【よろパラ 〜文学歴史の10〜 年表】
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【文永5(1268)年】
月日  天皇 政体 事項
正月 第90代
亀山天皇
征夷大将軍
惟康親王
執権
北条政村
連署
北条時宗
政所別当
二階堂行実
問注所執事
三善康有

関白
近衛基平
元より国書が届く

 元の属国となっていた高麗の潘阜が、
 国使として来朝し大宰府へ
 元の国書を届ける。


2月19日 鎌倉幕府、朝廷に奏聞

 幕府は元からの国書を、
 朝廷に奏聞し黙殺することと決める。
 幕府は27日になって西国の御家人に対して、
 厳重な警戒を命じる。


3月5日 征夷大将軍
惟康親王
執権
北条時宗
連署
北条政村
政所別当
二階堂行実
問注所執事
三善康有

関白
近衛基平
北条時宗、執権に就任

 得宗の北条時宗が執権に就任し、
 前執権の北条政村は時宗と
 入れ替わる形で連署に就く。
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8月25日 世仁親王、立太子

 父・亀山天皇、母・藤原(洞院)佶子(京極院)。
 後の後宇多天皇(大覚院統)。


12月10日 征夷大将軍
惟康親王
執権
北条時宗
連署
北条政村
政所別当
二階堂行実
問注所執事
三善康有

関白
鷹司基忠
鷹司基忠、関白に就任
 
 近衛基平が11月19日に
 死去したことによる。








 

 《文永5(1268)年のポイント》

 この年、世界の大帝国である元から、
 元の属国となっていた高麗を通して日本に国書が届けられる。

 国書の内容は無条件降伏し元の属国となるように迫るものであった。

 鎌倉幕府は前例のない事態に朝廷に対して奏聞を行うが、
 朝廷ではこの国書に対して返書の必要を認めないとして、
 黙殺することを決め、幕府に伝えている。

 こうして国書を黙殺する一方で幕府は、
 得宗である北条時宗が執権に就任して全権を掌握し、
 この未曾有の非常事態に挙国一致態勢を
 整えることとなる。


 

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