クララ
Nipponham Fighters
V.S
Orix BlueWave
2002.4.4 Thu.
パ・リーグ公式戦
Fs-BW 3回戦[東京ドーム] 観衆:10,000人
5x-4
TN
1
2
3
4
5
6
7
8
9
R
BW
0
0
0
0
0
0
0
2
2
4
Fs
3
0
0
0
0
0
0
0
2X
5

W井場1勝1S L大久保1敗 HRセギノール2(2)



-STARTING MEMBER-
Fs
 
BW
1
井 出
塩 崎
2
金 子
大 島
3
小笠原
4
オバンドー
シェルドン
5
クローマー
セギノール
6
田中幸
進 藤
7
野 口
葛 城
8
木 元
佐 竹
9
實 松
三 輪
P
関 根
金 田

2日の生観戦で勝利、3日は観に行けなかったがオバンドーの満塁弾、オガ2発、
木元プロ入り1号、ひちょり1号の5アーチで12-3と大勝。
シールバックに続き、今季から先発に回ったミラバルが勝ち投手となり、チームも福岡の連敗を帳消しにして今季2勝2敗となった。
グロス以降パッとしなかったFsの外国人投手たちだが、今季はちょっと違うかも。

パッと、というとパット・フリューリーだ(笑み)
当初クローザーとして予定していた新外国人投手だが、オープン戦で結果が出ずに二軍行きが決まった。
この一人の穴が、実にいい循環を生んだ。
これにより、好調を維持しているミラバルが先発要員として一軍決定、ところてん式に金村が先発からセットアッパーへ、
井場がセットアッパーからクローザーへと働き場を変えた。
オープン戦で調子が上がらなかった金村を後ろに回したことについて、浅野コーチはこう言っている
金村の先発15勝よりも、チームの30勝」
と。金村には中継ぎで30の勝利に絡んでもらう、ということだが、金村って過去年間9勝が最高なんだよね。
2ケタすら勝ったことないんだけどなぁ、浅野さん。
とにもかくにも、芝草ノリに負担が大きかった昨年に比べれば、金村佐々木が後ろで使えるのは大きいということ。
ノリにはしっかりケガを治してから戻ってきてもらいたいところ。それまでは柴田がいる。
フリューリーは「欠ける」ということでチームに貢献したと言えよう(笑み)
 

さて、先発は関根金田。ともに肩ヒジに爆弾を抱えている、エースになりきれない二人。
どちらかというと登板間隔が長くなりがちなタイプである。
 

球場へ入ると、1回裏が始まったところ。
それにしても、おとといとは対照的な客の入り。とても試合をやっている状況の人数ではない。
オリックスの応援席のあまりのガラガラ加減を間近で見ようと、試合を観ながら球場のコンコースを歩く。
クローマーが二死一・三塁からライトへ抜けそうな当たり。セカンド・大島が追いついたがこれが内野安打になって1-0
これを見たのはライトのポール際。応援席は盛り上がっている。そしてバックスクリーンの後ろを通り、レフトスタンドへ。
ユキオが放った当たりはライトのライン際へおっつけたヒット。これで2-0

このシーンにレフトスタンドはほぼ無反応。っていうか、一人で来ている客の多さに驚く。
Fsファンがあんまりファンの数の話をするべきじゃないかもしれないが、
東京のオリックスファンはそう簡単には見つからないくらいの数なんだろう。
ファン同士で連れ立って東京ドームのレフトスタンドに…っていうことが簡単に実現できないんだと思う。
昨今は私も含め、ネットを通じてファン同士の交流が広まることが多いのだが…。
30代くらいの男が「かねだがんばれー」と聞こえない声で叫んでいた。やっぱり連れはなし。
イチローがケガで欠場している日のオリックスの外野スタンドは悲惨なものがあったが、今やそれが常になってしまった。

レフトすたんどだけがそんな状態ではない。この日はスタンド全体が真っ青…つまり座席が露出されている部分がほとんどなのだ。
コンコースにも人影まばらなのに、内野の各通路に一人ずつ係員がいる。これも相当な人件費がかかる。
「これじゃ札幌に行きたいって言いたくなるかもなぁ…」
夜の東京のド真ん中でプロがこんな少ない観衆で試合をしている空しさを感じつつ、三塁側スタンドへさしかかる。
野口があわやスタンドインかと思われたツーベースを放ち、クローマーに続きユキオが長駆ホームイン! …と思いきや、タッチアウト(笑み)。
私も大分ホームに近い三塁側通路にいたので、アウトになった瞬間をまじまじと見ることができた。3-0として1回を終わる。

