EP-4 in 美術手帖
佐藤 薫は「総合」の人だ。音楽、執筆、企画、デザイン、コラージュ(これについては、資料が数点集まったので
近日にはお見せできる事と思う)、、、許されるのなら、照明さえも自分で制御したかっただろう。
ダンサーの勅使河原氏のようだ。
さて、その総合ビームは音楽誌を突き抜け、ついには「美術手帖」(美術出版社)にまで届く。
83年4月号だ。
お恥ずかしいが、僕は「美術より武術」を旗印に生きてきました(現在も)。
それでも、80年代は何とか「利口ぶり阿呆」の様に、この種の雑誌も買っていた。
以下に掲載させて戴きたく思う。ライターは宮部知彦氏である。
この83年4月号は、何の因果かドイツのアート・スター「ヨーゼフ・ボイス」の特集号だった。
鬼籍に入られたが、ボイスはジャッパ−ン・ニューウェーブを、あらゆる面でリードしてくれた方だ。
この頃、「一句読むか」くらいに儲かっていた西武が、ボイスの個展を開催してくれて、本当に
感激した。
「因果」と書いたが、上のマークはおなじみ、EP中期シンボル・マークだ。僕はこれは
「ロシア・アヴァンギャルド」をモチーフにデザインされたものだと、当時考えていた(勿論鉤十字も含め)。
ボイスのマーク(と言うべきか)を御覧戴きたい。
極めつけは、YMOの中期マーク(BGM)のこれだ。
<BGM inner>