いい感じと思っていたのが、

後半で嫉妬と落胆の混じった表情とかも見せられてますます

興味深い。

20日() 星屑の会 『クレイジーホストリターン』

作・演出 水谷龍二

出演 ラサール石井 小宮孝泰 渡辺哲 でんでん 有薗芳記

 新納敏正 佃典彦 朝倉伸二 三田村周三 海津義孝 他

下北沢本多劇場 前売4,200円 C−7

 観劇理由:ずっと見損なってきたけど、佃さんのも出るし今度こそ観たい。

観劇前:なのになぜこの混みあった時期なの〜TT。2001.2.24

観劇後:佃さんのホスト役、チラシのイメージを期待していったけれど、

違った〜。投げやり〜、へつらい〜、お調子者の“こもの”役。

ソレはそれで良いけど。

純さん(三田村さん)が、その情けないリキ(佃さん)と

タカ(朝倉さん)を助けるために、年配ホスト達がかき集めた

お金を持って、出向いてくラスト。

サラッとしていて男義がほのかに香る。

今回の決着とこれからを暗示するような〆のワルツ。

海津さんがなんか突っ張っている割に淋しげ;

新納さんのハルさん役は、調理担当の裏方なのにカッコよい。

哲さんのおおらかで、でも少し気弱な役と、有園さんの負けん気と、いじましさとの組み合わせが良かった。

 

20日() ジャブジャブサーキット 『高野の七福神』

作・演出 はせひろいち

出演 栗木己義 鬼頭卓見(フリー) 咲田とばこ 世一嘉津男

 壮加真美 一色 忍 岡 浩之 小関道代 中杉真弓

 所 晴巳(Wキャスト) 長尾みゆき(Wキャスト) 奥村智美 

岩木淳子 江川由紀

 下北沢ザ・スズナリ 前売2,700円 全席自由

 後ろから3列目の中通路右側

観劇理由:名前はよくみる。なんか面白そう。2001.4.17

5割は純粋な興味、5割は邪な下心。

(下心ってのは大概ヨコシマか;;;)2001.4.29

観劇前:斉藤やよいさん20日夜出演決定とのこと。

 観劇後:チケット買うまで“コウヤの七福神”だと思っていた。

ジワジワな展開にちょっとウトウトしたりイライラしたり。

でも、訳ありな人達の中に、うさんくさいモノが混じっていて、

面白くなってくる。

気になるところをじらされて、やんわりボンヤリ明かされる

筋立ても好い感じ。

人外より人心の方が怖い。

21日(月) 星屑の会 『クレイジーホストリターン』

作・演出 水谷龍二

出演 ラサール石井 小宮孝泰 渡辺哲 でんでん 有薗芳記

 新納敏正 佃典彦 朝倉伸二 三田村周三 海津義孝 他

下北沢本多劇場 前売4,200円 O−19

観劇理由:“赤い佃”さんがもう一回みたいのと全体を見直したい。

観劇前:一回目が下手側だったので今度は上手側から。

観劇後:“純”に残る者、あえて他所へ移る者、それぞれの若手の考えかたがより判った。

     男同士の友情も女性が入ると…っていうのは笑っちゃうけれど、あいつは本当は

大丈夫だと判っているからこそのような気がする。

リキの言うキャッチの奥の手、極意ってどんなのだろうか?

 

22日(火) 『ART』

作 ヤスミナ・レサ 演出 パトリス・ケルブラ

出演 市村正親 平田満 升毅

池袋 サンシャイン劇場 前売S席6,400円(レプリーク割引)

 1階5−23

観劇理由:そりゃあ升さんが出演されるからに決まっている。

観劇前:Cで何回か観られるかな〜。2001.1.8

平日昼公演が多いの嬉しいかも。2001.3.8

観劇後:端のほうだったけど、一人がけ椅子の前のいい席だった。

升さんのセルジュ、癇癪の起こし方や、ちょっとしたいじめっ子

ぶりとかが、いい感じ。

セットや照明がシンプルなのにとても効果的だった。

マークの描く絵がスキーヤーじゃなくて魔女に見えていた。

22日(火) 疾風DO党 『オイル089』

作・演出/福田卓郎

出演 桜岡あつこ 小倉淳 初田せつ 東海林奈美 新谷まの

 ふたむらあい 梅田幸子 森下いづみ 片平光彦 

宇堂翔一朗[平川和宏改め]

客演 前田剛(BQMAP) 西丿園達大(TEAM発砲・B・ZIN) 
 宣伝美術/ラヴ&ピース川津    
 中野ザ・ポケット 全席指定 当日予約3,500円 J−11

観劇理由:チェック。

観劇前:詳細が判った。しかし考えたらこの期間は痛いじゃないか。2001.3.15

 観劇後:しょっぱなでの“エドモン”解説台詞、西ノ園さんの頭の中は

真っ白になってしまったらしく、ボロボロだった。

その解説はなくてもいいと思うんだけど。

リーフレットで済ますとか。

愛着の湧きそうな登場人物は多かった。

けど、ちょっと多すぎた気がする。

シリーズ化してまた別のエピソードも見せて欲しい。

28日(月) ラックシステム 『お祝い』

作・演出 わかぎゑふ
出演 桂米吉 千田訓子 朝深大介 川下大洋 橋田雄一郎

 及川直紀 中道裕子 コング桑田 生田朗子 わかぎゑふ

 尾崎美樹
下北沢ザ・スズナリ 前売予約3,800円

 整理番号11番 雛壇3列目左(下手)端

観劇理由:キャストがいい。

観劇前:この間は見逃したからな〜今度こそ観なきゃ!2001.2.21

主役が、中井重文さんから桂米吉さんに変更2001.4.29

観劇後:ところどころ“あーなるまで”“こーなるまで”が削られていて、

重くなりすぎず、薄っぺらでもなく、サクサクと進む。

でも、もっと主人公が四苦八苦するような話かと思っていた。

周りの人が良い人達だ。

29日(火) 14:00&19:00開演 『ART』

作 ヤスミナ・レサ 演出 パトリス・ケルブラ

出演 市村正親 平田満 升毅

池袋 サンシャイン劇場 当日B席3,990円 2階1−8

観劇理由: やっぱりスペシャルの升さんは観られるだけ観たい。

観劇前:2階席1列目、1階席後方、どんなものかな?

観劇後:どちらの席も思っていたよりもずっと観やすかった。

夜の回では特に遅れて入場する人が多く、後半になってからも

係員が席まで案内して入場させていたのに驚いた。

22日に観たときよりも、マークがセルジュを煽る様、セルジュが

マークを突き放す様が激しくなっている気がする。

 ちょっと線をひいて火花が散っている前半から、つかみ合い一歩手前が

沈静化する流れは国際政治みたいだ(笑)