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時の話題
2004-8〜1
2004-08-31
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今月の目次
◇印は《日々雑感》より転載
東京都「つくる会」教科書採択に異議あり(04/8/27) ◇たんぽぽの家(04/8/26) ◇サラ金CM(04/8/22) ◇全外教奈良大会2004(04/8/19) ◇アテネ=オリンピック(04/8/15〜31) ◇ネオコンを撃つ視線(04/8/10〜29) ◇「先生」の影響力(04/8/6〜13) ◇ヒロシマからの告発(04/8/6) ◇地球のステージPart 2(04/8/3)


【ネオコンを撃つ視線】vol.216《日々雑感新掲示板レスより》
◆古くから「米帝」という言葉がありますが、ますます深刻さを増す軍事テロ大国・経済侵略大国アメリカ合州国は、どうしようもなく増長していますね。ブッシュ批判が吹き出すのは、当然です。しかし乍ら、評価の高い「華氏911」にしても、「ネオコン」への矛先をブッシュJr.個人にし向ける悪効果が指摘されていますし、選挙絡みの情報戦略も渦巻いているはずです。まさに的確な視点が大切になりますね。昨日起こった美浜原発事故でも、「死傷した11人全員が、下請け会社の作業員」と報道されていますが、米帝のイラク侵略でも米兵の犠牲者は経済的中下層に集中しているといわていますしね。巧妙に仕組まれた階層化への視線も、仰る通り、「一握りの連中が、どん欲に自分達の資本を増やすためにのみ行動する」ことを撃つためには欠かせないと、僕も思っています。(RAさんへの掲示板レス、04/8/10)
◆日本の敗戦59年について、美浜原発の事故について、ナベツネの巨人オーナー辞任について、イラク情勢についてなど、それぞれ自分なりに整理したいのだが、真相を隠して権力に都合よく世論を操る恐ろしさを、僕たち市民が、自覚を持って見抜くことの大切さを再確認する契機としたい。社会的無関心と歴史歪曲勢力の策動が、庶民に愚を繰り返させてほくそ笑む連中を増長させることを許さないぞ!(536、04/8/16)
◆ご紹介いただいた「ネオコンの設立理念」には、思わずマッドアマノ風に赤ペンなんかを入れたくなりますが、ブッシュがケリーになっても、建国以来脈々とつづく「米国の設立ウラ理念」ともいえるこの理念はそうやすやすとは変わらないでしょうね。世界の市民が、それを見抜き打ち破っていくためにはどうすればいいんでしょうか?真に民主的なメディアが「死の商人」を打破する論理とはいかなるものなんだろうか?ささやかな日常で覆い隠されてきたのも、教基法や憲法の改悪・歴史改竄教科書や強権的教育行政・強引な自衛隊膨張や軍需産業の暗躍などによって、一挙に崩されそうな予感がするだけに、危機感をつのらせています。人権・共生意識の希薄さがさらに不安をかきたてます。2学期を前にして、学び伝える営みを改めて大切にしなければと思っています。(RAさんへの掲示板レス、04/8/29)[→8月目次]

