北欧神話−Nordiske Myter

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幸薄いヘズに花を持たせてやろう計画。


※本によって名前の書き方がまちまちなこの人ですが、正しい発音は「ヘズル」だという意見もありました。
バルドルは最後のルを発音するのに、ヘズルのrは発音しないのはおかしいだろう、とか。
(通常、名前の最後のrは発音しない。)

自分の趣味により、儚げなら芯は強い若者、という設定になりました。ニヤリ。

 読み方は、「ヘズ」「ホズル」「ヘズル」等、色々。面倒なのでヘズにしてみた。

 好き勝手やってる北欧神たちの中で、やたら不幸なメに遭ってしまうヘズ。スノリエッダによれば、「戦神」なのに「盲目」だとか。しかもロキに唆されて兄・バルドルを誤って殺害してしまったとな…?

 おかしいぞ。

 スノリエッダではロキが唆したことになっているが、それ以前の話じゃ、バルドル殺害にロキは関係無かったんだ。ヘズだって、そんな馬鹿じゃないだろう。だいたい、戦神なのに盲目って? それじゃ戦えないじゃん。
 そこでオレは考えた。

・ヘズが盲目になった原因はバルドル。→だから恨みがあった
・常に優秀な兄と比べられるのが密かに嫌だった。→無知・無能ではない

 実はさ、バルドルが100パーセント被害者で、ヘズがロキに騙されたお馬鹿さんだっていう見方は、間違ってるのかもしれない。ゲルマンな奴らが、そんな軟弱者なハズ、ないよねえ…。なんて。

ネタメモ→「ヘズは何故バルドルを殺したのか」
小ネタ→「腐っても戦神」 


【神様データ】

Höðr(古ノルド語)  Hod (英語)

主属性; 戦神。名前の意味は「戦」。
その他の役割;
スノリによれば「盲目」。目が見えなかったにも関わらず、ロキに渡されたヤドリギの枝で兄を一撃。殺してしまう。
そのためオーディンは、ヘズを殺すために新たな息子ヴァーリをもうけた。
バルドルの死は「神々にとっての大きな損失」であり、「ラグナロクの予兆」でもあったという。
*ロキとヘズは仲良かったのか?
*オーディンはそんなに息子を恐れていたのか。嫌いだったのか?
*ヘズは本当にロキに騙されただけなのか?
*なぜ戦神が盲目なのか? ヘズが他の神々から仲間はずれにされていた理由は何なのか?
などなど、この神話には疑問点が多く、解釈も人によって分かれるところだ。

家族関係; 父/オーディン 母/フリッグ 兄/バルドル
住居; 不明
持ち物; なし
補足; 「ベーオウルフ」にも、弟が兄を射殺してしまうという話が出てくる。ベーオウルフの叔父ヘレベアルドは、その弟ヘスキュンの放った矢に当たり、誤って殺されてしまう。だが、彼らの父(ベーオウルフの祖父)レーゼルは、オーディンのように、息子の復讐を息子に求めることはしなかったようだ。


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