西山本館(尾道)


千光寺公園から尾道市街を望む
千光寺公園から
尾道市街を望む
 瀬戸内海に面した美しい街、尾道の中心にある西山本館は、昭和5年創業の由緒ある日本旅館です。創業当初の面影をそのまま残す木造3階建ての日本建築の館内に入ると忘れかけていた懐かしい日本旅館の趣が感じられ、くつろぐことができました。レトロな吹き抜けの玄関や電話室は、大林監督の映画「ふたり」のロケが行われたことでも有名です。部屋食の食事は瀬戸内海の海の幸を中心とした大変充実したものであり、サービスも申し分なく、大変満足することができました。「尾道は温泉がないのが 残念」と旅館の方が言われていましたが、旅館の風情とサービスで温泉がなくても十分くつろぐことができました。
 近くには行列のできるラーメン店「朱華園」(長い行列のため入るのを断念してしまいましたが)や、タイムスリップしたような懐かしさを感じるアーケード街があります。
 尾道は、文学の街、坂の街、古寺の街、そして映画の舞台となった街であり、戦災を免れた海辺の街には、古き良き日本の風情を感じられる見どころが沢山あります。ロープウェイで上った千光寺公園からの美しい眺望と文学のこみち散策、志賀直哉・中村憲吉旧居を始めとするおのみち文学の館、千光寺、天寧寺、西国寺等の古寺めぐり、そして「転校生」「時をかける少女」「ふたり」「あした」等、数々の映画のロケ地巡り等、この旅館を起点に歩いて尾道の街を散策することができます。


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