大河を遡る/九重高原開拓史

読者感想文集(其のT)

 2000年10月に西日本新聞社より発刊された「大河を遡る」には、内外から多くの感想文が寄せられました。また、当時開かれた出版記念会にも200人を超える方々の出席をみることができました。
出版から10年が経過して、未だに購入を希望される皆さんが多いことに感謝し、(版元は出版を打ち切っているため)MYホームページで加筆して採録しました。
皆さんから寄せられた激励や感想文を採録することで、参考になればと存じます。掲載は順不同です。(2010年7月)

グラビアの田園風景がいい

IAさん(男性・在京の友人) 2000.11.12

製本されて、何よりコンパクトに仕上がっていることを喜びました。特にグラビアの田園風景が良いですね。「開拓史」のタイトルから、現在の状況を真っ先に知らせることが重要だからです。よかった、良かった。


戦後入植の父から

OOさん(女性・千町無田住民・年配の女性) 2000.12.13

昨夜、2時までかかって一気に読みました。役場の方から出版を知らせれて読みました。私は、やまなみハイウエーのすぐそばの赤い屋根のある牧場です。戦後入植しました。父から聞いた話と符合します。しかし、なぜ筑後の人があの時代に厳しい環境を承知でここを開拓しようとしたかわかりませんでした。よく調べましたね。今度ゆっくり話をしたいので是非お寄り下さい。


朝日神社に行ったよ

OMさん(男性・高校の同窓生・自営業) 20001211

君の本を読んで、昨日千町無田に行ってきた。朝日神社や年の神・田中栄三の墓など歩いて何人もの人と話をした。「大河を遡る」を勧められて読んで、地元でありながら自分たちの土地や先祖のことが初めてわかった。神社の隣の永尾さん(60歳ぐらいの女性)にも会った。記念パーティーには出るつもりだ。


「むかし物語」の決着ですね

KKさん(女性・放送作家) 2000.11.02

前略、お元気でお過ごしのことと存じます。「筑紫次郎むかし物語」では大変お世話になりありがとうございました。
さて、先日書店で『大河を遡る』を手に取り、「あ、あの古賀さんだ」と、うれしくなりました。
古賀さんの「筑紫次郎むかし物語」の決着がきちんと着いた本になっていると思いました。
ますますのご活躍をお祈りしております。早々


KKさん(男性・中学校同窓生・自営業) 2000.11.10

勝さん、「大河を遡る」読みました。
よく昔のことを書きましたね。私も農家に育ち農家の苦労がよくわかります。昔の農家の開拓精神がよく書かれています。



震動の滝

青木の生き方に感銘

EKさん(女性・筑後川フェスティバル実行委員・久留米市城島町在住) 2000.10.27

「筑後川フェスティバル」の実行委員をしているものです。
何か資料をと思っているところに西日本新聞社の方から『大河を遡る』の話を聞きました。読み始めたら一気に読んでしまいました。そうしたら、一刻も早く感想を述べたくなったわけです。
そのような話は本当に知りませんでした。中でも青木牛之助の生き方に感銘を受けました。最後のくだりで「もう充分に生きた」とつぶやくところは実感が篭っています。私もやがて自分の一生をそのように振り返れるように生きたいと思います。有難うございました。


「無田」の意味がわかった

SKさん(男性・新聞記者)  20001125

日本農業新聞九州支所で編集記者をしています。先日、福岡の書店で「大河を遡る−九重高原開拓史」を見かけ、購入いたしました。久し振りに、面白い、といっては何ですが、読み応えのある本でした。
現地の大分県飯田高原は、やまなみハイウエーを登っていくと、ラベンダーファームや観光牧場、温泉を利用したバラ栽培があり、何度か取材に行っています。水田や畑が結構あり、地名が「無田」ということで、変ったところだな、と思っていました。戦後開拓か何かなとあまり気にもとめていなかったのですが、この本を読み、認識を新たにいたしました。久留米での筑後川洪水を契機としての一連のドラマにも感激の次第です。いまでこそ高速道路や久大本線が走るこの道程を、よくぞ行き来したと思います。
本紙にも書評欄がありますので取り上げてみたいなと思っています。また、地元の農業関係者にも折りに触れて、購読を勧めたいと考えています。
埋もれてしまいそうな開拓の歴史を、世に紹介していただき、有難うございました。
今後の、ご活躍を記念します。


