蒲郡クラシックホテル


[2024年5月更新]
 22年振りに蒲郡クラシックホテルを訪ねました。1912年(明治45年)創業の料理旅館常磐館を前身として、1934年(昭和9年)竣工した蒲郡ホテルは国土計画へ売却され、1987年から2012年迄蒲郡プリンスホテルとして営業した後、再売却され、2012年からは蒲郡クラシックホテルとなっています。その後、ホテル本館・六角堂・料亭竹島・鶯宿亭が国の登録有形文化財に指定されています。
 JR蒲郡駅南口から徒歩15分、竹島や三河湾を望む、小高い山の上にあるホテルは、22年前と同じ往年の雰囲気をそのまま残しています。つつじが満開でつつじ祭り開催中ということで、山の下のバンケットホールの駐車場に、日帰りのつつじ祭り入場客の受付が設置され、多くの人が訪れていました。

 今回も滞在した客室は海側ツイン、2階のメインダイニングとラウンジに最も近い手前の208号室です。22年前と同様客室は改装されてモダンな雰囲気ですが、美しい三河湾や竹島、つつじが満開の庭園を望むことができます。ロビーや玄関、吹き抜け、階段やメインダイニングはクラシカルな往年の姿です。階段には往年のホテル写真が掲示されています。週末で結婚式、披露宴も開催されているようで、ロビーは婚礼参列の人で賑わっていました。チェックインした後、庭園を散策して、満開のつつじとホテル本館の美しい光景を目にしました。
 夕食はメインダイニングの海側席で洋食フルコースをいただきました。前菜、スープや白身魚、牛フィレステーキ、4種類のパン、デザート等美味しい料理をいただきました。朝食はメインダイニングでアメリカンブレックファーストをいただきました。その後再びつつじの庭園を散策し、竹島迄徒歩で渡り、一周散策しました。また、海岸沿いの常盤館の跡地に往年の姿を再現して1997年に建てられた海辺の文学記念館を見学しました。この地を訪れた、川端康成や志賀直哉、谷崎潤一郎等文豪に関わる展示や、蒲郡クラシックホテル90周年の記念展示が行われていました。

蒲郡クラシックホテル本館 庭園つづじと本館 本館玄関 竹島から望む本館
 料亭竹島と竹島  本館ロビー 本館吹き抜け 本館2階 208号室 208号室眺望  階段
夜の本館  メインダイニング  六角堂と本館 海辺の文学記念館

蒲郡プリンスホテル

 明治時代創業の日本を代表する由緒あるホテル、旧「蒲郡ホテル」(昭和55年閉鎖)を前身とする蒲郡プリンスホテルは、風光明媚な三河湾の竹島に面した小高い丘の上にあります。東海道新幹線の車窓からも見ることができる一見城郭風の重厚でクラシカルな建物は、往時の面影をそのまま残しています。明治の洋館の雰囲気を残す吹き抜けのロビーや、ホテル敷地内の美しい日本庭園等、洋と和が調和した絶妙の美しさがあります。このホテルの魅力をたっぷり味わうことができる海側のツインルームBに滞在しました。客室はリニューアルされて明るくモダンな雰囲気であり、往年の面影はありませんが、窓の外枠や建物外装はレトロな雰囲気が満点です。客室の広い窓からは、三河湾と竹島を全面に望むことができ、松林や美しい海岸線に目が釘付けになります。夕食はこの美しい光景を楽しみながら、ルームサービスの食事を楽しみました。朝食は、大正時代のレトロな和風建築の和食処「竹島」の個室で和食を楽しみました。この個室からは、やはり三河湾と竹島を眼下に楽しむことができました。


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