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蛇女の脅怖
THE REPTILE

英 1966年 90分
監督 ジョン・ギリング
脚本 ジョン・エルダー
出演 ノエル・ウィルマン
   ジェニファー・ダニエルズ
   レイ・バレット
   ジャクリーン・ピアース


 ユニークな蛇女の造型が余りにも有名であるが、作品的には赤点も赤点のコンコンチキ。『吸血ゾンビ』と抱き合わせで撮っただけあって、セットからロケ地に至るまでまるで同じ。物語までほとんど同じで、一卵性双生児の如くである。当初は『吸血ゾンビ』との2本立興業が予定されていたが、「さすがにそれはヤバいだろう」と分離されて上映されたという曰く付きの作品である。

 試みに『吸血ゾンビ』との物語上の類似点を列挙してみよう。

01 英国コーンウォールの寒村で、謎の怪死が相次いでいた。
02 ロンドンから主人公がやって来るが、村人たちに毛嫌いされて難渋する。
03 主人公は怪死事件の調査を始め、挙げ句は墓荒らしまでする。
04 主人公は命を狙われる。
05 事件の張本人は村の有力者で、原因はスーパーナチュラルなものだった。
  (ハイチのブードゥー教、またはボルネオの蛇神教)
06 張本人の屋敷が焼けて、めでたしめでたし。

 本当に判で押したかのようにそっくりであり、監督が「最低の脚本だった」と述懐するのもむべなるかな。しかし、脚本家はハマーの有力プロデューサーなので、文句を云えないのが、雇われ監督の辛いところだ。

 なお、本作の蛇女は抱腹絶倒の最期を迎えるのであるが、それが如何なるものであるかは、各人が確認して頂きたい。(ヒントは写真下)。


関連作品

吸血ゾンビ(THE PLAGUE OF THE ZOMBIES)


 

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