あれは誰だ 誰だ 誰だ
あれはデビル デビルマ〜ン デビ〜ルマ〜ン
裏切り者の名を受けて すべてを捨てて戦う男
デビルアローは超音波 デビルイヤーは地獄耳
デビルウィングは空を飛び デビルビームは熱光線
ああ〜熊の力〜 身につけた
正義のヒーロー デビルマ〜ン デビルマ〜ン
(これは替え歌と言うより勘違いでありまして、子供の頃「悪魔の力」と言う部分を「あ〜熊の力」だと思っていた奴がいたんですよ。まあ、小学生の頃ですから悪魔がデビルである事を知らなくても仕方が無いとは思いますが、熊の力はないだろう。確かに熊って力は強いけど、それを身につけたところでデーモン一族の巨大な妖獣たちを倒せるはずはない。ちょっと考えれば分かりそうなもんだけどねえ)。
第5話 ふたたびの.....
オナニーが見つかりそうになって慌て優香宅から逃げ帰ってきた毛太郎とピン子は、新たなむしゃぶろう殺害計画を練り始めていた。
「お前の所為だぞ、本当にもう」。
「すみませんねえ」。
「全くだよ。あの日以来優香ちゃんは怖がって部屋から出ないそうだよ。覗き魔に狙われてると思っているだろうからな。この状況じゃあ『乳首に毒を塗ってくれ』とは頼めないぞ」。
「申し訳ありません。一体私どうしたら良いんでしょう。めそ、めそ.....」。
「これこれ泣くな、いい年してみっともない。まあ、しょうがない、もう優香は諦めて誰か他の子を探そう。良い乳している女の子は他にもオッパイ、いや、いっぱいいるんだから」。
「誰かお心当たりでもありますの?」。
「心当たりと言うわけでもないが、隣町に最近巨乳で話題のカワイ子ちゃんがいるそうな。確か名前は、小池.....、小池、何とかって言ったな」。
「ああ、小池朝雄」。
「馬鹿、それはコロンボの声やってるオッサンだろ。誰が小池朝雄の乳首にむしゃぶりつくんだよ。だいたいもう死んでるし」。
「ああ、そう言えば死んでた」。
「まあ、例えば他にも、この川を三里ほど上流に行った村に乙葉と言う名のこれまたオッパイの大きい美少女がいるそうな」。
「ああ、知ってますその子なら」。
「おお、知っとるか」。
「三平さんの娘でしょ」。
「何だ?」。
「みどりちゃんの妹で、この前、小朝と結婚した」。
「お前それは泰葉だろ。俺の言ってるのは乙葉」。
「ああ、わかった、わかった」。
「本当に分かってんのか?」。
「わかってますよ、本当に。あれ?、でもその人もう死んでるんじゃないですか?」。
「ええ、死んでないだろう」。
「死んでますよ、5、6年前に」。
「誰だそりゃ」。
「音羽信子でしょ」。
「音羽じゃねえよ、乙葉!」。
さてさて、むしゃぶろうであります。主人公のわりには出番が少なくて最近退屈しております。河原で一人ボーッとしておりました。そこに、色の浅黒い、背のひょろりと高い男がやってきました。なんとも不気味な雰囲気を醸し出しながら。どうやらその男、むしゃぶろうの事をよく知っている様子。
「おい、そこにいるのはオッパイ小僧だな。へへ、へへへ.....」。
「なんだお前は」。
「今日はオッパイにありつけないんで拗ねてたのかな」。
「無礼な奴だな。何者じゃ、名を名乗れ」。
「ほお〜、名前を聞きたいのか」。
「言え」。
「聞いて驚くなよ」。
「さっさと言えよ」。
「私の名は、ウサマ・ビンラディン」。
「何っ!?」
つづく
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