No.005
2023年03月05日

野村望東尼とは、どんな人物?
1806年~67年 幕末の女流歌人・勤王家。福岡藩士の妻。夫の死後尼となる。本名はもと子。大隈言道に和歌を学ぶ。高杉晋作・平野国臣ら志士の活動を援助した。歌集「向陵集」。 (教研出版刊 日本史辞典)


望東尼(博多人形)

望東尼、京都御所を観る

  夫に先立たれて先が見えなくなった浦野モト(望東尼)。54才にして髪を剃り仏門に入った。それでも落ち着けない彼女、和歌の師匠を頼って大坂に出る。大坂から京都へ向かい、憧れの都をじっくり見て回った。自分の目で、時代の移り変わりを目撃した。福岡藩縁の商家に仕える馬場文英と知り合い、尊皇攘夷の思想に目覚めていく。
 江戸から明治へ、歴史的転換期を捨て身で目撃する。老尼の人生の曲がり角が、実は上京して京都御所に出合い、馬場文英との交流だったのか。

京都御所

御所内の庭園

菅原道真誕生の地
   
四条河原町

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