内野席に腰を落ち着けた途端、試合は膠着状態。投手戦になる。
関根はスライダー、金田はスローカーブを主体にどんどん打者を討ち取っていく。
5回まで関根が7奪三振、金田は2回に三者三振を奪った。

6回表。なんと浅野コーチ登場。投手交代である。代わりに出てきたのは金村だ。
5回を7奪三振無失点の先発投手を引っ込めるということは、どう考えてもケガである。
ところが、私の回りのFsファン仲間はこう言う「次回の関根がカモにしているロッテ戦に備えてだろう」と。
ちょっとのピンチでもすぐ投手を代える昨今のプロ野球。シーズン序盤、無駄な中継ぎの起用はしたくない。
先発が無失点で好投しているなら、行けるところまで行かすのがセオリーってもんだ。
後でわかった話だが、太ももだったか、脚に違和感が出たため降板したとのこと。そりゃそうだよな。

極端な例。昨年の日本シリーズ第5戦で近鉄の先発パウエルが1イニングで代えられてしまった。
ヤクルトホームなのでDHがなかったため、2回表に走者を置いて9番に回った近鉄は迷わず代打を送ったのだ。
これを見てテレビ中継ゲストの野茂英雄が「(先発を1回だけで代えるなんて)こんなの野球じゃない!」と言い放った。

先発というのは試合を作っていく役目を任されているわけであり、
よくベテラン先発投手を4回で引っ込めた監督が「あいつはよく頑張った」なんてコメントすることがあるが、そういうのは大嫌いだ。
ま、それぞれの事情があるんだろうし、私もタダの傍観者だから言いたい放題なんだけど。
 

期せずして金村-金田キンキン投げ合いの再現となった(笑み)
完投の希望は薄い関根の先発だっただけに、金村も早めの準備をしていたのか、6・7回は外野に飛ばさせず6者凡退に斬った。
金田は6回をやはり三者凡退に斬ったが、7回裏・井出がヒット、オガに死球を与えたところでいきなり交代。
開幕4連敗のチーム。打線の援護がまったくないままだった。球数制限もあっての交代なんだろう、ちょっとかわいそうだ。
後で調べたら104球。冒頭に書いたとおり、関根同様、ケガを抱えている投手はこうして球数が交代のメドになるのだ。今回は100球だったと伺える。

7回裏二死一・二塁のこの場面。オバンドーを迎え、3点ビハインドながら、オリックスはセットアッパーの山口を投入してきた。
おととい逆転を許して敗戦投手になっているのだが、あえて投入してきた感じ。
無鉄砲な豪速球をドカンとスタンドイン…の理想は実現できず、オバンドーはセカンドゴロに討ち取られた。
試合はあい変わらずFsのスミ3のままだ。

8回表、ついに動き。3イニング目の金村が疲れを見せ始めた。
6番・藤井を外し、シェルドンをDHにして、サードでスタメンの進藤が振り逃げで出塁。
葛城もライト前ヒットで出たところで、8番・佐竹には当然藤井が代打で起用された。
口がすっぱくなるほどここでは何度も書いているが、とにかく東京ドームでのピンチで迎えた藤井は「ホームラン」の印象が強い。
藤井も今季はなんとかクビがつながったようなもの。スタメンでも結果が出ず、こうして右投手でも外れるようではツライところだ。
そんな危機感からか、藤井の当たりはセンター前タイムリーヒット。3-1
Fsファンからすれば「一発じゃなくてよかった」と逆にホッとした場面だ。
途中出場の日高が送った後、1番に帰って塩崎がサードゴロ。この間に葛城生還で3-2とされる。
大島はスイッチなので、左投手に代えることもなく、金村は試練の続投。しかし大島を歩かせてしまった。
ここで打たなそうでチャンスにはよく打つ。そののあたりはユキオの前に転がるゴロだった。
昨年までのノーマル人工芝なら、この当たりはユキオの頭を越えるバウンドになっていたが、今年は真正面に落ちる。
というわけで、サードゴロで3アウト。金村はヘロヘロだったが、なんとか関根の勝ちの権利は守った。

観ていて「この展開だとヒーローインタビューは誰なんだろう?」って話題になった。
関根のケガの話はこのときは聞いていないが、どうも関根だともの足りない。
1回のタイムリーを打ったユキオなり野口なりか。偶然にも8回裏は1回にタイムリーを打った3人・クローマー(内野安打)、ユキオ野口だ。
「この辺で誰か一発打って、文句なしのヒーローインタビューになるんじゃないの? 世の中はそういう流れになってるもんだ」という私の意見。
しかし8回裏は山口にスッパリ斬られて三者凡退。誰も抜きんでた印象がないまま、1点差で9回を迎える。

