マニアック・コップ2
MANIAC COP 2
米 1990年 88分
製作 ラリー・コーエン
監督 ウィリアム・ラスティグ
脚本 ラリー・コーエン
出演 ロバート・ダヴィ
クローディア・クリスチャン
ブルース・キャンベル
ローレン・ランドン
レオ・ロッシ
ロバート・ツダール
「B級映画の続編に面白いものなし」は世の常識であるが、本作はその例外だ。むしろ前作よりも面白い。支離滅裂度も5割増しだが、それでも観客をグイグイと引き込んで行く手腕はさすがラリー・コーエンである。
前作で退治された筈のゾンビ警官が生きていた.....というのは続編のお約束だが、そこはコーエン、前作のプロットをただなぞるだけのような真似はしない。前作の主人公=ブルース・キャンベルを冒頭10分であっさりと殺し(本当に彼は何のために出演したのか判らない)、ハードボイルドの渋い刑事=ロバート・ダヴィにバトンタッチ。ところが、彼はほとんど活躍せず、物語をリードするのは中盤から突如として乱入してきた連続殺人犯だったりするのだから驚いてしまう。
つまり、こういうこと。ゾンビ警官は偶然に出会った連続殺人犯と意気投合。刑務所に乗り込んで死刑囚を解放し、国家転覆のために共闘しましょうってな壮大なスケールへと転がって行くのである。あまりの無軌道ぶりに呆れてしまった。
「イヤねえー、ラリー・コーエンって支離滅裂で.....」。
「そこがいいんじゃない!」。
その通り。ラリー・コーエンはそこが面白いのである。
↑キチガイおまわりは益々腐敗し、風格が増す。
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