ハーレム街の首領 米 1973年 95分 |
主演のフレッド・ウィリアムソン、監督のラリー・コーエンの二人にとって出世作となった『BLACK CAESAR』の続編である。 ラリー・コーエンはこの後に『悪魔の赤ちゃん』を発表。以降、ホラー路線を一直線に突き進むことになるので、出世作が黒人映画というのは意外だった。その興味から観たのであるが、これがもうてんでデタラメ。「奇想の作家」として知られるコーエンではあったが、ここまでデタラメだともはや弁護できない。かなりの高得点で「最低映画館」に殿堂入りする作品である。 まず、冒頭。前作のヒロインだったグロリア・ヘンドリーがいきなり裏切り、そのために命を狙われる主人公。半死半生で親父のもとに逃げ込み、 デタラメにもほどがある。 なお、極道へと引きずり込まれる親父に扮するのは『007死ぬのは奴らだ』の義手の殺し屋、ジュリアス・W・ハリス。ハーレムの顔役になってからの貫禄はなかなかのもので、彼を見るだけでも本作を見る価値はある。 |
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