千歳楼


[2024年1月更新]
 再び千歳楼を訪れ、袖の間に宿泊しました。今回は平日ではなく連休中ということもあり、館内は満室のようで、そのためか食事は部屋食ではなく、玄関向かって左手の明治時代建築の本館大広間で頂くことになりました。
 夕食は美味しい飛騨牛しゃぶしゃぶや先付、お造り他を頂きました。朝食は朴葉みそ飛騨牛を含むヘルシーなメニューを味わいました。お風呂は薬湯のこじんまりした内風呂へ入りました。
 大正時代に建てられ、登録有形文化財に指定されている袖の間にて、天井や襖、窓枠等、往年の雰囲気を堪能しました。広い開放的な昔ながらの窓からは、養老公園や池、養老の町並みを眺望することができました。

 翌日旅館の駐車場に車を止めたまま、徒歩15分強の養老の滝まで散策しました。連休と言うこともあり、外国人観光客も含めて多くの人が訪れていました。前日の雨も止み、マイナスイオンがあふれるような山間の滝を見て、心身リフレッシュすることができました。養老の滝から旅館へ戻る途中にある養老神社に参拝しました。その後、車で移動し、養老公園内にある養老天命反転地を訪ねました。

千歳楼 廊下 薬草風呂
袖の間
袖の間 養老の滝 養老神社 養老天命反転地 

[2023年3月更新]

千歳楼 ロビー 玄関
玄関 廊下 袖の間から見る庭園と日の出 袖の間
袖の間 薬草風呂

 岐阜県の養老町、養老公園の中にある千歳楼を約15年ぶりに訪れました。大垣市内から車で約30分、養老町の街道沿いから右折して細い山道を上った高台の山の中、突き当たりに千歳楼はあります。冬季ということで辺りは既に闇に包まれ、旅館の玄関棟がライトアップして浮かび上がる神秘的な雰囲気の中、リニューアルされた真新しい玄関ロビーで女将さんにチェックイン受付をしていただきました。その後、リニューアル工事中の昔ながらの長い廊下を歩き、玄関に向かって右手1番奥から1つ手前の「袖の間」に案内されました。
 
「袖の間」は、日本画家の竹内栖鳳氏デザインによる10帖+次の間、廊下のある和室です。旅館ホームページによると、踏込床、平書院に吊り棚、腰板付き障子、じゅらく塗りの壁と竹内栖鳳筆絹本絵画のある折上げ天井があるとされています。天井が高く、約3メートルあります。バス・トイレ付で、千歳楼を代表する客室となっています。高い天井や昔ながらの室内細部を眺めていると大正・昭和初期にタイムスリップした雰囲気になります。客室からは養老町の夜景を一望することができます。

 食事は夕朝食とも部屋食で、夕食は、お造り、季節の野菜盛り前菜、沢山の飛騨牛のしゃぶしゃぶと旬の野菜、うどん、デザート等の美味しい料理です。朝食は、飛騨牛ほうば味噌焼や温泉卵、豆腐料理、岐阜の野菜等のヘルシーな料理です。飛騨牛ほうば味噌は絶品でかつて食べたことのない美味しさでした。
 お風呂は、15年前の貸切風呂ではなく、新たに男女別の薬湯風呂がありました。玄関左手奥にあり、他にお客様はおらず貸切状態で夕食前と朝食前に入りました。紅葉の庭園を眺めることができます。薬湯はよく温まります。

 朝起きると客室から日の出と紅葉の庭園、養老の町並みを望むことができました。その後通り雨があり、やんだあとに紅葉から滴り落ちる水と紅葉の庭園、眼下の池と養老の町並みが絶妙なコントラストです。帰りの際はご主人と女将さんが玄関でお見送りしてくださりました。宿泊が2組のみで閑散期ということもありますが、とてもアットホームな暖かいご対応をいただき、感激しました。リニューアル工事中とのことで、また訪れたいと思います。


千歳楼
千歳楼・庭園 桜の間
桜の間 桜の間から見た玄関 養老の滝

 名神高速の大垣ICから車で約20分、山と自然に囲まれた養老公園の中にある、千歳楼という歴史ある旅館に宿泊しました。
 千歳楼は、1764年創業で、皇太子時代の大正天皇や皇族の方々も宿泊された由緒ある旅館です。広い敷地の中に美しい庭園が広がり、四季折々の花々が咲いています。その庭園や養老の山々と一体になって、重厚な京風建築の旅館の建物があります。明治・大正・昭和初期に建築された建物は、往年のままの姿を残しています。庭園内には茶室もあるようです。昔ながらの玄関を入ると、黒光りの廊下、黒光りの急な階段、古時計等が目に入り、昭和初期へタイムスリップしたような気分になります。宿泊した客室は、玄関を入って右手、ロビーの先の一番手前にある
「桜の間」です。8畳+次の間2畳の部屋は、往年のままの姿で、襖、窓や廊下、天井すべてが味わいがあります。一方の窓からは、美しい庭園が、もう一方からは、先ほど入った玄関のある建物が見えます。桜の時期には、美しい桜も望めるようです。館内には、竹内栖鳳画伯が設計した客室や、大正天皇が宿泊した客室等、一室一室造りが違う、味わいのある造りになっています。
 食事は、夕食・朝食とも、宿泊した部屋の3つ隣にある客室
「かえでの間」でいただきました。夕食は京風の会席料理で、刺身、鮎塩焼き、牛ステーキ等もあり、大変満足できるメニューでした。朝食もヘルシーな和食を味わいました。お風呂は、温泉ではありませんが、大理石造りでステンドグラスが美しい、昔ながらのレトロな雰囲気の貸切浴室で、ゆっくり寛ぐことができました。また、老舗旅館でありながら、女将さんを初めとしたアットホームで心のこもった対応・サービスをいただき、また訪れたいという気持ちで旅館を後にしました。
 なお、旅館は養老公園の中にあり、歩いて15分弱のところに
養老の滝があります。チェックアウトの後、歩いて訪ねてみました。昔ながらの1人乗りの観光リフトで上ることもできます。この他、公園内にはパークゴルフ場、パターゴルフ場、養老神社、養老天命反転地等の見どころが沢山あります。

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