牧師室より

新年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。2007年最初の「牧師室より」はタイのチェンマイに住むY兄から届いた嬉しいメールを紹介いたします。

エイズ孤児を養育している「さんたの家」で、昨年1216日に「エイズ感染者ネットワーク」の人々と共催でクリスマス会をしました。Y兄は、仏教徒の村にキリスト教文化を理解してもらいたいと企画したと言われる。このクリスマス会に、なんと350人も−「さんたの家」から奨学金を出している子どもたち、近くから遠くから子どもたちと先生方、そして村人とチェンマイ在住の日本人−集まりました。敷地は人々でごった返したことでしょう。

準備はスタッフ3人とボランティアとY兄の5人。チェンマイはまだ戒厳令下にあるので、事前の集会案内にも奔走し、当日は「さんたの家」の子どもたちは駐輪場や駐車場の案内に大活躍をしました。子どもたちが通っているローウアデーン小学校の校長先生とスタッフのGさんと友人が司会を担当しました。「さんたの家」の子どもたちとスタッフ全員で英語の聖誕劇、麻薬阻止の創作劇を演じ、また民族楽器も演奏。参加した子どもたちも民族舞踏、歌、ゲームと大変な盛り上がりを見せました。聖誕劇を英語でしたのは、タイでは英語に関心が高く、またタイ語ではイエス・キリストは「Phura・イエス」となり、村人は直感的に「お坊さん・イエス」あるいは「お釈迦さま・イエス」と受け取ってしまうからだそうです。誰もが理解できるようにスタッフのGさんがタイ語でナレーションをつけ、S姉の弟さんのNさんが素晴らしい写真を写してくれました。

 タイでは今が運動会シーズンで「さんたの家」の子どもたちは徒競走、サッカー、チアガールなど、地域の対抗戦に出場して大活躍をしています。生まれた時の不遇、愛情不足、栄養不足などの劣悪環境からようやく抜け出し、積極性が身についてきました。Y兄は「私は良いクリスマスプレゼントを子どもたちから贈られました」と書いてこられました。子どもたちの逞しい成長がY兄にとって何よりのプレゼントなのです。