レトロな町並み59(静岡)
浮月楼 | 静岡市役所本館 | |||
静岡県庁本館 | 駿府城公園 | |||
紅葉山庭園 | 静岡浅間神社 | 静岡駅前・家康公像 |
静岡市は、駿河の国の中心として栄えてきた、駿府として知られる歴史ある城下町です。弥生時代の遺跡である登呂遺跡や、同様の長い歴史のある静岡浅間神社等があり、古くから栄えてきました。今川氏が守護大名として駿河の国を治めた後、1585年に徳川家康が駿府城をこの地に築き、城下町として発展してきました。
【浮月楼】
静岡駅前の市内中心部にある、15代将軍の徳川慶喜の屋敷跡です。大政奉還の後、余生を過ごしたと言われています。美しい庭園は、徳川慶喜の亡くなった後、浮月楼として歴史を重ねてきました。敷地内には料亭があり、懐石料理等を味わうことができます。
【静岡市役所本館】
静岡駅から徒歩7〜8分の市内中心部にあります。1935年(昭和9年)建築と言われ、往年の姿のままで残っています。登録有形文化財に指定されています。建物内には天井などにいろいろな装飾がされ、屋上には、「あおい塔」と呼ばれるスペイン風のドームがあり、静岡のまちのシンボルとなっています。
【静岡県庁本館】
静岡市役所本館と駿府城公園の間、城堀に沿って建つ静岡県庁本館は、1937年(昭和12年)建築の5階建ての重厚な建物です。登録有形文化財に指定されています。
往時のままの市役所本館や県庁本館が駿府城に近い市内中心部にそびえ立つ風景は、歴史ある県都の風格を醸し出しています。
【駿府城公園】
静岡県庁本館と隣り合わせで市の中心にある、二重の堀と美しい石垣に囲まれた公園です。駿府城は徳川家康が16世紀後半に築城し、大御所として晩年を過ごしたと言われています。戦後、本丸、二ノ丸を整備し、近年、東御門と巽櫓、坤櫓が復元されています。園内には家康公の銅像などがあり、4つの庭で構成された日本庭園と茶室を備えた紅葉山庭園もあります。
【静岡浅間神社】
駿府城公園や静岡市役所・静岡県庁から徒歩約10分の場所にあります。神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の3社を総称して静岡浅間神社と言われています。神社のある賤機山は、静岡の地名発祥の地として知られています。朝廷や鎌倉幕府、今川、武田、織田、豊臣、徳川など各氏の尊崇厚かったと言われています。特に徳川家康は、今川氏の人質として、神社に近い臨済寺に預けられていた頃から、生涯に渡って篤く崇敬したと言われています。その後、歴代徳川将軍家の祈願所となったとのことです。19世紀前半に再建された社殿等が国の重要文化財に指定されています。