9回表は当然、クローザーの井場の登板。
結果を知ってるから書いているわけではないが、1点差の井場は多少不安がつきまとう。
昨年もミラバルが抑え失格になってから井場が半クローザーの形になったものの、セーブは4つだけ。
交代完了が24試合もあったのに4セーブだけだから、いかに僅差リードでの登板がなかったかがわかる。
または、僅差でも打たれて負けているかだ。

打順は4番・シェルドンから。そのシェルドンはレフト前ヒットで出塁。
バッターはおとといの試合の観戦記に書いたとおり、私が勝手に怖がっている5番・セギノールだ。
「もしかしたら、ここでセギノールに逆転弾を浴びて、裏にサヨナラでそのヒーローがインタビューでは?」という私の意見。
怖がって観たおとといは打たなかったものの、前日完璧な当たりの1号アーチを放っている。

さぁ、勝負。井場の球をこすったようなセギノールの打球はグングンのびてレフトスタンドにドッカーン!
力で持って行った一発だったが、それよりも私の予言が今年も当たってしまったのがオドロキだった(笑み)。
仕切直し後進藤をショートゴロ、葛城、代打早川は連続三振に斬ったが、井場にはやはり1点差は重かった…。

9回裏・クローザー大久保登場。あまりにも出番がなく、前日ちょっとだけ投げたので、連投ということになる。
先頭は木元の守備固めでセカンドに入っている古城。とくに代打もなく、ベンチはそのまま古城を打席に送ったが…イマイチ心許ない。
今季1打数無安打の古城だったが、打ち負けてバットを折ったのが幸い、セカンドとセンターの間にポトリと落ちるラッキーなヒットとなった。
實松がしっかり送ったあと、井出にはストライクが入らずフォアボール。
迎えるは金子。この日はピッチャーの前に打つのがやっとなバッティングで制裁を欠いている感じだった。
一死一・二塁。長いのがある上田を代打に送ってもいい場面だったが、その気配なく金子が打席へ。
追い込まれるのが早かったが、そこからファウルで粘る粘る。っていうか、あんまり前へ打つ気持ちが見えてこない(爆み)
とりあえず来た球をバットで払っている感じ。金子ってそういうふうに見えちゃうんだよ。マジで。

しかし、粘った甲斐があった! おっつけた当たりはライトへ鋭いヒット! 古城が二塁から生還して4-4の同点だ!
さすがにこの場面は鳥肌モノだった。あんなにやる気が(見た目)感じられなかった、あんなにインポテンツだった金子が(爆み)
まさに「たった、たった、クララが勃った!」な心境である。
たったの漢字がちがう? いや、これで合ってるのです(爆み)

一死一・三塁となって迎えたオガは満塁策で敬遠。次はオバンドーなのに…あんなにでっかいのがネクストにいるのに見えないのかなぁ。
もう大久保も打たれたらあきらめるしかない状況になった。渾身のストレートをオバンドーが三塁線へ強いゴロで弾き返した!
そこには進藤! しかし弾いた! ボールは高く弾む間に井出が生還。5-4でサヨナラエラー勝ちだ!!
 

ヒーローインタビューはもちろん金子。あの金子があちこちに手を振って喜んでいる。
「オレが、オレが、と出ていく性格ではないんで、とにかく小笠原さんにつなげようとだけ思っていました」
とコメント。…わかってんなら、その出ていかない性格を直してくれよ! と聞いたFsファンみんなが思った瞬間だった。

結局「セギノールに逆転弾、その裏サヨナラで」という私の予言が的中した。
金子のヒーローインタビューだって誰ひとり文句のない人選だ。
よく「野球は筋書きのないドラマ」というが、筋書きはきちんとできているものなのだ。

試合後の石毛監督のコメントは「抑えの切り札が打たれて、守備のスペシャリストがエラーしたんだから、何も言うことはないよ」ということだった。
石毛監督の頭の中の筋書き通りにはいかなかったわけか…。

これで3連勝。シーズン3勝2敗といい流れに持ってこれた。
私が観に行けば負けない伝説(オープン戦2戦2勝、公式戦2戦2勝)も続いているし。よかったよかった。
井場が正味のクローザーになればもっと安心して観に行けるぞ。

【●●●今季観戦通算 2勝 勝率1.000●●●】



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