主な称号
力の主人、敵を打ち破るもの、天空の主人、祈りを聞くもの
主な信仰
アナトやアスタルテ、バアルらがウガリット神話からエジプト神話に導入されたのと同時期に、他民族の移住とともにエジプトに入ってきた神。
もとはエジプトの東の国境周辺に住むセム系遊牧民、アモリ人(アムール人)の神。外来の神のため、エジプトの神が持つことはあまりない戦斧や投擲武器などを装備し、一見して外国人と分かる姿になっている。また、額にヤギのついた特徴的なハチマキもチャームポイント。
嵐、雷の神で、アモリ人にとっては主神だが、あまり雨の降らないエジプトでは雨をもたらす恵みの神ではなくなってしまった…という、バアルと同じ悲しい運命を辿った神様だ。旧約聖書においては、天変地異をもたらす悪魔として描かれている。エジプトでは
カデシュの夫とされ、戦いの神としての側面が強調された。
エジプトでは固有の聖域はなく、エジプトにおいてアモリ人が住んだ地域で信仰されていた。
神話
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聖域
本来の聖域はビブロス、キプロス島
エジプトでは、上エジプト第20ノモスの「レシェフの谷」
その他、アムル人の移住した地域
DATA
・所有色―赤
・所有元素―大気、火
・参加ユニット―異種混合三柱<ミン、レシェプ、カデシュ>
・同一化―なし
・神聖動物―なし
・装備品―棍棒、盾、槍、投げ石など