【よろパラ 〜文学歴史の10〜 年表】
≫【よろパラ年表】≫【TOPページ】
【建長元(1249)年】
月日  天皇 政体 事項
3月18日 第89代
後深草天皇
征夷大将軍
藤原頼嗣
執権
北条時頼
連署
北条重時
政所執事
二階堂行盛
問注所執事
三善康連

摂政
近衛兼経
改元

 「宝治」から「建長」に改元。

12月9日 引付衆、設置

 二階堂行方・二階堂行泰・二階堂行綱・
 武藤景頼・大曽根長泰が引付衆となった。


12月13日 引付頭、選出

 評定衆の中から、
 北条政村・北条朝直・北条資時が、
 それぞれ三方(三組)に組織された引付の
 引付頭に就任した。
 ≫『北条政村』


 

 《建長元(1249)年のポイント》

 鎌倉幕府の訴訟制度の中に、
 この年、初めて「引付」が設置された。

 引付の主な仕事は、
 問注所で受理された土地の紛争に関する訴訟等の内容を、
 実務的に審議した上で判決の原案を評定に送ることであった。

 即ち、当時増大しつつあった土地に関する紛争(所有権・境界線等)を、
 速やかに処理するための組織であった。
 また御家人間の裁判に北条氏が深く関与出来るようにした仕組みでもあった。

 以後、引付制度は廃止や復活等を繰り返しながら、
 鎌倉幕府による法治の一翼を担った。


 

≫【よろパラ年表】≫【TOPページ】

 (C) よろパラ 〜文学歴史の10〜