一日で読んだ

 STさん(女性・高校同窓生・久留米市在住・自営業) 2000.11.13

おはよーございます。お便りが遅くなってすみません。113日久留米のたがみにて求めました。荒尾に入院している母を見舞いに行く電車の中で読みました。お店の一番目立つ場所に積んでありましたよ。店員さんによろしくと頼んできました。電車で半分家に着いて半分と一日で読み上げました。
史実に基づいて書かれている様子大変な苦労の跡が伺えます。大好きな九重の山を見上げるとき、きっと久留米の方の苦難の歴史が思われると感銘しました。皆さん、多くの人に読まれることを願っています。またお便りします。奥さんによろしく。お疲れ様でした。


放送ジャーナリストの仕上げ

YKさん(男性・元民間放送社長・東京在住) 2000.11.06

前略感服しながら拝読いたしました。大変読み易く且つドラマチックなストーリー性も充分あり、時に胸が熱くなる程の感動をおぼえました。
大兄の強い郷土愛が誇りの所産とはいえ、仕事の合間に綿密な勉強をされていたことに脱帽いたしますとともに、放送ジャーナリストとしての仕上げをこのような素晴らしい作品で飾られたことに羨ましく思います。
飯田高原は愚生が旧制高校時代、九重高原へ腹ぺこぺこで何度も登った折、豊後森や豊後中村から延々と歩いた想いでの地です。昭和22.23年の頃ですから、木炭バスでたまにしか走らず、長者原や牧の戸まで辿り着くのがまずやっとのことで、野宿の思い出も懐かしさでいっぱいですが、千町無田の先人のご苦労も知らずにいたのが申訳なくさえ思われます。
「大河を遡る」が1冊でも多く売れ、社内同人に読まれるよう宣伝いたします。有難うございました。なお、お口汚しを少し送りました。敬白


“筑後の米”に関心

MJさん(男性・高校同窓生・千葉県在住) 2000.11・05

東京新橋の居酒屋有薫酒蔵で友人に勧められて購入しました。
拝啓、晩秋の候となりましたが先輩にはますますご健勝にてご活躍の段お慶び申し上げます。
さて、先輩の書き上げられました「大河を遡る」九重高原開拓史を112日に購入し、3日の午前中に一気に読み上げました。
青木牛之助の九重・千町無田の開発にかけた情熱と努力に感銘を受けましたが、その感銘を伝えてくれた先輩の文章力にも読者の心をとらえて離さないものがあり、同じく感銘を受け一気に読ませていただいた次第です。最近は三文小説しか読まない小生にとりまして、久々にすばらしい小説を読ませていただいた気持ちになっております。このような気持ちにさせていただいたことに対しお礼を申し上げます。
実は、小生の家は有馬藩の米の御用商人で明治の中期までは米屋であったと聞いております。このようなことも筑後の米に関するお話をテーマにしておられることから、何かしらの関連があったのではないかと少々興味を持って読ませていただきました。
まずはすばらしい本を読ませていただき、お礼を申し上げます。先輩の文才にも驚いております。どうかこの一冊だけではなく郷土の先輩たちの生き様をまたご紹介いただきたくお願い申し上げます。先輩ならびに奥様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ失礼いたします。敬具


坂本龍馬と重ねて

MKさん(男性・会社員) 2000.11.04

「大河を遡る」を読んで
当初、地域の昔話など・・・と、余り関心がもてなかったのですが、途中から気になってしまい、ふとしたときに個人的に好きな坂本竜馬と重なるところがあり、終わりのほうでこの残りページでまとまるのか(成功するのか)不安になりました。
「歴史の表舞台に出ることはなくても、未来にかけて心に残る人は、皆、英雄だ」と何かの本で感心したことがあります。まさにそれでした。
青木先生、放蕩の武士時代〜極貧の筑後農民を救うための決起〜ハワイ移住〜長者原伝説(開墾不可)、伝説の一蹴〜千町無田・開拓申請〜開墾・自分の土地への奪取。
竜馬先生 放蕩の次男坊時代〜圧政下の土佐郷士を救うための意志〜土佐脱藩〜倒幕計画〜幕府共存への船中八策〜薩長同盟・大政奉還。
強力な助っ人・・・山岡鉄舟(勝海舟)のところまで似ているので、彷彿とさせました。
筑後川源流である千町無田に気づき、大分県庁との度重なる折衝、福岡県庁・東州和尚・山岡鉄舟を動かしてまで開拓許可を奪い取り、やっとの思いでの開墾の始まり。
この行動力・実行力にただただ感心し、特に「第4章、奮起・開墾に総力」では、当座の生活費は硫黄運搬で何とかなるものを、目標達成のためにここでふんばらなければ!・・・でなければ、皆無。という鬼気迫るもの(死に物狂い)の執念を感じました。
人間は不便な生き物で、貧乏にならないと勤労を忘れてしまい、飢えなければ食べ物のありがたみを忘れてしまう。・・・地獄を知っているからこそ、今の幸福に満足できるような、ある種もの哀しさを感じざるを得ません。
苦労を与えられたものには知恵が授かるように、青木先生の知恵は稲穂の「タジリ」〜「関山」〜「陸羽132号」へと進歩していき、掘立て小屋〜寺子屋〜小学校〜年の神神社のお祭り〜結婚式〜医者と寺のように、働くことだけではなくその意義(環境)をも,巻き込んで現在があるように、「自分だからこそ」と胸を張れるような何かを探したくなるような本でした。


