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時の話題2007-5
LAST UPDATE 2008-03-19
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今月の目次
◇印は《日々雑感新掲示板》より転載
改憲国民投票で「ノー」と言える市民(07/5/31) ◇二人の死(07/5/28) ◇奈良県障害者スポーツ大会(07/5/27) ◇タミフルとラムズフェルド(07/5/26) ◇高教組在日外国人教育推進委員会(07/5/24) ◇奈良県外教第18回総会(07/5/22) ◇列車内の強かん事件(07/5/15) ◇国民投票法可決(07/5/14) ◇自己申告シート(07/5/10) ◇エキスポランドと競争社会(07/5/8) ◇奈良県外教第147回在日外国人生徒交流会(07/5/4)


【改憲国民投票で「ノー」と言える市民】vol.382《新掲示板レスより》
◆今、日本の論客の中では、斎藤貴男がお気に入りなんですが、彼もいうように、改憲によって何がもたらされようとしているかを考えれば、アメリカ式二極格差社会であり、戦争という大金儲けを巧妙強引に正当化し、従順な兵士や労働者を大量に産みだし、非人間的な競争で大局を見失わせることでしかないと、僕も思います。
 社会装置としての改憲によって、反戦という当然の価値よりも、目先の生活のために軍務につかざるをえない階層が日本にも形成させられるのではないか。
 その結果、市民の暮らしがあらゆる面で壊され、経済格差が拡大固定化するという、末恐ろしい流れが固められつつあるということでしょう。
立法のみならず司法も行政も、財界もマスコミも右向け右の様相です。
女王の教室じゃないけど、「いい加減に目覚めなさい」。そして国民投票法による改憲国民投票で「ノー」といえる市民を増やしていかねばと思いますね。
 現行憲法の格差固定的性格が解消されるならまだいいんですけどね。(雑感(RA)さんへの掲示板レス、07/5/31)[→5月目次]


【二人の死】vol.381《日々雑感より》
◆ZARDの坂井和泉さんが闘病中の病院で非常階段から転落し脳挫傷で亡くなった。数々の名曲を残した彼女に励まされた人は多いだろう。彼女は自分自身を励ます意味でも曲を書いてきたのではないかと想像しているが、kurochanもまた、彼女の曲をずいぶん聞いてきいて力をえてきたように思う。病気と闘っている最中のまさかの事故死とはあまりに悔しいが、彼女が残した名曲はこれからも多くの人を励まし続けるだろう。合掌。
 松岡農水相が自殺。事務所費をめぐる疑惑は首相のガードもあり明らかにされずじまいだが、松岡氏自身は閣内でどういう追い詰められ方をしていたのだろうということも気掛かりだ。松岡氏の真情は分からないが、政治家どころか人間としてのとして命を絶つほどの無念があったのなら、是非ともそれをぶちまけてほしかった。年金記録が消失するという、社会保険の信用の根幹を揺るがす、絶対に言い訳なでできない不祥事と合わせ、政治不信がますます高まるだろう。(1025、07/5/28)[→5月目次]


【奈良県障害者スポーツ大会】vol.380《日々雑感より》
◆今日は、奈良県障害者スポーツ大会陸上競技の部の競技役員。少々のトラブルあり。趣旨をふまえて柔軟に対処するとしても、「一生懸命に取り組んできた」といって特定の誰かのためにルールを曲げることは、「障害者への見せかけ(嘘)のやさしさ」であり、言った者勝ち、組織力勝ちを助長し、不公平を生み出す元となる。一般に、我が子・我が生徒可愛さからくるごり押しは、誰の為にもならないのだ。これとは別に、プログラムへのレーン表示を提案。特に、セパレートの200で、欠場者がいて、複数種別の同時スタートだったりすると、レーン指定がその場の判断にならざるをえない場合があり、コース侵害をチェックする監察係や着順判定の決勝係に混乱をもたらすと思ったからだ。その旨の提案をすると、それ以外にも、事前のレーン指定をすることで、各養護学校や施設等での事前の準備がしやすいだろうという意見があり、来年からはレーン指定や急な複数組の合併レースを避けることになりそうだ。今日コール漏れをした選手は、是非来年その雪辱を果たしてほしい。(1024、07/5/27)[→5月目次]

