牧師室より

受難節の初日を「灰の水曜日」 と呼びます。復活日(イースター)が「春分の日の後の最初の満月の直後の日曜日」と決められているため、復活日に合わせて毎年変動します。前年の「棕櫚の主日」で使用した「なつめやし」「しゅろ」等の枝や、木製の十字架を焼いて灰にしたものを、「灰の水曜日」の礼拝の中で額に塗布する儀式を行ったことから、この名があるそうです。ちなみに受難節を英語で「レント」と呼びますが、この言葉は元々「春」を意味するのだそうです。復活日を待ち望むための、様々な工夫と努力があることに気づかされます。    (中沢譲)