家の保存版に

Kさん(男性・71歳・筑後市在住) 2000.11.25

大野城市に住む娘から、水田の話が出ているからと本を貰って読んだ。読みながら実話のせいか涙が止まらなかった。家の保存版として神棚に上げておきます。


安積開拓と明治政府

NMさん(男性・元民間放送勤務・仙台市在住) 2000.12.11

ご案内いただいてからようやく入手できました。「大河を遡る」、よい本をお出しになりました。
をとってから涙もろくなっていますが、今回も僕らの先祖の苦労・努力に涙ぐむことになってしまいました。
浮かれた世の中でどれほどの人が読んでくれるものかわかりませんが、それだけに貴重な出版だと思います。
東北では貴著の冒頭に出てくる郡山の安積地区の開拓と、失敗に終わりましたが、石巻の近くに作ろうとした人口の港・野蒜築港があります。明治政府の初めての大型公共工事と言われています。
地元紙は反薩長の立場ですから、こういう努力には目を向けてはおりませんが、ここ100年ぐらいでその偏向を修正させる動きが出てきております。
九州でもそういった苦労をしていることを知ろうとはしていません。自分の苦労だけを他人のせいにすることで自助努力については触れないで済ます。地域エゴで生き残ろうとする地方紙に未来はないと思うのですけどね。
貴兄のライフワークの一つがまとまったのでしょう。おめでとうございます。大きな仕事を成し遂げられたわけですが、これだけの仕事をおやりになると、まだまだ別のところにいっぱい課題のあることにもお気づきになっていることと存じます。
引き続きよい仕事をなさって、過去と未来を繋ぐ努力をしてください。マスコミに生かしてもらった人間として、現状はあまりにもむなしいものですが。
今となっては個々の力で発言し、行動し、若い人たちや孫たちにいくらかでもよい社会を残してやりたいものだと考えております。
気がつかないでいるのですが、実はいろんなところで同士がおり、頑張ってくれています。嬉しいことです。
健康にだけは留意されまして、もう慌てることもないので、じっくりと先に進んでいきましょう。ではまた。
追伸、野蕀について勉強する小・中学生が、工事に携わった鹿児島や山口の人たちの墓を見つけて驚いていました。大学の同窓会に鹿児島の仙台出身者が参加してきました。転勤族ですが鹿児島は初めてですね。


魂の足跡が

ITさん(女性・大学教授・東京在住) 2000.12.06

先般、高著『大河を遡る』を賜り、傾注されたエネルギーと事実を解明なされる精神力に感動いたしました。
人間、そして日本人の魂の足跡を読みながら感じます。御礼を申し上げます。


AKさん(男性・元民間放送社長・福岡在住) 2000.11.22

原稿で読んだときに比べて話のテンポが良くなった。
難を言えば、青木牛之助の奥方の生き方とか生活(家計・財政援助)など深めて欲しかった。


映像化できないか

OKさん(男性・千町無田在住) 2000.11.25

現在、組合長を中心に話し掛けて36冊を売りました。
事実関係についての注文は特にありません。皆さん、大変興味を持っています。内容的には、中学生以上にも読めるやさしい文章です。
今後は、映画とかテレビなど映像化できないかと考えています。また、千町無田とそのルーツの筑後の方たちとの交流ができればいいなあと思います。


開拓民の苦労に共感

さん(90歳) 2000.12.02

昨日本を受け取り、昨夜中に読み終えました。私の祖父は明治維新のあと武士をなくして失業し、一家で朝鮮に渡りました。
戦後、引き揚げてきて久留米の牟田山の練兵場後の開拓に従事。お金がなくて馬や牛は買えず、すべて手作業で辛い開拓をしたことが思い浮かびます。有難うございました。


価値観が揺らぐいまこそ

NMさん(男性・元民間放送役員・宗像市在住)