【「先生」の影響力】vol.215《新掲示板レスより》
◆特に子どもにとっては、身近な人間はみんな「先生」ですからね、僕もどこで何していたって、生徒も我が子も、すれ違う見知らぬ子に対しても、与える影響を考えなきゃと思ってます。それにしても、「同和(人権)教育に熱心な方がおかしい」と言わんばかりの教員は高校にもいますね。それが「口先人権派」を牽制するポーズであるならともかく、薄っぺらな問題認識と勘違いの自負心が子どもたちや他の教員に与える被害や悪影響は、実は結構深刻だと思っています。自己反省もこめてですが。とはいえ、「北風と太陽」のごとく、どう変えていくかは難しい方法論でもありますね。それと、これまで、間違った叱り方をしている親や教員を見かけることがありました。これも自己反省もこめてですが。たとえば、「他の人が困るでしょ」というべき時に「怒られるでしょ」という親、比べられる屈辱が理解できずに逆効果の怒り方をする教員。おっと僕も叱り方が下手な親で教員なんだけどな(^^ゞ(eatyhiroさんへの掲示板レス、04/8/6)
◆僕が中学3年間社会科を習っていた先生の父親も、戦中戦後と読売で記事を書き、また多くの原稿をデスクに握り潰されてきた人らしく、その先生が幼い頃から家庭の食卓は、記事にならなかったニュースを聞く場だったようです。その先生は、中学で一番恐くて一番面白い先生だったと思います。僕にとっては陸上競技部の顧問でもあり、大きな影響を受けました。実は日共の活動家でもあったようでしたが、部落差別や朝鮮人差別についても熱く語ってくれましたし、反戦運動なんかもされていて、個人的にイベントの手伝いなんかをしていた時期もありました。その影響で、新任のころは高同教に懐疑的だった僕でしたが、天理西中事件をめぐる各団体の動きに疑問を感じ、口先ではなく子どもに依ってたつ行動をしていこうと思うようになってから、疎遠になりました。でも、その先生や、そのお父さんの話を間接的に伝えてもらったことは、僕にとっては重要な部分となっています。話がそれましたが、本当のことを知り、自分で考えることが、いかに大切かということを、教育課題としても最重視していこうと思っているkurochanでありました。人権・平和を守り、豊かな内実を創っていくためにもね。(RAさんへの掲示板レス、04/8/13)
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【ヒロシマからの告発】vol.214《日々雑感より》
◆県人教がつぶされ、平和カレンダー外されてきた広島だが、今日6日の平和祈念式典で、広島市長は小泉路線を痛烈に批判。被爆者の怒りをここでぶつけないととの怒りと、ヒロシマの平和の主張が健在であることに、喝采。しかし、本島長崎市長のように、右派による力ずくの攻撃にさらされないかと心配でもある。現に式典参加の子どもたちの宿泊ホテルが銃撃されている。折しも、サッカー会場での中国人サポーターによる君が代や日本チームへのブーイング、日本政府諸機関HPへのサイバー攻撃問題が起こっており、石原あたりが性懲りもなく差別発言を繰り返し、そんな動きに扇動された連中が人権教育・平和教育を中傷し、「つくる会」が中学社会科教科書の採択工作に悪用するのだろう。また、スポーツに政治を持ち込まないというなら、旗も歌も要らないし、ナショナルチームも要らないと思うのだが。(535、04/8/6)[→8月目次]

【地球のステージPart 2】vol.213《日々雑感より》
◆第29回奈良県外教学習会は、難民心理ケアの現地臨床活動に奮走しながら、シンガーソングライターとして映像とシンクロ(同調)させたライブ活動までこなす桑山紀彦さんの「地球のステージPART 2」。昨夏の「PART 1」(日々雑感390時の話題vol.143)ではいたく感動し、賛助会員にもなったのだが、世界の難民の医療支援という活動内容であるだけに、「ネタ」にも限界があると思いきや、昨年イラクのバム震災後の活動や、以前からの活動、東ティモールで地道に続けておられる活動など、「一人の医者が、ここまでさまざまな地域で人と向き合う医療活動ができるのか!」と、驚きと敬意を感じた今回の学習会だった。今回も様々なことを感じ、生きる元気と活動のヒントをもらったが、あることに気付いた。桑山さんは子どもたちに「大きくなったら何になりたい?」とよく聞いているのだ。未来を見つめる子どもの心を、彼は見つめている。紛争や貧困と闘いながら生きるが故にたくましくそして明るく瞳を輝かせる子どもたちに対し、精神科医としての視線と同時に、コンプレックスに苦しみながらも夢を持つことで生きてきたという彼自身を重ねておられるように思えた。そしてそれは大切なことなんだと考える。閉塞を突破する共感的つながり。未来への視線を軸にした他者との関わり。kurochan自身にも公私ともに貴重なヒントをいただいたことに感謝したい。(533、04/8/3)[→8月目次]
 ※vol.143「桑山紀彦さん『地球のコンサート』

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