最終更新 2016/11/21
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自由振動/減衰振動解析 FreeVib.EXE Ver3.1
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バージョンアップしました
Ver3.1の主な変更点(2016/11/21)
- 住宅などの微動計測波形の相関関数を1自由度系の減衰曲線とみなし、振動解析できるようにしました。
- 適正な評価が求められなかったとき、強制終了していたのを止め、解析を続行できるようにしました。
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- 自由振動実験から得られる減衰曲線から,系の固有振動数と減衰比を解析します.
- CSV形式データファイルと株式会社東京測振製の高感度振動計SPC-51のデータファイルを読み込むことができます.
- 振動波形表示ソフトしても利用できます.
- チャンネル数は8チャンネルまでですが,チャンネル当たりデータ数に制限はありません.
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Ver2.0の主な変更点
- Ver1.0では,建築物の自由減衰振動を対象としたもので,固有振動数は3Hz程度を想定していましたが,Ver2.0では,500Hz程度の高振動数にも対応できるようにしました.
- 振動波形の表示時間幅を1,2,5系列に変更し,これまでの最小表示時間幅を1秒から0.02秒に短縮しました.
- サンプリング率は秒当たり50000点程度(50kHz)まで対応できるようにしました.
- 近似減衰曲線を求めるとき,固有振動数および減衰比の初期値を設定できるようにして,逐次近似を安定させました.
- 狭帯域バンドパスフィルタによって,観測波形の低次あるいは高次の不要成分をカットして,減衰曲線を評価するようにしました.
- グラフの地色を淡色にしました.白色に戻すこともできます.
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CSV形式データファイルの書式
以下のフォーマットのCSV形式テキストファイルを読み込みます.(スペクトル解析SPCANAのデータファイルと同じ書式です)
1行目 計測点名称行
2行目 サンプリング数, s 1秒当たりサンプリング数を整数値で与えます
3行目 メモ行
4行目 単位行
5行目以降 各列がチャンネルデータを表します
・2行目をのぞき,各行は同一列数で8列8チャンネルまでとします.8列以上は残りの列を無視します.
・データ行数に制限はありません.
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ファイル形式を指定してファイルを読み込むと自動的に波形グラフを表示します.
- 波形表示開始点,波形表示範囲は自由に設定できます.
- 表示チャンネルを選択して表示することができます.
- 表示波形をクリックすると,その位置を表示開始点として波形を再表示します.
- バンドパスフィルタ処理を施した波形を表示することができます.
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1チャンネルのみの波形を表示した場合,それを減衰曲線と見なして,固有振動数と減衰比を最小二乗法によって求めます.
下図は上図の6チャンネルの波形を拡大表示したものです.
この波形から100点のデータを抽出して,減衰曲線の式
のA,ωn,h,φを決定します.
作業は「評価」ボタンを押すだけです.
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近似結果が得られました.
近似度94.8%で,A=69.13,ωn=10.23/sec,h=0.0328,Φ=0.095が得られます.
固有振動数f=1.628Hz,固有周期T=0.614secが得られました.
赤線は計測された原波形,小丸は解析評価に使用したデータ点(100個)を示します.
青線は,得られら特性値から描いた減衰曲線です. |
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任意の開始点から減衰曲線を複数回評価した場合,近似度が90%以上であれば,固有振動数と減衰比の平均値を表示するとともに,その散布図を描いて,評価のばらつきを知ることができます.
固有振動数は安定して評価されますが,減衰比は波形の状態によってばらつきが大きくなります.
同一の計測波形について,減衰振動曲線の解析結果を自動的に「減衰特性.csv」に保存します.(保存するフォルダは,FreeVibが保存されているフォルダです)
EXCELなどで開いて,解析結果を考察することができます.
計測波形が変わると,解析結果は上書きされてしまいますが,名前を変えて保存しておくこともできます.
本ソフトは,Vectorにもフリーソフトとして登録しました. |
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FreeVib Ver3.1のダウンロード(2016/11/21)→ |
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