労作「大河を遡る」拝読。久し振りに“刻苦勉励”“志ある者は事ついになる”“至誠天に通ず”“断じて行えば鬼神もこれを避く”“自ら省みて縮(なお)くんば千万人といえども我行かん”“艱難汝を玉にす”などなどの言葉を噛みしめました。これらの言葉は現代ではおそらく死語でしょう。
しかし、今やあらゆる価値観が揺らぎ、生きる目的を喪失している現代にこそ再度想起すべき理念だと思います。
鴨爪泥(こうそうでい)」と言う小生の好きな言葉があります。
鴨は縄張り意識が強く、飛び立つときに自分の立脚していた干潟の泥の上に目印として爪あとを残すそうです。しかし、それも、やがて潮が満ちてきて跡形もなく消し去られてしまうという、空しい努力を意味するそうです。
転じて、人間一代の事跡や功績など、時の流れの中で、歴史の彼方に埋もれてしまうものだという、諦念や無常観の例えとなっています。
確かにそうですが、鴨と違って、人の生き様が、何らの外連みもなく本物ならばけっして忘れ去られることはないと考えます。それはいかなる時代にあっても人々を感動させ共感を呼ぶからです。
伝記の素晴らしさは、こういう人たちを掘り起こし、蘇らせ、再び世の光を当てることだと思います。
「青木牛之助」という本物の人物を軽薄短小の現代に蘇らせた大兄の労に敬意を評します。今後とも健康に留意してご活躍ください。


「一粒の米」に染み込んだ作品

中尾隆行さん(男性・中京大学教授・元マラソン選手・久留米市出身) 2000.11.07

ご無沙汰しております。この度は、貴重な資料収集に基づいた13年間の歴史著書をいただきありがとう。
110年前のできごとであるが、拝読の最中幾度となく明治生まれの祖父母、大正生まれの父母、そして昭和生まれの自分の子供の頃と、忘れかけていた先祖の昔に思いを馳せて読み終わりました。
文中の昔の地名、ふる里の言葉を懐かしく、久しぶりに素朴な郷愁を感じました。
災害と貧困を、隣人愛と家族の結束で切り抜けた汗と血と泥仕事の生活史がリアリズムに書かれ、まさに「一粒の米」に染込んだ作品だと思いました。
郷土農民に捧げる名書だと思う。
当方も、中学2年から走っていなければ下荒木で農民生活をしている今日だと思う。
帰郷した折に連絡させていただきます。


主人も感動

Tさん(女性・田主丸の柿農場経営) 20001220(富有柿1箱を添えて)

ご出版おめでとうございます。拝読させていただきました。
身近に迫る故郷の問題、そして農業史etc興味の尽きるところなく深く感動いたしました。ご多忙のお身体と拝察いたします。心身お気遣いください。今後ますますのご精進をお祈り申し上げます。敬具。
いつも会う古賀さんがこのような本を書かれる方だとは思いもしませんでした。主人も読み感動していました。有難うございました。(後日談)


IYさん(男性・高校同窓生・小郡市在住) 2000.12.1.

本を買って読んだ。すばらしい。古賀君の汗の臭いが伝わってくる。同級生の誇りだ。職場の連中にも自慢している。マスコミに働いていたからあのような文章が書けたのだろう。


秩序正しい著作

TYさん(男性・90歳・元中学校教諭・旧浮羽町在住) 2000.12.23 (妻あてに)

愈々今年も残り少なくなりましたが迎春の準備はできましたか。
先般、ご主人の大作「大河を遡る」をお送りくださってありがたく拝読、感激いたしました。大作です。九重高原の開拓史をこれほど秩序正しく著した書籍を見たことがありません。今日まで筑後川の史実、伝説を集めた書籍はいくつもありますが、資料集めに現地を踏破し、それら資料を着実に整理したものは極めて少ない。然るにこの御作は決して資料が誤っていない。歴史家の作品として深い信頼が置ける。読み進むのに快感がある。
しかし、この種の歴史書が、物語は史実ばかりを狙っていると無味乾燥になるはずだが、そこのところを要領よく人物を惹き、その動作・会話で生気を与えている。公務員の作文が退屈だと言われるが、その退屈さがない。文章が生気を帯びている。
プロの歴史物語作家として光っている。青木牛之助を中心に据えたのがいい。
「青木牛之助物語」とか「青木牛之助伝」と標題を変えていいなと思ったほどだ。
その為には、牛之助の家庭、妻子との関係を描写して欲しかったなと思ったが、これは私の勝手すぎる希望だろう。失礼な!
ご主人は放送関係のお仕事ばかりかと思っていたら、こんな大作をものにするとは、全く恐れ入りました。脱帽します。
来る17日、吉井中学校昭和三十年卒の同窓会が開かれるとか。貴女と同期とは違っていますが、私は喜んで出席の予定です。90歳の先翁になりますと、徒に昔が恋しいばかり。在りし日のやんちゃ坊主やおてんば娘との出会いが懐かしい限りです。もしも貴女がこれらと同期ならば・・・と思いました。
では、めでたくご越年ください。末筆ながらご主人様にくれぐれもよろしくご伝声の程を。


