晴鴨楼


玄関 応接室
応接室 廊下・階段 本館客室
本館客室 客室前の浴室 大浴場
客室内
庭園
清水寺

 晴鴨楼は、天保年間(1831年)に創業した、歴史ある旅館です。「晴れた鴨川のほとりに建つ楼閣」を意味して名づけられたとのことです。鴨川沿いにある京阪五条から徒歩すぐの鴨川に近い場所に旅館はあります。静かな細い道に面した昔ながらの重厚な風情ある玄関を入ると、そこはタイムスリップした別世界です。大正モダニズムが香る和洋折衷の応接間、黒光りの階段、廊下、番台等、何とも言えない雰囲気です。建物は、この昔ながらの本館と、大阪万博の頃に建築されたという新館がありますが、本館1階、玄関からすぐ近くにある23号室に宿泊しました。次の間、バストイレ付きの広い客室は、よく手入れされて清潔感がありますが、襖、天井、床の間等、木造の空間には昔ながらの雰囲気が溢れています。庭先に用意されたきりの駒下駄で庭に出てみました。昔ながらの和風庭園は静寂に包まれ、心が和みます。庭を散策した直後、にわか雨がやってきました。遠くで雷鳴も聞こえます。雨の滴る音が京都の老舗旅館の風情によくマッチし、何とも言えない味わいです。

 お風呂は、大浴場も客室の内風呂も、高野槙を使用した木造の湯舟で、柔らかなトロンのお湯と木の温もりが体にやさしく、ゆっくり寛ぎ、リラックスすることができます。食事は、夕食・朝食とも部屋食で、美しく美味しい京会席料理を満喫しました。夕食は、鱧(はも)や趣向を凝らした様々なメニューが、朝食は、豆腐等のヘルシーなメニューを味わいました。夕食のみの利用・予約も可能なようです。

 宿泊した当日、旅館から徒歩15分ほどの清水寺に行ってみました。東山の緑に囲まれた世界遺産の清水寺は、8世紀の創建と言われています。有名な清水の舞台、周辺からは京都市内も遠くに一望することができます。
晴鴨楼からは、清水寺の他、三十三間堂、八坂神社、祇園、河原町エリアも近く、京都散策の拠点としても、とても便利な場所にあります。

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