【タミフルとラムズフェルド】vol.379《日々雑感より》
◆タミフルが売れればラムズフェルドが儲かり、タミフルの国家備蓄はブッシュ演説に起因する。しかもタミフルは、特定の型のインフルエンザの感染初期段階の解熱効果しかない上、世界の8割を消費する日本では50名以上が命を落としている。週刊金曜日が5/25号で記事を載せたが、大手マスコミは頬かむりを続けるつもりだろうか?いたるところに一握りの権力者のための情報操作があり、まるでざるの目のように庶民の富と自尊心が吸い取られてゆく構造。景気回復基調といっても、役員報酬のみが増加しているという、この単純な統計数値すらマスコミは日々のニュースに埋もれさせてゆく。「賢い消費者、目覚めた市民」を意識して生活してゆこう。(1023、07/5/26)[→5月目次]

【高教組在日外国人教育推進委員会】vol.378《日々雑感より》
◆試験最終日、午後は訳あって生徒と除草作業。夜は奈良高教組の在日外国人教育推進委員会。議論・話題は尽きず、三時間半。人権教育推進の運動的展開を様々に議論。多くの示唆を得た有意義な時間だった。教育現場を越えて、寄って立つ論理の違う相手と議論を噛み合わせていく実践が、現実の人権保障を生み出すという具体例にはとりわけ感じ入ったkurochanである。まだまだ先達の足跡に学ばねばならないのだが、自己啓発で終わっていてはいけない中堅としての自覚と働きかけも、もっと必要なんだよな。移住連の活動にも関わりたいが、今はまだあまりにも余裕がなさすぎる。(1021、07/5/24)[→5月目次]

【奈良県外教第18回総会】vol.377《日々雑感より》
◆午後から、第18回県外教総会に参加。奈良県外教の総会議案書は毎年書き下ろしで、中身も濃い。また、活動方針や予算決算といった定型の内容だけではなく、必ず記念講演が催されてきた。今年は、著名な実践家ではなく、三人の外国人青年の思いを語ってもらうという趣向で、韓国・ペルー・中国にルーツを持つ若者たちが、これまでの思いや、教員へのメッセージを語ってくれたのだが、いろいろいじめられたりしながらも頑張ってきて、やがていろいろな人に勇気づけられ励まされ、今は亡き母のことを思い浮かべながら、我が子を愛を込めて抱きしめるというペルー人女性が、たどたどしい日本語で、「先生方にお願いします。外国人生徒がいたら、勇気を与えてください」と語ってくれた時、在日外国人教育の原点をあらためて胸に噛み締める思いがしたのだが、それはkurochanだけではないだろう。今年もいい総会だった。(1019、07/5/22)[→5月目次]

【列車内の強かん事件】vol.376《日々雑感より》
◆現代社会の授業で、11日に起訴されたばかりの列車内の強かん事件をとりあげた。12月に列車や駅のトイレで連続強かん事件を起こして逮捕された男を取り調べるうちに、昨年夏にも列車内で強かん事件を起こしていたことが分かったのだ。昨夏の事件は2人掛けシートが通路を挟み左右に16列づつ、計64人乗りの車両に他に40人もの乗客が乗っている中、執拗なセクハラが続き、トイレに連れ込まれ、さらには洗面所で暴行が加えられたのだが、何と、誰一人として注意もせず、止めもせず、車掌にも知らせず、非常ベルも押さず、携帯電話などで通報することもなかったのだ。気付かなかった乗客もいたかもしれないが、あまりに冷たいではないか。係わり合いになると危険だとの判断はしかたなかったかもしれないが、それでも何らかの方法で手を打つことはできたはずだ。何も自分が通報しなくても、という意識があったのかもしれないが、人任せの言い逃れであり、他人の痛みを無視する自分を正当化する卑怯な態度だ。さらに悔しいのが、列車を降りてから警察に連絡したのが、その被害者以外にはいなかったという事実だ。どこまで冷たいのだ!kurochanはかつて、列車内で注意したために木刀で脅されたこともあるし、ホームで突き飛ばされたこともある。かなりの乗客がいたのに誰も加勢してくれなかったこともある。危険を省みず、直接抗議しろとまでは言わないが、何らかの手は打ってほしい。その事件の被害女性にとって、加害者はその男だけではない。生徒たちは多くの感想や意見を書いてくれた。12月の別の被害者や、身近かな「いじめ」に関連付けて意見を書いてくれた生徒もいた。何らかの行動に出ることができる人に変わりたいと書いてくれた生徒たちもいた。人権学習のような授業であったが、現代社会にいかに生きるかを考える授業実践になっているのではないかと思う。教科書を、こうした時事ニュースで自らの生き方に引き付ける取組を今後も続けようと思う。(1014、07/5/15)[→5月目次]

