3.クラブ局の勧め・・・・開局のメリットなど

ここでは、法令の「社団局」、一般にはクラブ局と呼ばれるアマチュア無線局について書いていきます。

ご存じの通り、クラブ局は「クラブコール」という特別に割り振られるコールサインが交付され、
クラブ局のメンバーはクラブ局の無線機をそのコールサインを使用して運用できます。

このクラブ局、実は比較的簡単な手続きで開局できるのです。また、クラブコールを取ることの
便利さについて説明をしていきます。

1.クラブ局開局の利点

私は、次のことを考え、クラブ局の開局を決めました。
現在、「ゲストオペレーター」制度が出来、他人の無線設備をその持ち主の個人コールを使用して運用できるようになりました。
自分が他人の無線機を借りる時には持ち主の同意が得られれば可能ですが、逆に自分の無線機を他人に貸す場合はどうでしょう。
単なる気持ち、気分の問題ですが、私個人はいい気分になれません。そこで、無線資格を持っている友人等が私の無線機を合法的
にかつ、私も友人等も気持ちよく使える方法を考えました。その時に思いついたのはクラブ局の存在でした。

クラブ局の利点とは、無線機を複数のメンバーで気持ちよく使える、ということです。

では、欠点とはどのようなモノがあるでしょう。法令では「社団」ですから、建前では個人が勝手に自由に変更などを行うことは
できません。必ず「定款」という規則を定め、それに従わなくてはなりません。また、総会を定期的に開き、社団としての活動を
維持しなくてはなりません。このように手続きがかなり増えるということです。

では、利点と欠点を秤に掛け、クラブ局の開局はすべきでしょうか、諦めるべきでしょうか。

私は利点の方が大きいと判断したので開局に踏み切りました。実は、法令上必要な社団局の人数は3名です。
そこで、代表には自分が就き、兄弟か、友人を2人頼んで理事と監事になって貰います。そして、議決の委任をして貰うように
承諾して貰います。定款には口頭による総会決議の委任が出来るようにしておけば良いわけです。

これで有る程度、自由度が確保できます。書類は今はワードファイルとエクセルファイルですので、簡単に作成できます。

2.クラブ局の実際とその無線機について

私が上1.の理由で開局したクラブ局の名称は「東京狐狩愛好会波夢倶楽部」といいます。コールサインは「JQ1YOJ」です。
いろいろな掲示板で私が使用するハンドル名の「東京狐狩愛好会会長」はここ由来です。
私後陣の所有する無線機のうち、4台をクラブ局と共有設置として、私の個人のコールサインでも、クラブ局のコールサインでも
使用ができるようにしました。HFの50ワット機1台、HFの10ワット機1台、私のモービルに搭載しているVU機20ワット1台、
そしてハイディー機1台です。これで来客時の対応は良好になりました。

実際の運用についてはクラブ局の構成員届けを提出した友人等のメンバーは単独で、そうでない友人等のメンバーは私が直接
立ち会いの下に無線機の使用を認めています。よく会う友人は構成員として届け出をしてあります。滅多に会わない友人であっても
事前に連絡があれば登録の手続きをしています。

3.開局手続きについての説明

では、具体的に手続きについて説明します。
クラブ局の開局手続きについてはJARLの書類を購入すると一式が綴られています。書き方の説明も入っています。が、
ここでは東京狐狩愛好会波夢倶楽部を例に取り、話を進めていきます。

1.定款
定款とは、いわばクラブ局の「憲法」というものです。

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