和味の宿角上楼


角上楼本館 角上楼玄関 電話室
本館離れと庭園 本館と中庭 本館2階テラス

 渥美半島の先端、美浜町の古い町の中にある「和味の宿・角上楼」という旅館に宿泊しました。この旅館は昭和元年創業で、昔のままのレトロな和風建築の本館、離れ、それに2005年6月にオープンした全室露天風呂付の新館があります。昔ながらの美しい中庭や庭園もあり、水が撒かれた昔ながらの玄関、黒光りのする階段や天井、廊下、電話室等、古い中にも磨かれた美しさがあり、大変趣があります。本館・離れ・新館全部含めても客室数は少なく、こじんまりしていますが、平日でも沢山のお客さんが来られています。サービスの質の高さやアットホームなもてなし、建物全体に漂う気品といった部分で多くの人を惹きつけるのが納得できます。
 滞在した客室は、本館2階離れの「竹の間」です。こじんまりした昔ながらの8畳間ですが、バス・トイレ付で、客室専用の美しい日本庭園があります。室内は竹が使われ、昔ながらの窓枠、天井や、日本庭園を眺めることができる客室専用の檜風呂等、どれも昔ながらの風情が満点です。
 館内には、新館に海を見渡せる大浴場、本館に家族風呂が2ヶ所あります。まず、入浴した家族風呂「季節の湯」は、檜の広いお風呂で、木の温もりが優しく感じられます。次に入った新館の大浴場は、内湯と露天風呂があり、いずれも檜風呂でオープンしたばかりの真新しさと明るさがあり、陽光を浴びながら海を見渡し、快適に入ることができました。最後に客室(竹の間)のお風呂は、露天風呂のように専用庭園もすぐ横に見ることができ、やはり木の温もりを味わえる檜風呂でした。
 食事は夕食・朝食とも本館2階の個室食事処です。夕食は海の幸中心の大変美しくヘルシーな懐石料理、朝食も海の幸中心のヘルシーでボリューム十分のメニューでした。夕食後は各客室に夜食のおにぎりが配られたり、好みの浴衣・甚平を選んで着ることができたり、(利用しませんでしたが)入浴後のビール無料サービスや、有料のエステ・足つぼマッサージ等、細かいところまでサービスが行き届いています。また、館主の「何もない田舎まで良く来てくださいました」等、飾らない暖かいメッセージシートが客室に配付される等、滞在する者を心から和ませ、寛がせていただける環境が整っています。

 翌日は車で移動し、愛知万博を見学しました。そのため、旅館周辺ではゆっくりできませんでしたが、美しい海岸や海水浴場、伊良湖等、当りには見どころが沢山あり、次回訪れる時はもう少しゆっくりしたい、そしてこの旅館をゆっくり味わいたいと思いつつ、後にしました。


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