主な称号
男女の食卓を満たすもの(食われてんじゃん!)
主な信仰
ウシル・ヘプゥ(オシリスの牡牛)とも呼ばれる。
最初のhと次のpをどう読むかで、「ハ」「ピ」か「ヘ」「プ」ゥになる。最初のh音はのちに発音されなくなったらしく、ギリシア時代に入ると「アピ」と呼ばれていた可能性がある。「アピ」にsをつけたものがギリシア語の名前「アピス」というわけだ。
(※ここらへんは推測なので、定かではないっす。)
アピスはプタハ神の聖牛とされ、特別なしるしを持つ牛が選び出されて神殿に捧げられたものを指す。古代エジプトにおける聖牛信仰の中で、最も盛んだったものとされる。
特別なしるしというのは、体毛は黒だが額に白いしるしがあり、背には鷲に見える模様があり、尾は二本に分かれていて、舌の上にはカブトムシのようなものがある、…といった具合だったらしい。(Byヘロドトス)
アピスは天より下り降りた光が雌牛を孕ませて生まれるもので、アピスを出産した牛は、以後、別の子を孕むことは許されないと信じられていた。
アピスは厳密には神ではない。「神官」はおらず、「世話役」と呼ばれる人々がいたのみである。牛は牛らしく牛として大切に飼われ、死ぬとミイラ化して聖堂に埋葬された。または25歳に達すると殺されたという。アピスをミイラにするためのミイラ台は、プタハ神の本拠地、メンフィスでみつかっている。尚、聖なる牛のミイラをおさめる施設は「セラペウム」と呼ばれ、サッカラで見つかっている。
プタハ神の聖なる獣とされたことから、ことにメンフィスでは厚遇されたらしく、雄牛アピスのための「ハレム」もあったらしい。
神話
・のちにプタハ、オシリス、ソカリスが冥界三柱神ととして同一視されるようになると、アピスもオシリスやソカリスのパシリを勤めるようになった
・聖牛なので実際に食べられたわけではないがようだが、神々の食卓にのぼることは想定されていたのだろう。肩書きがまんまである。
ヘロドトスの説によれば、実際に神々への捧げものとして殺されていたともいう。
聖域
飼育地はプタハの聖地メンフィス。死後埋葬されるのは、その対岸にあるサッカラの地下墓地である。
DATA
・所有色―
・所有元素―
・参加ユニット―
・同一化―
・神聖動物―
・装備品―