54年前、引揚者と同じ

WKさん(女性・高校同窓生の妻・埼玉県在住) 2000.11.26

「大河を遡る」を読みました。面白かったので一気に読み終えました。
五十四年前の無一文で引き揚げ牟田山の元練兵場に開拓者として入植した頃の我が家の状況を思い出しました。九重高原開拓史の人々よりはかなりましな生活でしたが。
それにしても、勝さんの資料集めとすいすいと読める文章に感心しました。有難うございました。


九重の山並を思い浮かべながら

NKさん(女性・高校同窓生・旧北野町) 2000.12.01

柳坂のはぜ並木の紅葉も素晴らしいですが、今日の朝はひときわ寒さが身にしみてペンをとるのも手が震えております。
先日よりお手紙をいただきましてお元気のことと存じます。
「大河を遡る」ご出版おめでとうございます。やはり実力を発揮なさってすばらしい思い出作り、実績を後世に残され、私たち同級生にも全国に誇れる話です。感激いたしております。
私も、主人たちと退職以来山歩きをいたしておりまして、読むことに万年山、久住山、三俣山、大船、平治岳と、あれよあれよと道中の風景を思い浮かべながら読ませていただきました。そのうち、青木牛之助の辛苦の末の開拓団一同の功績を釘付けになって一気に読みました。
今までぼんやりして遠くの山々に目をやりながら通っていましたが、これからは感謝の気持ちで自然に接していかなければと思いました。どうも有難うございました。
お互いにいつまでも健康でありますことを祈りつつ、日一日と厳しい寒さに向かいます折、ご自愛くださいませ。(九重連山の絵しおりを添えて)


諸先輩の苦難を乗り越えて

白石勝洋さん(元久留米市長) 2000.11.8

拝啓、樹の梢も色づき始め、ようやく秋本番を感じる季節となりました。古賀様におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。また、平素より、市政運営に多大なご協力をいただき、深く感謝いたしております。
さて、この度、お届けいただきました貴殿の著書 九重高原開拓史『大河を遡る』、ありがたく頂戴させていただきます。
これから拝読させていただこうと思っておりますが、私たちのふるさと久留米の諸先輩方のさまざまな苦難を乗り越えて、九重高原の開拓を実現したドラマを前に、今からわくわくしているところです。
お仕事を引退されても、取材や研究に勤しまれ、このようにすばらしい本をおまとめになられた古賀様に対して、あらためて深甚なる敬意を表する次第です。
私も、「美しく心優しいまち・久留米」をさらに磨き上げ、誇りの持てるふるさととして、子供たちに引き継いでいくため、精一杯努力してまいりますので、今後とも久留米市政に対し、ご支援並びにご協力賜りますようよろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、古賀様の今後益々のご健勝とご活躍をお祈り申し上げ、書中をもって、お礼申し上げます。敬具


高校時代の登山を思い出す

HKさん(女性・高校同窓生)  2000.11.19

2000年も二ヶ月足らずとなりました。ご無沙汰しています。この度はご出版おめでとうございます。
早速買い求め一気に読んでしまいました。恥ずかしながらこのお話全然存じ上げませんでした。
本を読みながら、高校1年のときI先生と豊後中村より飯田高原を経て黒岩山あたりに登山したことを思い出しました。本当にいい勉強をさせていただき有難うございました。これから寒くなります。くれぐれも健康にご留意下さいますよう。


資料を忠実に追う

IKさん(男性)

大著「大河を遡る」出版おめでとうございます。
早速購入して吉田十四雄「人間の土地」や北壮夫「輝ける碧き空の下で」などを思い浮かべながら拝読いたしました。淡々とした筆致で、資料を忠実に追って書かれているので、文学的装飾は少なくても、私が国内外各地で会った開拓者の話どおりだなと感銘を受けました。
今後とも隠れた郷土史の公表にご活躍ください。


地元で感銘

SFさん(男性・千町無田住民】

「大河を遡る」を読んで、大変感銘を受けました。私たち町民劇場も朝日長者物語及び「風は歌う」の公演を無事に終わりほっとしているところです。
今後のご活躍をお祈りいたします。



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