「夜の街を駆け抜けろ!!」

ナイトストライカー:1989 TAITO

 東南アジアに拠点を置く謎のテロリスト集団に誘拐された、レーザー工学の権威、リンドヴェリ=マスカ博士とその孫娘を救出し、テロリストの秘密兵器を破壊すべく、
国連特務機関特別行動隊、通称ナイトストライカーに出撃命令が下った。
最新型ホバー戦闘マシーン「インターグレイxsi」が、夜の帳の街に走り去ってゆく・・・

「ナイトストライカー」は1989年(もう、12年も前・・・か)にTAITOが発売した、コクピットタイプの専用筐体を使用した、3Dシューティングです。ライトストリームシステムという臨場感を盛り上げるために、席の上と左右に光が流れるカッチョイイ筐体でした。

ちょっと暗めの夜の世界観で統一されたこだわりのある設定、
疾走感あふれる高速の3Dスクロール。
実は、スタートしてからエンディングまで、スクロール止まることが無いのです!

音楽も素晴らしい!ZUNTATAのMar.さん作曲の曲の数々は雰囲気にバッチリ!
やったことないけど曲は好き、という方や、聞いたことある、という方もいらっしゃるでしょう

知る人ぞ知る・・・のには訳があります。なんと、このゲーム、世の中に
333台しかない
のです。

一般的には売れなかったんですが、その分好きな方はトコトン好きなんですヨ。


 操作はアナログレバーと、レバーのトリガー及びショットボタン×2です。トリガー及びショットでレーザー弾を発射。テクニックとして敵のいる左右方向にレバーを入れると同時にショットボタンでレーザー弾をうつと、ホーミングするというのがあります。(トリガーはダメ。そのかわり引きっぱなしで連射)そのためトリガー引きながらレバーガシガシ、ボタンバシバシのプレイになるので故障がつきものだったようです(苦笑)

 同社の「ダライアス」シリーズのように、ステージクリア後に分岐があって、A〜Uの全21ゾーン。各最終ゾーン冒頭にはイベントがあり、自機が変形したりして、
パワーアップします。
エンディングも6通りあるわけです。

 面白いプレイとして、ダメージを受けず、敵を一機も撃たずに(シューティングなのに)各面をクリアするとバシフィスト(平和的)ボーナスとして、連続ゲットで最高2000万点も入るという(笑)また、さまざまな隠しボーナスもあり、たとえば、プレイ中は1/60秒ごとに10点加算されるのですが、地面のある面で自機を地上につけて走らせる(ちゃんとタイヤ出ます)と、110点になったり・・・。
全国TOPプレイヤーの方のプレイはまさに神業です。(ビデオ出てました。)


 出会いは高校3年の秋、受験だっていうのにめっちゃくちゃハマった、私の人生における
ベストゲームです。もともと、「スペースハリアー」(セガ)の好きだった私はゲーメストの
記事を読んで痺れました。タイトルも、「ナイトライダー」(TV)みたいだし(笑)
そして、記事を見てから三ヵ月後、運良く当時の地元のゲーセンがタイトー系だった
ため、ナイストが入ってきたのです。

 それからは毎日、自宅から正反対の隣町のそのゲーセンに電車とバスをわざわざ
使って学校帰りに通いました。そして、季節は冬から春へ。私も山梨の大学に
合格したため、自宅を離れる・・・ナイストともしばらくお別れとなりました。

その後、大学入ってからも帰省するたびにやっていたのですが、大学3年になる前の春、
帰省した私がゲーセンにいくと、もうナイストは無くなっていました。

そのあと、その春にある運命的な出会いがあるのですが、
それはまた別のお話(笑)
なお、社会人になった私が、初任給で買ったのはナイストの基板でした(笑)
本当は筐体ごと、欲しかったけどね・・・。