2001年9月 その2
金曜日の夜遅く、メンバー全員で夕食にでかけました。場所はいつものファミレスです。今日は皆、仕事が忙しかったらしく、疲れた表情で少し無口でした。それでも音楽の話になると、ポツリポツリと話し始め、最後はまあまあ盛り上がっていたようです。
いろいろと雑談しているうちに、「最近は多くの子どもたちが小さい時から弦楽器に取り組むようになったよな」、という話になりました。当団のメンバーは、第一バイオリンの新行内は小学校4年から楽器を始めましたが、他の3人は全員、大人になってから初めてバイオリンを手にしました。3人は「もっと小さい頃から弾いていたらよかったのにな」と思っています。とはいっても新行内も最初の頃は、あまり熱心には習っていなかったといいます。大学生になってから、真面目に取り組むようになったようです。
しかし、小さい頃に少しでも楽器をやっていた人間とそうでない人間とはかなり違います。スポーツでも何でもそうだと思いますが、昔やっていたことは、たとえブランクがあってもすぐに取り戻すことができます。小さい頃に習ったことは、まずは体を使って覚えてしまいますから、その後いつでも再開できるのでしょう。一方、大人になって始めると進歩は遅く、とにかく体がついていきません。そのくせ、頭の中では理論的には理解していたりして、余計に空回りしてしまいがちです。
このことは弦楽器ではとても顕著であるように思います。プロの演奏家の経歴を見ていても、管楽器では年齢がいってから楽器を始めた人が少なくないのに、弦楽器ではほぼ例外なく幼少期からレッスンを開始した人ばかりであることからもその事実はうかがえます。ましてや、私達アマチュアの場合、大人になってから弦楽器を始めるのはかなり困難を伴います。特に右手の使い方(弓使い)はなかなか上達しにくいように思います。また、社会人では楽器の練習にそうそう時間を費やすこともできず、夜遅く帰宅すると自宅ではほとんど楽器を弾くことができない場合もあります。
しかし、弦楽器はそうした困難さを持つにも関わらず、たいへん魅力のある楽器です。だからこそ、他の3人のメンバーはあえて大人になってからバイオリンを始めたのだと思います。ビオラの小川は高校時代、同級生でバイオリンを弾く友人を見て非常に憧れましたが、その頃はバイオリンなどという難しそうな楽器をこれから始めるなんて不可能なものだと思い込んでいたといいます。それが、その後に大学生になってからバイオリンを始めたのは、年齢がいったために頭の中でいろいろと考えられるようになったからなのかも知れません。
体がついていかない部分は、少しでも頭を使って補っていく、、、これは、大人だからこそ、かえってできることなのではないでしょうか。リンク集にあるStat
rosaの管理人でいらっしゃる”じゅんなさん”は、とっても音楽的でバイオリンの上達も早い方です。彼女のページに次のような一節があります。「人はあるパッセージがうまく弾けないと、とかく右手や左手のせいにしたがるけど、本当は頭の問題である。直接の腕の技術を考えるより、頭のイメージを重要視した方が、うまくいくこともある、、、」本当にそうだと思います。バイオリンに限らず音楽をやっている人間にとって、このことはとっても大事なことではないでしょうか。とはいえ、彼女はもちろん基礎練習などの技術的な部分も非常に大切にしながら常に努力されていて、これもまた大事なことだと思います。
最近は”大人になってからバイオリンを始める人”が増えているようで、とても素晴らしいことだと思います。当団もホームページを通してじゅんなさんをはじめ、全国の多くの方々と知り合いになりました。そうした方々のページを読むと、まるで自分のことのように共感できる部分が多く、とても励まされます。これからも”大人から始めた者”同士、お互い頑張っていきましょう!




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今日は忙しかった!
全員疲れきった表情!