Sauropodomorpha

サウロポードモルファ

竜脚形類

Thecodontosaurus

テコドントサウルス

 テコドントサウルスは非常に原始的な竜脚形類です。イギリスの三畳紀後期、2億2000万年あまり前の地層から100個以上のばらばらになった骨が見つかっており、それには子供から大人の骨までが含まれていました。このイラストは子供のものという骨格図から描いています。この個体自体はせいぜい1メートルかそれ以上といった程度の大きさ。完全に2足歩行をする動物で前足が短く、歯の形は典型的な植物食爬虫類のものですが、雑食だったかもしれません。

 

 竜脚形類 サウロポードモルファとは?:

 恐竜の中でも植物食に適応したグループで、長い首、小さな頭が特徴です。プラテオサウルス、アパトサウルス、ブラキオサウルスなどが有名な種類ですね。2本足で走り回るきゃしゃな動物から、4本足で歩き回るものがいます。大きさもかなり幅があって小さな種類は3メートルほどですが、ブラキオサウルスなどのように、地球の歴史上、最大の陸上動物になった種類もいます。

 原始的な種類を抜かすとすべて植物食であったと考えられています。6500万年前の隕石衝突と思われる大絶滅で滅びました。

 

 竜脚形類 サウロポードモルファの系統:

 竜脚形類はおおきく2つの系統に分かれるというのが一般的な見解です。

 ひとつの系統、古竜脚類(プロサウロポーダ)は原始的な特徴を持っていて、2本足のきゃしゃな種類もいますし、4足で歩くかなり大型の種類もいました。古竜脚類は三畳紀の後期に出現し、ジュラ紀のはじめまで存続しました。

 もうひとつの系統、竜脚類(サウロポーダ)は非常に巨大な種類が多く、すべてが4本足で歩きます。アパトサウルスやブラキオサウルスはこのグループに所属します。ジュラ紀から白亜紀の最後まで存続しました。

 

___A________Prosauropoda:プロサウロポーダ:古竜脚類  

    |        (テコドントサウルス、プラテオサウルス、メラノロサウルスなど)

    |

    |________Sauropoda:サウロポーダ:竜脚類  

             (シュノサウルス、アパトサウルス、ブラキオサウルス、アルゼンチノサウルスなど)

 

 以上の系統樹はSereno 1999, やGalton 1992 に基づいたものです。

 しかし、一部の古竜脚類には竜脚類と同じ特徴を持っているものがいます。ですから、古竜脚類と竜脚類とに大きく二つに枝分かれするのではなく、派生的な古竜脚類から竜脚類が進化した可能性もあります。この場合、古竜脚類は側系統群としてばらけることになります。

 

 竜脚形類の特徴:

1:鼻孔が大きい

2:前上顎骨と上顎骨の縫合線がL型

3:首が長い

4:頸椎が長い

5:頭が小さい

6:手の親指の骨が大きい

7:手の親指が体の正中線にねじれる

などが上げられます。 

 

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