山の上ホテル


[2024年2月更新]・・・残念ながら2024年2月13日から閉館となりました。
明大通り看板 山の上ホテル本館
1階ロビー 階段 地下1階パネル展示 洋食弁当

 山の上ホテル2024213日から休業するのを前に、直前の最終平日にテイクアウト弁当を予約して、取りに立ち寄りました。
 1970年に建てられた別館(新館)は20146月に閉館し取り壊され、現在は2019年にリニューアルされた往年の本館のみになっています。御茶ノ水駅や明治大学に近い、一本入った静かな場所にある隠れ家のようなホテルは、閉館近いとあって平日でも多くの人が訪れていました。結婚式のウエディングドレスの花嫁もいて、閉館直前まできっちり営業している様子が分かりました。コーヒーショップは待ち客多く、昼過ぎに受付終了していましたが、中華や鉄板焼、天ぷら和食処は営業していました。1階ショップのスイーツも売り切れで、次の納入待ち行列ができていましたが、テイクアウト予約済のため、並ばずにショップで受け取ることができました。受け取った後、1階のロビーや地下1階のホテルの歴史展示コーナー等を少し散策しました。

 自宅から比較的近くにあるものの、直近10年ほど訪れる機会がなかったですが、老朽化のため当面閉館となると残念です。閉館直前になって初めて注文したテイクアウトの洋食弁当は、ランチには相当高級ですが、牛肉ロースやオマール海老、ピラフなど、披露宴の洋食を凝縮したような美味しい素晴らしい弁当でした。


夜の本館 朝の本館
別館 本館4階409号室 本館廊下
本館4階409号室 夕食
ルームサービス
朝食
ルームサービス

[2013年更新]
 約12年ぶりに山の上ホテルに宿泊しました。平日の20時チェックイン、9時チェックアウトの割引プランを利用し、今回初めて昭和29年建築のクラシカルな本館客室に滞在することができました。夜20時すぎの本館玄関は、会食かパーティの後に黒塗りの車で送迎されるVIPが複数見られ、格式あるホテルの雰囲気を醸し出していました。タイムスリップしたような昔ながらのフロント・ロビーからエレベータで案内いただき、本館4階の409号室、ダブルルームに入りました。高い天井、昔ながらの家具・調度品等、本館客室は重厚かつクラシカルな趣です。夕食はルームサービスで、春野菜と小海老のピラフを美味しくいただきました。朝食もルームサービスで和定食を美味しくいただきました。多数の充実したレストランを擁するホテルだけあって、ルームサービスメニューが充実しており、和食、洋食、中華、アラカルト、軽食等、様々なメニューを比較的リーゾナブルな料金で楽しむことができます。深夜1時30分までルームサービスがあるのも有難いことです。また、朝食のルームサービスは、1泊朝食付きプランの朝食券で和定食、洋定食を注文することができ、ゆっくり滞在することができます。


 東京・神田駿河台にある山の上ホテルは、昭和29年創業のホテルです。 JR御茶ノ水駅から歩くこと数分、明治大学裏手の細い路地に入ると、そこはこれまでの雑踏が嘘の ような静かな雰囲気の空間です。細い路地を挟んで向かい合っている山の上ホテルの本館と別館は、 東京都心の隠れ家という表現がピッタリの、静かでレトロな雰囲気のホテルです。本館の建物は、戦前 に建てられ、終戦後米軍に使用されていたという歴史的建造物であり、重厚感があります。本館・別館 とも客室数が少なく、こじんまりしていますが、館内には、和・洋・中華と11ヵ所のレストラン・バーがあり、食やサービスへのこだわりが感じられます。ボーイさんに案内されて別館の客室に入ると、間もなく給茶サービスがされる等、サービスも行き届いています。都心の巨大ホテルにはない、静かで落ち着いた雰囲気の 館内と客室は、豪華さはないものの大変満足できるものでした。文人たちに愛され、多くの著名人が 通い詰めたと言われるのもわかるような気がします。夕食後、本館ロビーへ行ってみると、結婚式が 終わった直後らしく、正装の人たちが大勢楽しそうに集まっていました。ここなら、こじんまりと 味わいある結婚式が行われそうです。


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