狂気のいけにえ 英国 1972年 96分 |
『姿なき殺人』を紹介するためにいろいろと調べていたら「英国のマリリン・モンロー」ことダイアナ・ドース(左写真)が本作にも出ていることを知り、「あっ、そう云えば、これ、持っていたっけ」と「未見映画格納庫」から引っ張り出して、ビデオデッキに入れる。 「うっひゃあ、でぶりんぐッ」 『早春』の頃より更に太ってないかい?。もう一度見せるけど、これだよ、これ。 ディヴァインと見紛うような見事なボデ腹だ。ところが、彼女がしゃべり出すと、これがなかなか愛嬌があってキュートなのよ。モンローよりも演技派だったかも知れない。だって、モンローが生きていたら『早春』のような色情狂のおばちゃん役を嬉々として演じたとは思えないもの。 さて、肝心の本編だが、これが実にたわいのない「強欲親父大暴れの巻」である。 で、我らがダイアナ・ドースはといえば、叔母さん殺しのアリバイに利用される元恋人のおばちゃん役。どうでもいいような役だが、彼女が出てくると画面が和み、単調な物語のアクセントになっている。流石である。 |
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