■シャルルマーニュ伝説 |
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LA CHANSON DE ROLAND
◆「ロランの歌」とは? …
「ローランの歌」と書かれている場合もある。ロランはシャルルマーニュの甥、オルランドゥのフランス語名。カタカナ表記だと全然似てないが、綴り自体は「ローランドゥ」なので、実はそれほど掛け離れてはいない。
簡単にあらすじを言うと、シャルルマーニュがイスパニヤに侵攻し、マルシル王を追い詰めた際、奸臣ガヌロンが裏切ったことにより、右腕となるロランと、その親友オリヴィエが戦死するという悲劇的な物語である。
が、悲劇とは言いながら、ツッコミどころは満載。さすがシャルルマーニュ伝説、ツボは決して見逃さない。
◆歴史とのリンク …
シャルルマーニュ伝説の特徴は、とかく事実を不自然に誇張したがると、いう点にある。まぁそれ言っちゃうと叙事詩なんてやつはほとんどが歴史ファンタジーなんですが(笑)
イスパニヤ侵攻自体は歴史的事実で、この戦いからの帰還途中、ピレネー山脈のロンスヴァルで何人かの部下が命を落としているのも事実だが、規模や時期、登場する人物には、歴史的な正確さはほとんどない。イスパニヤ侵攻は8世紀の出来事だが、「ロランの歌」が書かれたのは、最古の写本で11世紀半ば。詩人は歴史を記録したかったわけではなく、過去の偉大な王であるシャルルの業績を派手に称えたかったようである。
◆あらすじ …
この物語には、本来1から291までのパラグラフ番号がついているが、面倒なので端折った。
オックスフォード・ボードレイアン・ライブラリー所蔵写本を底本とした和訳から。
あらすじ1/2/3
◆ポイント解説
・「ロランの歌」と「ロンスヴァルの血戦」比較
・ヒゲにこだわる男たち
・異教徒に対する誤解っぷり
・「12人衆」とは?
◆おまけ
・ロランの歌に見る主人公考察
使用和訳;筑摩世界文学大系10 中世文学集 筑摩書房 昭和53年 第三版