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湘南軌道を歩く  二宮側へ再訪4

 最後に、二宮停留所について。
 ご指摘の「二宮停留所」というのは、湘南軌道本社の位置を指しているようですが、諦めつつも訪れたところ、本社の建物は現存していました。(下の三つの写真)
 『ふるさと見つけた軽便鉄道 秦野の軽便鉄道小史』ほか、いくつかの資料に、当時の本社=二宮駅の写真が載っているのですが、店として使用されてはいるものの、当時の写真と比べて、はっきりそれとわかります(これは『鉄道廃線跡を歩く 2』にも取材時の写真が載っているのとほぼ変わりありません)。
 町のIT情報館の建物は、その湘南軌道本社屋の隣、JR二宮駅側にあたります。そこに以前、何の建物があったのかは私にはわかりませんが、湘南軌道関係のものがもうひと棟あったということでしょうか・・?

 当時の写真で見ると、軌道は秦野方面から来て、本社前で左へカーブして終点、ということだったようですが、実は現在のJR二宮駅北口まで貨物用のレールがもう一本伸びており、貨物用ホームがあったようです。(一番下の写真参考)

 以上、自分なりに調べ、歩いてみましたが、推測も多くあいまいです。もっと詳しいことをご存じの方、「それは違うのではないか」など、ご指摘がありましたらお知らせ下さい。(2004年2月訪問)

反対側の秦野方面も再訪しました。こちらへ→


(湘南軌道本社屋をIT情報館側から見る)


(正面の壁面は黒ずんでいるが、昔のままという雰囲気)


(本社の建物を後ろから見た所。二階の窓の形は昔のまま)


(JR二宮駅のホームより。この辺りに貨物駅のホームがあったらしい。『二宮町郷土誌』口絵ページに写真があります)