牧師室より

クリスマスキャロルの1つに、 “Christmas is the time to love”(クリスマスは愛する時)という曲があるそうです。“クリスマスとは何か”という問いへの1つの答えなのかもしれません。ところでこの社会にはクリスマスが溢れています。しかし残念ながら、新約聖書のメッセージとは無関係に見えます。むしろこの国のイベントとして定着したというところでしょうか。もともとは米国の文化戦略の一貫として、映画や音楽などを通して宣伝されたのだと理解しています。米国文化を受け入れることで、この社会は生き残ろうとしたのかもしれません。そして日本の教会も、その流れに沿って歩んできたのだと理解しています。この社会で多数派にはなれませんが、私たちは少数者として歩むチャンスを得たのだと受け止めています。 インマヌエル(神は我々と共におられる)という言葉があります。英訳聖書には、“God with us”とありますが、この言葉を“we are not alone”(私たちはひとりではない)と訳す書を見つけました。 ルカが伝える「羊飼い」たちのように、差別され、存在を認められず、罪人と扱われる人たちが、“we are not alone”と励まされるメッセージを、福音として伝えることができるのは、等しく少数者としてある私たちに与えられた、恵みなのだと思うのです。        (中沢譲)