【国民投票法可決】vol.375《日々雑感より》
◆国民投票法が可決してしまった。夏には憲法審査会が設置し、2011年改憲をめざすという流れに一歩踏み出したわけだ。とんでもない。現安倍政権は、小泉政権以上に危険なタカ派であり、以前から「戦争ができる国作り」に力をふるってきた悪しき実績をもつ。今年の嘉手納包囲は失敗したが、これからの改憲阻止に失敗すれば悪夢が訪れることは必至だ。改憲阻止に最大限の努力をしていかねばならない。(1013、07/5/14)[→5月目次]

【自己申告シート】vol.374《日々雑感より》
◆教員個々を目標管理する「自己申告シート」が導入されて何年かがたつ。国家主義的教育改革と自己申告シートが給与格差として結び付けられるとき、新たな勤評として深刻な教育の歪みをもたらす危険性を孕むものだ。しかしながら、現状では、裁量に委ねられる部分が多い(それ自体は意義あることである)教員の仕事に明確な目標を設定し、仕事の質を高めるためには有効な面もあり、そういう意味でkurochanも提出してきた。教育は、短期的な成果主義では計れない面にこそ意義があるともいえるので、こうした半年単位の目標管理は、あくまで一面的なものさしに過ぎない。目標達成度評価も、当然ながら一面的な数字に過ぎないのだが、教員はこうした数値評価に弱い傾向があり、それがこの制度の落とし穴でもある。生徒と話したり、保護者に連絡したり、授業の準備をしたりと、忙しい中、今年度の自己申告シートを作成し提出したkurochanである。(1011、07/5/10)[→5月目次]

【エキスポランドと競争社会】vol.373《日々雑感より》
◆エキスポランドの今回のジェットコースター事故に関し、翌日から今朝にかけての新聞記事などからいくつかを抜粋し、現代社会の教材を作って授業をした。今朝の朝日の検証記事はよく出来ていて、TDLやUSJといった「勝ち組」にあおられ、激しい競争を強いられるその他の遊園地の状況が浮き彫りにされている。しかしながら、従業員を削減しながらも新規アトラクション導入に巨費をつぎ込み、解体検査の場所がないことを理由に今春の定期検査を延期していたエキスポランドが、安全確保をないがしろにしていた罪は許されるはずがない。ごく最近の利用者が不具合を訴えていたことを真剣に受け止めていなかったのも重大な問題だ。「サービスという名の利益追求を理由に安全や安心の確保を犠牲にするという構図」は、エキスポに限った話でもなければ、遊園地業界に限った話でもない。人間社会のあらゆる場面で待ち受ける落とし穴とさえ言えよう。では、どうすればよいか。規制強化と法令遵守が安心や安全を保障するともいえないと思われる。大切にすべきは何なのかをあらゆる場面で問い返すことが求められているはずだ。競争こそが幸福な社会をもたらすという幻想を疑うことから始めるべきだろう。(1009、07/5/8)[→5月目次]

【奈良県外教第147回在日外国人生徒交流会】vol.372《日々雑感より》
奈良県外教の第147回在日外国人生徒交流館会に参加。今日は36人の外国人生徒を含む52人が、中国・フィリピン・ペルー・ブラジルなどの料理を手分けして作り、それを食べながらなごやかに交流。韓国・中国・台湾・モンゴル・シンガポール・フィリピン・ペルー・ブラジル・フランス・ハンガリー・日本などのルーツを明らかにしながら共に楽しく過ごす意味は極めて大きかったはずだ。kurochanの勤務校からも是非とも生徒たちを連れていきたい。今日はふられちゃったけどね。奈良県外教Webサイトも、今年は大幅にリニューアルし、子どもや保護者や教員や地域住民に楽しく役立つ内容と構成に組み替えていきたい。(1006、07/5/3)[→5月目次]



























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